ワンクリック詐欺の手口と対処法 | 詐欺に遭ったらやるべきこととは?

PR

出会い系アプリが出会いの主流になってきた近頃、多発しているのが「ワンクリック詐欺」です。

出会い系サイトを見ていて「この子良いな…」と詳細ページのURLをクリックした途端「ありがとうございます」という身に覚えのない表示

「なんだろう?」と画面をスクロールすると「支払い」「期限」などの文字が…。

この時点でワンクリック詐欺にひっかかる第一歩に足を踏み入れていると考えることができます。

突然身に覚えのない支払いの文字を見ると、焦ってしまうでしょう。

ここでどんな対応をするのかで、人生が変わるといっても過言ではありません。

この記事では、ワンクリック詐欺の手口や覚えておきたい表示される文言詐欺に遭ったらすべき対処法などを紹介します。

ワンクリック詐欺ってどんな詐欺?

「ワンクリック詐欺」という言葉を聞いたことはあるけど、実際どんな詐欺なのかを詳しく知らない方もいるでしょう。

ワンクリック詐欺は、その名前の通り「ワンクリックしただけで身に覚えのない支払いを要求される詐欺」。

例えば出会い系サイトやアダルトサイトなどを閲覧していて「もっと見たい」と次のページのURLをクリックした際に表示される画面表示です。

ありがとうございます」の文字と見ていたサイトとは全く違うテイストのサイトが表示されるケースに遭遇した人もいるのではないでしょうか。

そこには期限や支払いといった文字が羅列されていることが多く、「見に覚えのない契約をしてしまった…!」と焦ってしまうはず。

また、知らないアドレスから届いたメールに記載されていたURLをクリックしたら、その日から支払いに関するメールが届き続けるケースもあります。

ワンクリック詐欺の手口をご紹介

ワンクリック詐欺とは一体どういうものなのかを紹介してきました。

ここからは、ワンクリック詐欺の手口に迫っていきます。

動画再生や画像クリックをさせる手口

ワンクリック詐欺の手口として一番多いのが、詐欺の名前の通り「ワンクリック」させるものです。

よくあるケースでいうと、アダルトサイトを見ていて「こちらの画像をクリックすると続きが見られます」といった表示。

これをクリックをすることで相手に登録完了したかのように思わせてしまうものです。

いたってシンプルな方法ですが、この手口に引っかかってしまう人はかなり多くいます。

アプリをダウンロードさせ料金を請求する手口

一時期のワンクリック詐欺は、サイトからURLに飛ばせる手口が主流でした。

しかしスマホユーザーが多くなり、アプリをダウンロードさせダウンロードが完了した後で料金がかかるとの表示が出るケースも増えています。

例えば調べ事をしていてサイトを読んでいると「もっと詳しく知りたい方はこちらのアプリをダウンロード!」という言葉が書いてあることも。

アプリをダウンロードしてみると「ありがとうございます。〇日までに〇円お支払いください」とメッセージが表示されることもあるのです。

利用者の興味がありそうな電子メールなどを送信する手口

利用者が、ついクリックしたくなるような内容の電子メールを送ることでリンク先に飛んでもらう確率をUPさせる手口は多いです。

知らない番号からメッセージが来た経験がある方も多いのではないでしょうか?

