還付金詐欺の対処法と予防策を徹底解説!電話と郵便物での手口と詐欺の見分け方は?銀行での水際対策と通報先も確認しておこう

  • 2019年12月10日
  • 2019年12月11日
  • 詐欺
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「還付金詐欺」のような振り込め詐欺は、私たちにとって大変身近な犯罪です。

還付金詐欺の被害件数は平成25年には1,817件でしたが、平成29年には3,137件と年々増加しています

被害額は数十万~数百万円まで様々ですが、「いつのまにか振り込んでしまっていた」というケースが多いようです。

こちらの記事では振り込め詐欺の中でも「還付金詐欺」に注目して、被害に遭わないためのポイントを解説していきます

還付金詐欺の見分け方

還付金詐欺の被害に遭ってしまった方の体験談を調査していると、知識不足のために被害に遭ってしまったケースが多く見受けられます

還付金詐欺の被害に遭わないために、まずは以下のことを覚えておきましょう。

公的な機関からの電話や郵便に注意する

還付金詐欺の典型的な例として、公的な機関の職員を装い、電話や郵便で接触するというケースがあります。

しかし公的機関の職員が直接電話で還付金の連絡をしたり、郵便で「こちらの電話番号まで至急ご連絡ください」と連絡することはありません!

上記のような連絡を受けたら、還付金詐欺である可能性を疑ってください。

「携帯電話を持ってATMへ」は詐欺

本来、還付金の受け取りの際にATMを利用することはできません。また、携帯電話で指示を出すこともありません

還付金詐欺に関わらず他の振り込め詐欺でも、無人のATMにキャッシュカードと携帯を持って行くよう誘導するケースが多く発生しています。

「携帯電話を持ってATMへ」と言われたら、それは詐欺だと心得ておいてください。

職員はキャッシュカードを預からない

還付金詐欺は電話でATMに誘導されるケースが多いです。

一方で、「直接自宅に伺い、口座番号が分かるものをお預かりします」と直接自宅に訪問されるケースも報告されています。

還付金の受け取りに必要な手続きは、基本的にあなた自身が窓口で申請を行います。職員が自宅に訪問することはありません

還付金詐欺の手口を解説

還付金詐欺の見分け方を踏まえて、実際の手口を確認していきます。還付金詐欺の主な手口は、電話での手口郵便での手口です。

電話の手口

困惑する親

還付金詐欺は電話がかかってくるケースが多く、以下のようなフレーズから話が始まります。

  • 「○○市役所です。医療費の過払い金があり、その件でご連絡しました」
  • 社会保険事務所です。還付金の通知をお送りしましたが、申し込み手続きがありませんでしたので、確認のご連絡です。」

そして、話を聞いていると、次のように言われることが多いです。

  • 本日中に手続きを行わないと還付金の受け取りができません。」
  • 携帯電話を持って、最寄りのATMに行ってください。到着したら折り返しお電話ください。」

こうして、携帯電話を持ってATMに向かうと、以下のような指示を受けます。

  • 「今から私が指示しますので、その通りにボタンを押してください。」
  • 「既に還付金を振り込みましたので、残高の確認をお願いします。」
  • 「(還付金が振り込まれていないと伝えると)一時的なエラーかもしれません。確認のために、一定金額を指定の口座に入金して下さい。後ほど、還付金を上乗せしてお返しします。」

その結果、いつの間にか犯人の口座に現金を振り込んでしまっているのです。

さらに、発行された明細書の破棄を指示される場合が多く、被害者が詐欺に気づきにくいようになっています。

郵便の手口

手紙を読む人

電話よりも少ないですが、郵便で還付金詐欺の被害に遭うケースもあります。

具体的には、市役所・区役所、社会保険事務所、税務署を装って、以下のような内容が届くのです。

  • 「この度、医療費の過払い金が発生しております。お受け取りのためには、手続きが必要となりますので、下記の電話番号まで至急ご連絡ください。」

記載の電話番号に電話をかけると、ATMに誘導されます。

時には、「自宅に伺うので、口座番号の分かるものをご用意の上お待ちください」と言われることもあるようです。

還付金詐欺の対処法

スマホと通帳

実際に還付金詐欺と思われる電話がかかってきたり、郵便が届いたらどのように対処すればよいのでしょうか?

