ナイジェリア詐欺の手口とは?手紙の文面の特徴や反撃逮捕の事例を紹介

皆さんはナイジェリア詐欺という単語を聞いたことがあるでしょうか?

言葉だけみればナイジェリアという国が関係しているように見えますが、この言葉はそれ以外の意味も含んでいます。

そして、このナイジェリア詐欺は日本でも被害に遭う可能性が十分あるものです。

今回はそれに引っかからないためにナイジェリア詐欺について知っていきましょう。




ナイジェリア詐欺とは

ナイジェリア

ナイジェリア詐欺とは手紙や電子メールを使うことでおこなわれている国際的詐欺のことです。

その手口の一例を簡単に書くと以下のようになります。

  • アフリカ地域の出身を名乗る者から外国語の文面で手紙やファクシミリ、電子メールが送られてくる
  • 送り主は元政府関係者や中央銀行関係者など経済的に裕福な人という記載がある
  • 送り主は自国では不正なお金とされる多量の資金を持っている
  • 送り主はその資金を自由に使えるようにしたい
  • そこで資金洗浄をおこなうために国外である受取人の銀行口座に一旦資金を預けさせて欲しい
  • それに加えて国際間で送金するための手数料を受取人側で負担して欲しい
  • 協力してくれた場合は多量の資金の中からお礼としていくらか支払う

この流れからお礼が貰えるならと協力したり、同情したりした人は手数料の支払いと銀行口座を教えることになります。

しかし、書いてあったことは全て嘘であり、手数料を取られた上で銀行口座の不正アクセスで預金を抜き取られてしまうのです。

当然ながら約束の日になってもお礼が振り込まれないまま、そこで初めて詐欺に気付く人もいます。

このような詐欺がナイジェリアを舞台に多発していたことからナイジェリア詐欺やナイジェリアの手紙といった名称が付けられたのです。




進化するナイジェリア詐欺

犯罪者

ナイジェリア詐欺の流れを見ると持ち掛けられる話が怪しいことから騙されないと考える人もいると思います。

ただ、先に紹介した例はあくまでナイジェリア詐欺が始まった時のもので、現代ではこの流れを汲んだ別の詐欺の形が生まれているのです。

オークションサイトにおけるナイジェリア詐欺

ネットショッピング

近年では自宅からでも簡単にオークションサイトへ出品ができるようになっています。

しかし、このオークションサイトもナイジェリア詐欺の対象となることがあるのです。

オークションでの詐欺の手口は以下のようになります。

  • 出品していた物について身内に送りたいという趣旨のサイト内質問や電子メールが送られてくる
  • しかも買取価格は相場より高めの値段を提示している
  • やり取りはオークションサイトではなくメールやSNSで行いたいという記載がある
  • 同意すると手数料込みで国際便で送ってくれと返事がくる
  • また、銀行口座を教えてくれるならすぐに振り込むことも付け足される
  • 銀行口座を教えると入金が完了したという文面の偽のメールが届く
  • それを入金完了と勘違いして物を送るとその後は音信不通になる

これは物だけをタダで取られるパターンですが、口座を教えたことで不正アクセスをされる可能性はあるのです。

また、一度は本当に海外から入金した後、出品した物とは別の本命の物を送らせて騙し取る手法もあります。

日本でナイジェリア詐欺と関わりが深いサイトはヤフオクで、質問欄に外国語で上記のような文面が送られた時には注意が必要です。

「ヤフオク!」に、デジタルカメラなどの比較的高額な商品を出品した者に「質問機能」を用いて英文で連絡し、自分がアメリカ人だと自称し、法外に高い購入金額を提示し、出品している商品を海外に送るように持ち掛ける手口がある。