例えば芸能人に扮し「久しぶり!この前の撮影の話なんだけど…」などと相手の興味を引くようなメッセージを送り返信をさせる手口。

やり取りを続けることで「このリンクに飛んでみて」とクリックさせるようにできています。

ワンクリック詐欺に遭うと表示される「あるある文言集」

ここからはワンクリック詐欺に遭うと表示される文言をいくつか紹介します。

もしこのような文言が表示されたとしても、絶対にその先には進まないようにしましょう。

「契約完了いたしました。ありがとうございます」

身に覚えのない契約があたかも完了したかのように見せかける文言はワンクリック詐欺に多いです。

アダルトサイトを見ていて「続きはコチラ!」と書いているURLを見つけると、クリックしたくなるでしょう。

クリックをしたリンク先は今まで閲覧をしていたHPと全く違うケースがほとんど。

相手に恐怖心や焦りを抱かせるために、わざと怖い雰囲気を醸し出せるように黒い背景に赤文字だけでサイトが構成されていることもあります。

見ていたのがアダルトサイトであるために「誰にも相談できない、自分1人で解決しなきゃいけない」といった気持ちが湧き出てしまうでしょう。

そうなると、ちゃんと確かめずに支払いを終わらせてしまう人もいるのです。

「お客様がお使いのプロパイダは〇〇ですね」

メールなどにインターネットのプロパイダの情報などを表示し、あたかも「あなたの個人情報をこちらは掴んでいますよ」と思わせるケース。

もちろん表示されているプロパイダ情報は偽物ですが、突然そのような表示があると「やばい…特定されている」と焦ってしまうでしょう。

そのプロパイダ情報が本当かどうかの確認もせずに支払いをしてしまう人もいます。

「退会・解約をされる場合は、キャンセル料〇〇円がかかります」

ワンクリック詐欺の怖い所は、サイトを見ている側により不安な気持ちを与え支払いを促すところです。

「退会をする場合は〇〇円かかります」など、支払いをしない限り現状を変えることができなさそうなメッセージを表示してきます。

退会料金の価格が登録料よりも安いと「怖いから支払って退会しよう」と思ってしまうこともあるでしょう。

例え支払える額だとしても、身に覚えのない請求であればしっかりと確認しなければなりません。

「連絡が無い場合は、直接ご自宅や勤務先に伺わせていただきます」

支払いや延滞料金などの文字を見て焦ることは無くても「お客様のご自宅に伺わせていただきます」といった表示があると焦ってしまうもの。

アダルトサイトからワンクリック詐欺のサイトに飛んだ場合「個人情報は厳守しますが、全てを保障することはできません」と表示されることも。

これは「会社にばれてしまう…」といった不安な気持ちを芽生えさせ、支払いを促すパターンも多いのです。

「今お支払いいただくと、キャンペーン価格で半額になります」

詐欺業者はあえて多額な金額を提示し「〇時間以内のお支払いで半額」と謳ったキャンペーンを行っていることもあります。

「今だけ」「キャンペーン」などの文字を見ると、焦る気持ちが芽生え、後先考えずに行動をしてしまうこともあるでしょう。

特に、お金の問題に関してはよりシビアで「今だけ半額」などの文字を見ると「今支払わなきゃいけない」と思ってしまうこともあるのです。

これらは全てユーザーの不安や恐怖の心理を利用した悪質な詐欺の手口といえます。

ワンクリック詐欺かも?と思ったら必ずすべきこと

では「もしかしてワンクリック詐欺に引っかかったかも…」と思った場合は、どんな対応をすればいいのでしょうか。

基本的には無視をする

ワンクリック詐欺に遭遇した場合、大事なのは「無視をすること」です。

電子消費者契約法の第3条には、消費者に契約の意思がないと成立しない旨の記述があります。

この場合、法律に基づき契約は無効化されますので、基本的には無視をすることが大事です。

請求画面のスクリーンショットをとる

身に覚えのない請求画面を見ると、焦って消してしまう人も多いでしょう。

しかし、今後相談などをする際に請求画面のスクリーンショットは必要になるので「何これ!?」と焦った時ほど、冷静になるようにしてください。

「自分は何も登録作業をしていない」と思うのであれば、今後のために画面を残すようにしましょう。

どうしても不安な場合は専門機関に相談をする

無視をしていても「本当にバレないかな?」と不安でしかたない状況が続く人もいるでしょう。

頭の中がワンクリック詐欺のことで一杯になり、精神的に追い詰められてしまい、最終的に支払いをしてしまう人も多いです。

少しでも不安を感じている場合は、弁護士や国民生活センター、また警察などに相談をするようにしてください。

思いがけない危険が!ワンクリック詐欺に遭った際にしてはいけない対応

最後に、ワンクリック詐欺に遭った際にしてはいけない対応を紹介します。

実はやってしまいがちなこともあるので、いざとなったときに危険な目に遭わないように注意してください。

請求には決して応じない

詐欺会社はあれやこれやといった文言であなたに連絡をしてくるでしょう。

個人情報を握っているなどのメッセージがくると焦って支払いをしてしまう人も多いのですが、とにかく支払わないことが大事です。

全てのメッセージを証拠として残しておき、相談できる機関に相談をしましょう。

無料相談!と謳う窓口に注意する

ワンクリック詐欺に遭い、不安で相談先を探していると「無料で相談受付」などの文言のサイトは結構あります。

しかし、この手のサイトは相談をすると多額な支払いを命ぜられるケースも多いので注意が必要です。

相談をしてしまうと支払いは必要になってくるので、相談をする機関は警察や国民生活センターなど国の機関に頼るようにしましょう。

まとめ

ネットには危険な誘惑がたくさんあります。

何気なくクリックをしたサイトでワンクリック詐欺に遭う人はかなり多いのです。

正直「アダルトサイトを見ていてワンクリック詐欺に引っかかった」と相談をするのは恥ずかしいはず。

それが嫌で支払いをしてしまう人もいるのが現実です。

ネットの使用は個人の自由ですが、気を付けないと痛い目を見てしまうこともあるので、よく注意をしながら使用をするようにしてください。

危険を回避する方法を知っておけば、いざという時に身を守ることができます。

ぜひ本記事の内容を頭に入れて、健全で安心なインターネットライフを楽しんでください。

本サイトの記事は犯罪に巻き込まれない、犯罪を未然に防ぐという観点から書かれたものであり、 実際に犯罪に巻き込まれた場合や身に迫る危険がある場合はすぐに最寄りの警察署までご相談ください。

■警察庁 各都道府県警察の被害相談窓口
https://www.npa.go.jp/higaisya/ichiran/index.html