新型コロナウイルスに目を付けた詐欺グループによる「オレオレ詐欺」が問題となっています。
家族を装い、新型コロナウイルスによる生活苦や対策の資金繰りなどと言い、金銭を振り込ませる手口が増えているのです。
多くの人がコロナウイルスによる様々な影響を危惧している中、そんな心理に付け込む卑劣な詐取の危険は身近に迫っています。
まさか自分はと思っている人こそ騙されるのがオレオレ詐欺なのです。
今回はそんなコロナに便乗したオレオレ詐欺に騙されないよう、その手口や対策を徹底解説します。
新型コロナウイルスで詐欺が現れた理由
オレオレ詐欺は過去に数多くの被害を出してきた詐欺ですが、近年のオレオレ詐欺防止策によって減少傾向にありました。
しかし、新型コロナウイルスという突然現れた新しい脅威によって、このオレオレ詐欺が増えやすい状況になってしまっています。
オレオレ詐欺は人の不安を煽り、金品を騙し取るという心理的なプレッシャーを利用したものです。
そのためコロナウイルスに関係する様々な不安というものは利用しやすい餌となっています。
例えばコロナによる生活苦や衛生用品に関わる事柄などは、オレオレ詐欺に利用することにピッタリの餌なのです。
コロナを利用したオレオレ詐欺の手口とは?
コロナウイルスを利用したオレオレ詐欺は不安を煽る手法が多くあります。
多くは生活費に関わるものや衛生用品、さらには保険や検査料まであるのです。それぞれの手口の実態を見て、特徴を覚えておきましょう。
コロナで生活苦!お金を振り込んで
新型コロナウイルスで生活苦になった方は多くおり、生活費や税金の支払いなどに困っている方も大勢います。
そのため、そんな話題に便乗してお金を振り込んで欲しいと電話をかけ、騙す場合もあるのです。
コロナ関連のオレオレ詐欺によくあるパターンは以下になります。
- 仕事がなくなって現金がないから振り込んで
- コロナで税金や保険が支払えないから振り込んで
- コロナにかかり治療費が払えない
このように「コロナを理由に生活を脅かされている」と揺さぶり、現金を騙し取るのが特徴です。
また、経緯の詳細を聞き出そうとすると誤魔化したり、話題を変えたりする傾向もあります。
衛星用品を購入した!お金を振り込んで
新型コロナウイルスでは予防対策が日常生活の中で必須となっていますが、それを利用した手口もあります。
例えばマスクやアルコール消毒品を利用し、心配で送りたいからとお金を振り込ませるのです。
衛生用品関連では以下のような詐欺パターンがあります。
- 高機能マスクを買った!苦労して購入したからお金がかかった
- マスクやアルコールを買う方法を見つけたから代行して買って欲しい
このように「心配だから買って欲しい」や「心配だから送る」といったような良心を利用した形で騙すのが特徴です。
どんなものでどういう風に購入したのか実態が確認できない場合も多くあります。
オレオレ詐欺以外のコロナを利用した詐欺も
じつは新型コロナウイルスに便乗した詐欺はオレオレ詐欺のみならず、その他にもあります。
例えば保険金が安くなるからという手口や給付金を振り込むためと偽り、口座や暗証番号を聞き出す詐欺もあるのです。
しかし、実際には行政や銀行などでは電話やメールで口座や暗証番号を聞くことはないということを覚えておきましょう。
キャッシュカードの情報を開示する際は必ず相手の素性を確認できる時だけに留めるようにしてください。
コロナに便乗した他の詐欺では以下のような詐欺パターンがあります。
- 保険金が安くなるからお金を動かすために口座を教えて
- コロナでお金の権利が低下しているから購入をおすすめする
- 助成金や給付金を振り込むため口座の暗証番号を教えて
- コロナは水道から感染する!防ぐための浄水器がある
上記のような詐欺はコロナウイルスに便乗した詐欺の一例です。
家族を偽って騙す手口だけではなく、政府・役人・銀行・販売員などに化けて近づいてきます。
その方法は電話や手紙、メールなど様々な方法で多岐に渡っているのです。
簡単に騙されてお金を手放してしまわないようにするには対策が必要となるでしょう。
怪しい電話がかかってきたら?騙されないための対策法
オレオレ詐欺やその他のコロナウイルスに便乗した詐欺に騙されないための対策法は簡単に実践することができます。
それは家族との取り決めを決めておくことや、電話や他人とのやり取りでの注意点を少し頭に留めておくことです。
大事な資産を手放してしまわないように対策法のポイントをチェックしていきましょう。
家族間だけの合言葉や話題を持つ
オレオレ詐欺など親族を装った詐欺や親族を引き合いに出して騙す詐欺では、本当に親族からの連絡であるかが焦点になります。
そのため親族間でわかる合言葉や話題は重要です。例えば息子との電話で「好きな食べ物はなに?」といった質問などがあります。
その他にも自分が育てていた花を聞くだとか、昔住んでいた場所の特徴を聞くなど親族しかわからない話題を投げかけてみましょう。
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