近年、空き家は少子高齢化に伴い年々増加現象にあります。
地方に実家があってもみんな都心に出て来てしまっていたりすると、なかなか手入れが行き届きません。
代々受け継がれていく実家や本家というものも、時代と共にその考え方が変わってきているのです。
そして、残念なことにそんな空き家を狙った空き巣や不法投棄、放火などの犯罪が問題となっているのをご存知でしょうか。
そこで今回は空き家を安全に守ることができる管理方法や防犯対策をご紹介していきます。
またおすすめのセキュリティグッズもご紹介するのでぜひ参考にしてみてください。
空き家が増えると犯罪率はあがる?
空き家は年々増加を重ね、現在では日本の家屋の800万戸以上が空き家状態にあるといわれています。
空き家は犯罪に巻き込まれやすいだけではなく、空き家の多い地域の治安は悪化するといわれているのです。
「空き家と犯罪率って関係あるの?」と思ってしまいがちですが、その関係性についてまずご説明していきたいと思います。
空き家が犯罪率を上げる理由
アメリカの犯罪学者は空き家と犯罪率の関係性について「割れ窓理論」という理論を展開しています。
「割れ窓理論」とは建物の窓が壊れているのを放置し誰も注意を払っていないという象徴になり、やがて他の窓も全て壊されるようになる、という考え方です。
これは小さな犯罪も徹底的に取り締まることで大きな犯罪も未然に防ぐことができるという意味になります。
空き家が増えることで不法侵入や不法投棄を放置しているとだんだん大きな事件に発展してしまうということです。
例えば1つの空き家で不法投棄されていると、最初は気になっていたとしてもだんだんと目につかなくなってきてしまいませんか?
そのうち他の空き家で不法投棄がされていることもまったく気にならなくなってしまいます。
そのため、もし死体が遺棄されていても気が付かない可能性がでてくるということです。
なぜ空き家が増えていくの?
空き家が増える原因としては以下のことが挙げられます。
- 相続したものの思い入れがあり解体できない
- 固定資産税問題
「相続したもののマイホームはすでに買ったから住まないけど、思い入れがあり解体できない」という方が意外と多いようです。
また家屋を解体してしまうと固定資産税が増加してしまうため、あえて空き家状態にしている方もいます。
空き家問題には様々な要因がありますが、放置しておくだけでは犯罪に巻き込まれるリスクが上がってしまうのです。
空き家で起こる犯罪
空き家利用した事件は日本に限らず、世界中で起こっています。
そこで空き家ではどのような犯罪が起こる危険性があるのかご紹介しましょう。
空き巣
空き家を利用した犯罪ときいて最初に空き巣を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
例えば実家が空き家になってしまった場合、両親が使っていた家具や仏壇などが置かれた状態になっていませんか?
空き巣にとってはそれも盗んで換金すれば収入になるのです。
不法侵入
犯罪者にとって人目につかない場所を作るために空き家はちょうどいい場所なのです。
過去に空き家に不法侵入して大麻を栽培していた事件や、殺人事件なども発生しています。
自分の所有している空き家で犯罪が起こっていたら、もし売却したくなっても難しくなってしまいます。
不法投棄
空き家で起こりがちな犯罪といえば不法投棄です。
人目につかないからといって、捨てるのにお金がかかってしまう粗大ごみなどを捨てられるケースがよくあります。
最初は周りが気になっていても徐々に慣れていってしまい、次第に「ここは捨ててもいい場所なんだ」と認識されかねません。
犯罪者に狙われやすい空き家の特徴
空き家といっても、犯罪者にとって狙いやすい家とそうでない家があるのです。
そこで犯罪者に狙われやすい空き家の特徴をご紹介します。
死角がある
死角が多い家だと人目につきにくいので狙われやすい傾向があります。
例えば住宅街に空き家があると、周辺の家の人が出かけている昼間などに侵入する可能性が考えられますね。
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