引用:ナイジェリアの手紙|Wikipedia

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貿易取引型のナイジェリア詐欺

貨物

こちらは個人ではなく会社の商品に対して貿易取引を持ち掛けるナイジェリア詐欺です。

主な手口は以下のようになります。

  • ウェブサイトや人から聞いたなどの理由で会社の商品を見たとコンタクトを持ちかけてくる
  • コンタクトに応じるとその商品を大量発注したいと通常の貿易取引を装った相談をする
  • 決済の手段として現金後払いや偽の小切手を使い、商品について速達の国際便を要求する
  • その他にも貿易のための手数料を装った金銭を会社側に請求する
  • 数回の取引が終わった後に決済をおこなわず音信不通になる

このパターンのナイジェリア詐欺については貿易取引の経験が浅い会社が狙われて、偽装に気付かせないまま騙そうとするものです。

また、凶悪な詐欺としては商談と題して会社員を海外に招き寄せて、身代金目的の拉致監禁をおこなった事例があります。

この中には渡航者が拉致監禁されたのち殺害された事例もあり、物の取引以上に危険なこともあるのです。

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ロマンス詐欺(国際結婚詐欺)

カップル

ナイジェリア詐欺の一種としてロマンス詐欺と別の名称で呼ばれるものがあります。

この詐欺はネット上で恋人結婚に至るような関係になるように騙して、その関係につけ込んだ詐欺をおこなうものです。

  • 結婚資金として送った現金や高価な物が税関で差し押さえられているから関税や解除金を払って欲しい
  • 自分の国でビジネスを始めたがクレジットカードが使えないから代わりに支払いをして欲しい
  • 別れた前妻・前夫にできていた子供が重病だから医療費を負担して欲しい

どれも親密な関係であると思い込んでいると疑わず支払ってしまう可能性があります。

相手の顔写真を見ていたとしても偽装であることがほとんどで、個人ではなくグループで騙していることもしばしばあるものです。

先に紹介してきたナイジェリア詐欺と比べると信頼関係の構築に時間をかけることになります。

ただ、その分心酔しきっていると詐欺と気付きづらい厄介さを持っている手口です。

国際交流サイトやデート・サイトなどで、他人の写真を使って英国人やロシア人などになりすまし、ロマンティックな電子メールのやり取りで恋愛感情を抱かせたうえで、送金を持ちかける詐欺も、ナイジェリア人が多かったことから『ナイジェリア詐欺』と言う場合もある(国際恋愛詐欺、ロマンス詐欺などとも呼ばれる)。

引用:ナイジェリアの手紙|Wikipedia




ナイジェリア詐欺の手紙やメールが来た時の対処法

紙屑

それでは実際にナイジェリア詐欺に引っかけようとする手紙やメール等が来た時にはどのように対処するのが正解なのでしょうか?

無視する

単純な方法ですが、送られてきた手紙やメールを無視することはトラブルに巻き込まれない有効な手段です。

口座を教える前のやり取りでも怪しいと感じた時点で、相手がどれだけメールを送っても無視してしまえば被害に遭うことはありません。

相手がやり取りに応じる意思がないとわかれば、詐欺グループ側も勝手に連絡を止めてくれます。

海外に関わるようなサイトを利用していないのに外国語の文面のメールが来たらその時点で翻訳せず無視しても良いです。

通報する

ナイジェリア詐欺がオークションサイトからのものであった場合、サイト側へ通報することに協力してあげましょう。

他の人への被害を抑えるのはもちろんのこと、自分が再度被害に遭わないようにするためにも送り主への対処はしてもらうべきです。

通報の仕方はサイトごとに異なりますが、ヤフオクでは質問者のユーザーをページから項目を選択して通報できます。

また、電子メールについてもインターネット・ホットラインセンターへ通報するで情報提供が可能です。

インターネット・ホットラインセンターは、皆様からインターネット上の違法情報を通報していただき、ガイドラインに照らして判断した上で警察に情報提供するとともに、サイト管理者等に送信防止措置を依頼します。

