皆さんが水素水という言葉を聞いてイメージするのはどんな印象でしょうか?
近年では詐欺に利用されたことからあまり良いイメージを持たない人も多いかもしれません。
また、話だけ聞けばどうしてそんな怪しい水に騙されたのかと考える人もいると思います。
今回はそんな水素水とその詐欺行為について手口や騙された理由を見ていきます。
話題となった水素水とその問題
水素水詐欺について言葉だけは聞いたことがあるけど、水素水自体は詳しく知らないという人もいると思います。
ここではまず水素水がどういうものであるかを紹介していきます。
水素水とは
水素水とは一定量の水素を溶け込ませた水で、見た目は無色かつ無臭の水と変わりありません。
水素水を入手するにはパッケージ梱包されたものを購入するか自宅で水素水を生成するかのどちらかの手段を用いるものです。
後者の場合は自宅に水素水生成用のサーバーの設置やそのままボトルとして使える生成器を購入することになります。
この水素水を飲用として飲む理由は健康促進や老化対策の効能がある可能性が信じられているからです。
ただし、水素水の健康等に関する効能は2020年現在も科学的根拠が存在していません。
一般的に流通している水素水はあくまで水素の溶け込んだ飲料水として販売されています。
それら正規のメーカーが販売している水素水には健康食品や医薬品ではない等の注意表記があるものです。
水素水の問題
しかし、販売されている水素水の中には効能を偽ったり、過剰に表記したりして宣伝するメーカーが少なからず存在しています。
中には見た目が変わらない事から普通の水を水素水と偽って販売する悪質なパターンもあるものです。
そして、そのような偽った水素水が詐欺の商材として使われています。
水素水詐欺の販売手口
水素水の詐欺は大手の通販サイト等で遭う可能性は低いものです。
故意に水素水詐欺をかけようとする場合は以下の三つの手口が使われています。
訪問販売
最も多い手口は家に来て直接、販売をしに来る訪問販売による詐欺です。
水素水以外でも用いられる手口ですが水素水の場合、詐欺に使われる水の見た目だけでは偽物であるかどうかは判断できません。
しかし、販売員から効能の説明やしっかり作られたサーバーを直接紹介されれば説得力が増して聞こえてしまうこともあります。
それを利用して、騙しやすく健康が気になり始めるお年寄りを中心に訪問販売による詐欺が多く起こったのです。
マルチ商法
マルチ商法も詐欺の中では有名なものですが、訪問販売とは違って無理やり買わされることが多いものです。
もちろん、効能を偽って知人に伝えて買わせる場合もあり、その間違った効能を買った人が別の人に知らせてしまうこともあります。
知り合いからの提案であることから詐欺の連鎖に巻き込まれていると気付かず騙されてしまうのです。
ホームページでの販売
最初に書いたように大手の通販サイトで販売されている水素水はある程度信頼のおけるものです。
反対にメーカーのサイトから直接買う場合はそのサイト自体が詐欺サイトの可能性があります。
大手サイトとは違って効能等を盛って表記することもでき、ネットに詳しくない人が引っかかってしまうものです。
水素水詐欺に遭った場合の対応
水素水詐欺の厄介なところは効能が恒常的な健康であることから詐欺に遭ったと気付くまでに時間がかかるところです。
それでも購入して送られてきた製品に違和感を覚えた場合は対応できる可能性があります。
クーリングオフ
不意に契約してしまった取引を解消できる制度として「クーリングオフ」というものが存在します。
水素水についてもクーリングオフの対象として契約を解除できるものです。
ただし、クーリングオフができる期間は契約した日から8~20日以内(基本的には8日)でなければいけません。
前述の通り見た目には偽物とわかりづらい水素水では対応が後手になってしまうこともあります。
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