覚せい剤で逮捕のASKAを悩ませる残遺症候群とは?精神症状は一過性ではない?自ら110番したことと薬物依存の関係性に迫る

薬物にはいろいろな種類があり、厳密にはそれぞれ症状や特徴は異なっています。

多くの人にとって、数ある薬物の中で特に耳に馴染みがあるのは覚せい剤ではないでしょうか。

さてその覚せい剤に関する芸能界の大きな事件の一つが、CHAGE&ASKAのASKAさんによる覚せい剤使用です。

この記事では、覚せい剤のASKAさんの人生を一変させてしまったほどの脅威や症状などについて解説していきます。

その恐ろしさや難しさについての知識を身に付け、その脅威に正しく対処していきましょう。

覚せい剤

中にはぼんやりと「麻薬=覚せい剤」という認識をもつ方もおられるかもしれませんが、実際のところそうではありません。

薬物にはたくさんの種類があり、症状やその出方もそれぞれ異なります。

覚せい剤のもつ幾つかの特徴についていくつか見ていきたいと思います。

脳内報酬系の麻薬

脳内の神経伝達物質を体外から補うことで脳に作用する麻薬。

それら麻薬は3つの種類に大別されるといわれています。興奮系抑制系幻覚系といわれるものです。

これらのうち、覚せい剤は報酬系と呼ばれるものに分類されます。

興奮系もしくはアッパー系とは、その呼び名の通り服用するとプラスの方向に神経が興奮する作用をもつ麻薬です。

覚せい剤は脳内でドーパミンの過剰な分泌を促し、覚醒作用や快感をもたらすといわれています。

たくさんの俗称がある

薬と注射

覚せい剤の特徴の一つは、呼び名のバリエーションが豊富であることです。

有名なものでは「シャブ」や「スピード」、またその頭文字をとって「S(エス)」と呼ぶ場合や、「アイス」や単純に「白い粉」と呼ぶ場合もあります。

中国や韓国、東南アジアなどでも日本で使われているこれらの俗称と似たものが多い傾向にあります。

これらの名称を見聞きしたり目にした場合には、なるべくそれらと関わらないようにしたいものです。

さらにはヨーロッパやアメリカなどでも同様に様々な俗称で呼ばれている上、中には密造している人も少なくないようです。

いつどんな呼び名で覚せい剤に出会うか分からないため、決して遠い世界の話ではないということをいつも念頭に置いておきましょう。

ASKAの逮捕

覚せい剤所持使用のニュースは芸能界でもたくさんの事例があります。

中でも2014年の、CHAGE&ASKAのASKAさんの逮捕に衝撃を受けた方も少なくなかったのではないでしょうか。

5月17日、警視庁組織犯罪対策第五課に覚せい剤取締法違反(所持)の容疑で逮捕される。逮捕容疑は同年4月6日ごろと4月12日ごろ、港区内のマンションの一室で少量の覚醒剤を所持していた疑い(知人で会社員の女性も同容疑で逮捕された)。逮捕当初は容疑を否認していたが、警視庁による尿検査では覚醒剤の陽性反応が出ており、自宅からは覚醒剤や合成麻薬MDMAとみられる粉末や錠剤が発見された。

5月27日、覚せい剤取締法違反(使用)と麻薬取締法違反(使用)容疑で再逮捕。再逮捕容疑は同年5月上旬から17日までの間に、都内とその周辺で覚醒剤とMDMAを使ったというもの。

6月17日、覚せい剤取締法違反(所持)と麻薬取締法違反(所持)容疑で再逮捕、逮捕は3度目になった。再逮捕容疑は5月17日午前10時42分ごろ、東京都目黒区の自宅で覚醒剤0.439グラムとMDMA相当量を所持した疑い。同日、覚せい剤取締法違反(使用)の罪などで起訴される。

引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/ASKA

3度の逮捕がなされたこの薬物に関する事件のインパクトは相当なものでした。

さらに2016年にも同じ覚せい剤の使用によって再び逮捕されます。

11月28日、警視庁組織犯罪対策第五課に覚せい剤取締法違反(使用)の容疑で逮捕される。3日前の25日、「盗聴・盗撮されている」と自ら110番通報、東京都目黒区の自宅に駆けつけた警察官に対し意味不明な言動があったとして任意で尿の提出を求められていた。鑑定の結果、覚せい剤反応が陽性であったことから28日の逮捕に至ったが、取り調べに対しては「前回逮捕されてから、一度も覚せい剤を見たこともない」として、一貫して容疑を否認。

引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/ASKA

自ら110番通報したということが少し不思議に思えるかもしれませんが、後の見出しにてその点も解説していきます。

覚せい剤使用の爪痕

覚せい剤を絶ったASKAさんですが、覚せい剤の恐ろしいところはむしろその後の戦いです。

覚せい剤はどのようにしてASKAさんの体に大きな傷跡を残してきたのでしょうか?

