UTMのおすすめの選び方 | メリットとデメリットをわかりやすく解説

情報システムを運用する多くの企業にとって、セキュリティ対策は頭の痛い問題です。

また、スマートフォンやPCを頻繁に使う個人にとっても無視できないものだと言えます。

今回は企業と個人のセキュリティリスクを軽減する、UTMという仕組みを紹介しましょう。

UTMの基本的な知識を始め、導入を検討するためのポイントも解説します。

5分程度で読めますので、ぜひ最後までお付き合いください。

UTMとは何か

疑問

ここからはUTMとは何か、そしてどのような機能で構成されるのかについて説明します。

概要

UTMはUnified Threat Managementの略です。

日本語に直すと「統合的にセキュリティの脅威を制御する」という意味になります。

UTM はいくつかの機能を「統合的」に備えたセキュリティ対策です。

セキュリティ対策には、ファイアウォールやウィルス対策ソフトなど多くの手段がありますが、UTMではこれらの機能を多角的に発揮できます。

セキュリティ対策に悩む企業や個人にとっての強い味方となるでしょう。

UTMを構成するサービス

UTMがいくつかのセキュリティ対策機能を統合的に備えています。

では具体的にどのような機能を持っているのでしょうか。以下にリストアップしてみました。

  • ウィルス対策ソフト
  • ファイアウォール
  • IPS/IDS(侵入検知/防止システム)
  • WEBフィルタリング

UTMで何ができるか?

チェックリスト

ここからはUTMによってどのような何ができ、何が解決するのかを説明します。

不正アクセスのブロック

UTMは外部から入ってくるデータのIPアドレスや送信元の情報から、通信可否を判断します。

これは一般的なファイアウォールが備える機能です。

不審なデータの検知

UTMには不審なデータを検知するIPS/IDSの機能もあります。

ファイアウォールでは不審な動きをする通信の全てを遮断することはできません。

あくまでIPアドレスなどを検査するに過ぎないため、問題がなければ名部ネットワークに通してしまうのです。

データそのものを検査するIPS/IDSの機能により、ファイアウォールを潜り抜けた不正アクセスを検知して防ぐことができます。

ウィルス対策

企業・個人問わず外部のネットワークとつながるコンピュータは常にウィルスの脅威に晒されます。

一般的にはウィルス対策にはSymantecやウィルスバスターのソフトを使うことが多いです。

これに加えて、UTMが備えるウィルス対策機能も利用できます。UTMはネットワーク単位でのウィルス対策が可能です。

つまり、各自のPCに導入したウィルスソフトと二重に対策することができるのです。

WEBフィルタリング

UTMには内部ネットワークから外に向かう通信を制御する機能もあります。

有害サイトへのアクセスを遮断するWEBフィルタリングの目的で使われます。

家庭用においては、子どもが有害サイトにアクセスするのを防ぐ用途が多いです。

また、「サイトの閲覧はOKだが、書き込みがNG」といった、権限の設定ができる場合もあります。

UTMのメリット

セキュリティ

ここからはUTMを導入することで得られる利点について説明します。

ワンストップで対策できる

セキュリティ対策用の仕組みは数多く存在します。

ファイアウォールを導入するにしても、製品ごとに使い方が異なるため一つ一つを覚えるのは面倒です。

また、それぞれの用途に適した製品を選ぶのも手間がかかります。

UTMにはセキュリティ対策に必要な機能一式が揃っていることが多いため、多くの製品を運用する手間がかかりません。

選択肢が多い

UTMに該当する製品は数多くの企業から販売されています。

それぞれの製品に強みやオプション機能がありますので、目的に合った製品を選ぶことができるでしょう。

また、場合によっては無償トライアル導入サポートを受けられる場合があります。

ぜひ有効に活用して、最適な製品を選定しましょう。

尚、UTMを選ぶ際の例として以下の観点が考えられるでしょう。

  • 希望する機能が基本機能として含まれているか
  • 管理画面がわかりやすく、操作しやすいか
  • 導入したい規模と数量でコストメリットが出るか
  • サポート体制は十分か

他のセキュリティ対策を補完できる

例えば、クライアントPCはウィルス対策ソフトをインストールしてセキュリティ対策とすることが多いです。

これに加えて、UTMを導入すればネットワーク全体でのセキュリティ対策が可能になります。

このように二重の対策を施せば、仮にウィルス対策ソフトの更新ができていなかったとしてもリスク低減につながるでしょう。

UTMのデメリット

悩み

前のセクションでUTMのメリットについて説明しました。

当然ながら、メリットがあるものにはデメリットもあります。ここからはUTMのデメリットについて説明しましょう。

正しい選択が難しい

パズル

UTMは選べる製品の候補が多いため選択肢が豊富です。

しかし、選択肢が多いということは、裏返すと正しい製品選定が難しくなると言えます。

導入を検討する際は各製品のメリットとデメリットを比較し、コストメリットが出る価格体系のものを選びましょう。

また、UTMを導入すると「ある部分にだけはこの製品を導入したい」というような「良いとこ取り」はできません。

何を重視してUTMを導入するのかを明確にして、優先順位をつけていく必要があります。

一見、遠回りのようにも見えますが、予算を獲得する際の重要な根拠になりますので粘り強く取り組んでください。

コストがかかる

お金

UTMはセキュリティに関する機能一式が揃っているため、費用が高くなる傾向があります。

場合によっては、ファイアウォールやウィルス対策ソフトなどは個別のサービスを利用した方が、費用が抑えられるケースです。

一方で、クラウド型のUTMを導入すれば、ハードウェアの運用負荷が減るなどして、全体的にはコストが下がる可能性があります。

目の前の金額のみならず、いくつかの視点で検証する必要があるでしょう。

UTMの利用場面

ビジネス

ここからはUTMの利用場面について、いくつかのケースを説明します。

企業での利用

企業

今やITを使わない企業はほとんどありませんので、企業での利用が一番多いケースと言えます。

特に個人情報や機密を扱うシステムにおいてはUTMの導入は必須ともいえるでしょう。

UTMはセキュリティ対策機能の一式を備えていますので、包括的な対策として導入されることが多いです。

具体的な製品としては、FortiGateやSOPHOS UTMなどが代表的です。

中にはハードウェアを準備した上で、初期設定が必要な製品もあるので、導入時に検討が必要です。

担当者のスキルや現状業務の負荷を考慮して、製品選定を行う必要があります。

個人での利用

個人がUTMを導入するケースもあります。

主にファイアウォールやWEBフィルタリングの目的で家庭用の製品も数多く存在します。

在宅勤務をする場合、家庭のインターネット環境の安全も担保する必要があり、UTMのニーズが出ています。

また、子どもがインターネットに接続することも増えているため、特にWEBフィルタリングの目的で重要性が上がっています。

家庭用で代表的な製品はWizのスマートUTMなどがあげられます。

まとめ

今回はUTMについて、その概要とメリット・デメリット、利用シーンなどを説明しました。

企業・個人問わずセキュリティ対策の重要性は年々増しています。

恐らく限られた予算や製品選定で迷ってしまうなどのハードルがあるでしょう。

その場合は、セキュリティ対策の何を重要視するのかを明確にし、優先順位をつけることが重要です。

また、可能な限り無償トライアルなどを通して、製品選定の判断材料を増やすようにしましょう。

この記事を通して、UTMへの理解を深めるとともにセキュリティ対策について再考する一助となれば幸いです。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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