電話と郵便のそれぞれについて、対処法をご紹介します。

電話の対処法

還付金詐欺が疑われる電話がかかってきたら、以下のように対処してください。

  • 一旦電話を切り、家族・友人・警察に相談する
    自分1人だけで対処する必要はありません。還付金について連絡を受けたら、家族・友人または警察に相談しましょう。
  • 一旦電話を切り、正しい窓口に確認する
    市役所・区役所や社会保険事務所等、自分で1度正しい窓口を調べ、そちらに事実を確認するのが安心です。

電話の言いなりにならないように一旦電話を切り、必ず第三者に相談するようにしましょう。

郵便の対処法

郵便で還付金に関する連絡を受けたら、以下のように対処してください。

  • 記載されている電話番号にかける前に、本当に正しい連絡先かどうか調べる
    本当の還付金に関する文書であれば、焦らせるようなことはしません。正しい窓口に確認をとりましょう。
  • 家族・友人・警察に相談する
    電話の時と同じように自分1人で悩まずに、必ず誰かに相談することが大切です。

電話でも郵便でも、公的な機関だからといって安易に信用しないようにしましょう。

還付金詐欺に遭わないための予防策

いくら気をつけていても、犯人は言葉巧みにあなたをだまそうとしてきます。

「私や家族は大丈夫!」と油断していると危険です。

万が一に備えて、還付金詐欺の被害に遭わないよう予防策を練っておくことが大切です。

電話は留守番電話に設定しておく

犯人と直接話してしまうと、だまされるリスクも高まります

登録している番号以外は、まずは留守番電話にメッセージを残してもらうようにしてください

留守番電話になったら電話をあきらめる犯人もいます。

「折り返し下さい」という場合には、正しい連絡先なのかを確認し、家族や友人、警察に相談するようにしましょう。

ATMの利用限度額を低く設定しておく

普段から高額の振り込みを行うことがない方は、あらかじめ1日あたりの利用限度額を低く設定することができます。

高齢のご家族がいらっしゃる方にもおすすめの予防策です。

被害にあった場合に被害の拡大を防ぐことに繋がります。

設定はATMやインターネット、窓口で行えますので、詳細は各銀行の公式サイトまたは窓口で確認してください。

預金通帳やキャッシュカードを他人に渡さない

どんな場合であっても、口座番号や暗証番号を他人に教えてはいけません

「キャッシュカードがなければ還付金が受け取れない」と言われても、決して渡さないようにしましょう。

しつこく自宅に来ると言われたら、すぐに警察に連絡をしてください

銀行での水際対策

近年、還付金詐欺等の振り込め詐欺を予防するため、窓口やATM利用者への声掛けに力を入れている銀行がほとんどです。

高額の出金や携帯電話を使用しながらのATM利用等、詐欺が疑われる状況で職員が声をかけ警察への通報も行っています。

警察庁によると平成30年中、金融機関をはじめとする様々な方の声掛けによって、合計約143.1億円の被害を阻止したというデータも挙がっています

確認しておくと安心!還付金詐欺の通報先

「還付金詐欺かもしれない」と思ったら、第三者への相談は必須とお伝えしてきました。

万が一の事態に備えて、家族や友人以外にも以下の相談先を覚えておいてください

警察相談専用窓口 『♯9110』

受付:午前8時15分~午後5時15分

還付金詐欺の疑いがある場合には警察の相談専用窓口を利用しましょう。

携帯電話からもかけることができ、土日・祝日でも当直の方または音声案内で相談を受け付けています。

緊急性がないものに関しては110番ではなく、こちらの相談専用窓口にかけるようにしてください。

全国銀行協会相談室 『0570-017109(ナビダイヤル)または03-5252-3772』

受付:月曜日~金曜日(銀行の休業日、祝日を除く) 午前9時~午後5時

こちらは全国銀行協会が運営している相談室です。

銀行に関する様々な質問や相談を受け付けており、還付金詐欺についても相談することができます。

少しでも怪しいと感じたら、1人で悩まずにすぐに相談するようにしてください!

まとめ

還付金詐欺は決して他人事ではありません。誰もが被害に遭ってしまう可能性があります。

還付金詐欺の被害者にならないために、以下の3点を意識しておくことが大切です。

  • 公的機関からの連絡と言われても、うのみにしない
  • 自分1人で対処せず、必ず第三者に相談する
  • 留守番電話の設定やATMの設定等、被害を防ぐ工夫をする

自分は大丈夫だと思わずに、日頃から家族や友人と詐欺の防犯対策をしておきましょう!

本サイトの記事は犯罪に巻き込まれない、犯罪を未然に防ぐという観点から書かれたものであり、 実際に犯罪に巻き込まれた場合や身に迫る危険がある場合はすぐに最寄りの警察署までご相談ください。

■警察庁 各都道府県警察の被害相談窓口
http://www.npa.go.jp/higaisya/ichiran/index.html