引用:インターネット・ホットラインセンター

ナイジェリア詐欺の逮捕事例

逮捕

ここではナイジェリア詐欺が事件として発覚した後、逮捕に至った事例を紹介していきます。

2004年のアメリカの事例

こちらはオンライン小売業者が協力してオンライン詐欺集団の逮捕に至った事例になります。

方法は小売業者のサイトで盗んだクレジットカードや口座情報を使う者に対してダミー製品を発送するいうものです。

そして、ダミーを追跡して受け取った人物をナイジェリア詐欺の犯人として逮捕しました。

詐欺集団側も小売業者の協力は予想できないので、釣られてしまったのです。

アメリカでは小売業者や現地警察の協力のもと、定期的にオンライン詐欺集団の一斉逮捕がおこなわれています。

2020年の日本の事例

こちらは日本で起こったロマンス詐欺に関する事例です。

この事例では日本の会社員の男がSNS上で自らを外国人と偽り、自分の口座に金を振り込ませたことから事件が発覚し逮捕されました。

ロマンス詐欺は外国人のみならず日本人が犯人となることもあるのです。

では、なぜ日本に住んでいるのにわざわざ外国人と偽るのでしょうか?

その理由の一つに詐欺に使う架空の人物が特定されづらいという点があります。

昨今では名前で検索をすればある程度特定できるものですが、外国人であると日本からの検索では難易度が高くなるのです。

その特定のしづらさが騙す側にとって相手の信用や周りにも悟られづらいというメリットになります。

その他にも相手に結婚願望海外志向であることをSNS等の情報から見抜いて狙うことがあるのです。




ナイジェリア詐欺と詐欺師ハンター

バナナを持つ男

最後にナイジェリア詐欺にまつわる少し愉快な話題を紹介していきます。

詐欺師ハンターによる摘発

ナイジェリア詐欺は騙す過程において相手との信頼関係が築けないとそもそもやり取りが成立しません。

それが狡猾な詐欺師であれば巧妙にできるものですが、全ての詐欺師がそうとは限らないのです。

海外のサイトには詐欺師ハンターたちが集う「419Eater」というサイトがあります。

419はナイジェリア刑法419条から取られた名前。

この刑法に抵触する行為がナイジェリア詐欺です。

そして、このサイトでは詐欺師たちを逆に信用させ手玉に取った報告が次々と行われています。

主な手法は相手に信用することを条件に様々な課題を写真付きで送るように命令するものです。

  • 生魚を頭に乗っける
  • 牛乳を頭の上からかける
  • ロックなメイクをさせる

そんな命令の中で一部の詐欺師は信用を得るために指示通りの写真を送ってくるのです。

写真を送る時点で騙す側の詐欺能力が高くないことがわかりますが、詐欺師ハンターは見せしめも兼ねてこれらの手法を使っています。

現実的な対応法

詐欺師ハンターの手法は相手が詐欺師であるとはいえ、少々度が過ぎた対応法になります。

ただ、現実的な対応法としては参考にできる部分も少しはあるものです。

メールでのやり取りで相手側に質問をしてその話題を逸らすようであれば、詐欺と断定できます。

資金洗浄に関してはこちらが警察に相談したらどうしますかと聞けば、相手側はすぐに黙ることになるでしょう。

もちろん、メールを無視することが安全かつ確実な解決方法になります。

ですが、メールがしつこく来る場合は正論を送って相手を撃退することも視野に入れてみましょう。

まとめ

スマホとパソコン

今回はナイジェリア詐欺に関する情報を見ていきました。

ナイジェリア詐欺は手口や文章だけ見れば怪しくて騙されないと考えてしまうかもしれません。

しかし、実際に美味しい話相手への同情が生まれた時には正常な判断ができないこともあります。

ただ、そのような詐欺行為があると知っておけば実際にメールが来ても一度立ち止まれるものです。

今回の手口を忘れないようにして、悪質な詐欺に対抗していきましょう。

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