覚せい剤で逮捕のASKAを悩ませる残遺症候群とは?精神症状は一過性ではない?自ら110番したことと薬物依存の関係性に迫る

もちろん長年の活動の中で覚える相手への信頼感、逆に不信感も少なからず募ることがあるのは普通のことです。

それに今後の進むべき道を慎重に考慮し決定を下すことは本人の権利であって、尊重されるできものです。

ただ、この脱退に関する一連の出来事には覚せい剤の影響がいくらか間接的に影響している可能性が否定できません。

覚せい剤の使用はさまざまな精神症状の原因となります。その症状の一つが、人への疑いが大きくなるというもの。

つまり覚せい剤によって起こった脳の変化がASKAさんの周囲の人への信頼感に大きな影響を及ぼしているかもしれないのです。

残遺症候群の影響

人への疑いつまり猜疑心の拡大は覚せい剤の残遺症候群のうちほんの一つの例にすぎません。

残遺症候群とはその名の通り、覚せい剤の使用をやめた後にも残る数々の精神症状のことです。

使用している間だけでなくその後も大きな影響に苦しむわけですから、最初の一歩は絶対に踏まないことが大切です。

精神症状は一過性ではない?

前述の通り覚せい剤による精神症状はとても重く、また不可逆的なものです。そのメカニズムについて解説していきたいと思います。

どんな症状があるのか

覚せい剤によって起こる主な精神的な症状は以下に挙げるようなものです。

  • 根拠はないが誰かに見張られているような気がする
  • 疑い深くなる
  • 怒りっぽくなる

周囲に対する不信感は不安や焦燥感を覚せい剤を使用する人に抱かせ、それはいつの間にか本人の人格を変えてしまうほどになってしまいます。

その影響は長引く

人間を含め動物がもつ意思や思考パターン、性格は脳内の構造による神経伝達物質の伝わり方が影響しています。

つまり脳の中身のいずれかの部分の形が変われば人格や考え方が変わるということです。

覚せい剤を使用すると、その大事な脳内の構造が変化してしまいます。その結果が精神症状として表れます。

そして恐ろしいことに、一度変わってしまった脳内の構造はその症状を後戻りできない状態にしてしまうのです。

覚せい剤を使用していた人がそれをやめた後も症状に苦しむのはこのためです。

克服できたと思えても…

脳内の構造が変化しているということは、克服できたと思えても後戻りしやすい体であるということです。

残遺症候群を抑えることができたとしても、ストレス生活習慣の変化などのきっかけで再発してしまう可能性があります。

それほど覚せい剤への奴隷状態から解放することは困難を極めるのです。

自ら通報したことと薬物依存の関係性とは

精神症状との戦い

2016年に再び逮捕された時、ASKA被告は自ら110番通報するという行動をとりました。

普通、逮捕されると分かっていながら警察に自ら通報するというのは意外な行動に思えます。

しかしながら薬物依存は強い意志だけで簡単にやめられるものではないことは明らかです。

だからこそ多くの人が薬物の所持や使用に関して警鐘を鳴らし、筆者もこうして記事を執筆しているのです。

ASKA被告が自ら通報したことには、2つの側面が考えられるかもしれません。

一つは盗聴や盗撮などの被害が実際にあったかは分からないものの、それらの症状から逃れるべく警察に助けを求めたということです。

薬物依存患者に関して、実際このようなケースは珍しくないようです。

何度も転んでは立ち上がる

もう一つは、ASKA被告自身が薬物依存からの脱却の難しさを痛感したということ。

一度一連の逮捕騒動を経験した当初は、彼の考えの中で「この程度で克服できるだろう」という想定のラインがあったかもしれません。

しかし実際にはそれは想像以上に難しく、周囲の環境も含めて更生にはもっと多くの協力が必要であることを感じたことでしょう。

薬物依存との戦いは想像以上に難しいものでしょう。何度も負けて後退してしまうことは珍しくありません。

それでもそうやって自分の弱さに気付き、また一歩一歩克服への道を進むことは避けて通れないことなのです。

まとめ

誰でも、薬物に関しては「絶対にダメ」と耳が痛くなるほど聞く機会があったことでしょう。

その言葉の通り最初の一歩を絶対に踏み出さないことが本当に重要です。

この記事を通して、薬物依存の恐ろしさについて知識を深めていただけたとしたらとても嬉しく思います。

薬物依存のない健康な状態がいかに恵まれているかを考え、それを維持するよう努めることを心からお勧め致します。

本サイトの記事は犯罪に巻き込まれない、犯罪を未然に防ぐという観点から書かれたものであり、 実際に犯罪に巻き込まれた場合や身に迫る危険がある場合はすぐに最寄りの警察署までご相談ください。

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