ASKAさんのユニット脱退報道

2019年8月25日、ASKAさんは2009年以来活動休止中だったユニット「CHAGE&ASKA」を脱退することを発表しました。

CHAGE&ASKAというユニット名である以上は2人いて初めてそれを名乗ることができるはず。

ASKAさんが脱退しCHAGEさん一人になってその名義で活動する、ということに疑問を覚えられた方も少なくないのではないでしょうか。

この引退ではなく脱退という決断には、ASKAさんとCHAGEさんとの間にある大きな溝が影響しているのではといわれています。

実際、脱退に関する話し合いも弁護士を通した連絡によるものであり、信頼関係はだいぶ失われていたと見られています。

脳に残ったダメージが影響している可能性

もちろん長年の活動の中で覚える相手への信頼感、逆に不信感も少なからず募ることがあるのは普通のことです。

それに今後の進むべき道を慎重に考慮し決定を下すことは本人の権利であって、尊重されるできものです。

ただ、この脱退に関する一連の出来事には覚せい剤の影響がいくらか間接的に影響している可能性が否定できません。

覚せい剤の使用はさまざまな精神症状の原因となります。その症状の一つが、人への疑いが大きくなるというもの。

つまり覚せい剤によって起こった脳の変化がASKAさんの周囲の人への信頼感に大きな影響を及ぼしているかもしれないのです。

残遺症候群の影響

人への疑いつまり猜疑心の拡大は覚せい剤の残遺症候群のうちほんの一つの例にすぎません。

残遺症候群とはその名の通り、覚せい剤の使用をやめた後にも残る数々の精神症状のことです。

使用している間だけでなくその後も大きな影響に苦しむわけですから、最初の一歩は絶対に踏まないことが大切です。

精神症状は一過性ではない?

前述の通り覚せい剤による精神症状はとても重く、また不可逆的なものです。そのメカニズムについて解説していきたいと思います。

どんな症状があるのか

覚せい剤によって起こる主な精神的な症状は以下に挙げるようなものです。

  • 根拠はないが誰かに見張られているような気がする
  • 疑い深くなる
  • 怒りっぽくなる

周囲に対する不信感は不安や焦燥感を覚せい剤を使用する人に抱かせ、それはいつの間にか本人の人格を変えてしまうほどになってしまいます。

その影響は長引く

人間を含め動物がもつ意思や思考パターン、性格は脳内の構造による神経伝達物質の伝わり方が影響しています。

つまり脳の中身のいずれかの部分の形が変われば人格や考え方が変わるということです。

覚せい剤を使用すると、その大事な脳内の構造が変化してしまいます。その結果が精神症状として表れます。

そして恐ろしいことに、一度変わってしまった脳内の構造はその症状を後戻りできない状態にしてしまうのです。

覚せい剤を使用していた人がそれをやめた後も症状に苦しむのはこのためです。

克服できたと思えても…

脳内の構造が変化しているということは、克服できたと思えても後戻りしやすい体であるということです。

残遺症候群を抑えることができたとしても、ストレス生活習慣の変化などのきっかけで再発してしまう可能性があります。

それほど覚せい剤への奴隷状態から解放することは困難を極めるのです。

自ら通報したことと薬物依存の関係性とは

精神症状との戦い

2016年に再び逮捕された時、ASKA被告は自ら110番通報するという行動をとりました。

普通、逮捕されると分かっていながら警察に自ら通報するというのは意外な行動に思えます。

しかしながら薬物依存は強い意志だけで簡単にやめられるものではないことは明らかです。

だからこそ多くの人が薬物の所持や使用に関して警鐘を鳴らし、筆者もこうして記事を執筆しているのです。

ASKA被告が自ら通報したことには、2つの側面が考えられるかもしれません。

一つは盗聴や盗撮などの被害が実際にあったかは分からないものの、それらの症状から逃れるべく警察に助けを求めたということです。

薬物依存患者に関して、実際このようなケースは珍しくないようです。

何度も転んでは立ち上がる

もう一つは、ASKA被告自身が薬物依存からの脱却の難しさを痛感したということ。

一度一連の逮捕騒動を経験した当初は、彼の考えの中で「この程度で克服できるだろう」という想定のラインがあったかもしれません。

しかし実際にはそれは想像以上に難しく、周囲の環境も含めて更生にはもっと多くの協力が必要であることを感じたことでしょう。

薬物依存との戦いは想像以上に難しいものでしょう。何度も負けて後退してしまうことは珍しくありません。

それでもそうやって自分の弱さに気付き、また一歩一歩克服への道を進むことは避けて通れないことなのです。

まとめ

誰でも、薬物に関しては「絶対にダメ」と耳が痛くなるほど聞く機会があったことでしょう。

その言葉の通り最初の一歩を絶対に踏み出さないことが本当に重要です。

この記事を通して、薬物依存の恐ろしさについて知識を深めていただけたとしたらとても嬉しく思います。

薬物依存のない健康な状態がいかに恵まれているかを考え、それを維持するよう努めることを心からお勧め致します。

本サイトの記事は犯罪に巻き込まれない、犯罪を未然に防ぐという観点から書かれたものであり、 実際に犯罪に巻き込まれた場合や身に迫る危険がある場合はすぐに最寄りの警察署までご相談ください。

■警察庁 各都道府県警察の被害相談窓口
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