ふるさと納税を申し込みたい人々の心につけ込んだ悪意あるふるさと納税偽サイトが乱立し、大きな問題となっています。
各地方公共団体のふるさと納税のページを見ていると多くの団体が偽サイトへの注意を促しており、その被害の大きさがうかがえるのです。
この記事で偽サイトの見分け方・確認する方法・返金方法・偽サイトのURL一覧をご紹介しますので参考にしてください。
ふるさと納税の偽サイトとは?
ふるさと納税の偽サイトは本物にそっくり
ふるさと納税の偽サイトは、正規の大手ふるさと納税サイトの画像を無断でそのまま使用しています。
そのため、見た目は本物のふるさと納税サイトにそっくりです。
地方公共団体での寄付金の使い道を選択できる箇所などもありますが、偽サイトに払ったお金は地方公共団体に寄付されません。
偽サイトはふるさと納税に見せかけてお金を騙し取るという詐欺行為が目的なので当然お目当ての返礼品はもらえません。
ただ偽サイトの運営にお金を騙し取られるだけということです。
ふるさと納税の偽サイトは控除の対象にならない
節税対策でふるさと納税を行いたい方も多いでしょう。
もちろん偽サイトは自治体が運営しているわけではありませんから、支払ったところで1円の控除も適用されないのです。
つまり「ただ偽サイトにお金を払っただけ」という状態になります。完全なる詐欺ということです。
ふるさと納税の偽サイトの見分け方は?
パッと見分けることは難しい
正規のサイトと偽サイトはじっくりと見ないと違いに気づけない場合が多いです。
それほど偽サイト業者は手の込んだサイトを用意しています。
ですから被害が拡大して大きな問題になっているのですね。
しかし少し見ただけで「これは怪しい」とわかる偽サイトもあります。
以下を参考にして見分けてください。
ドメインがtop・pw・xyz・bid
ふるさと納税サイトを開いたとき、パソコンやスマホの画面の上部でそのサイトのhttp以下(ドメイン)を確認しましょう。
そこにtop・pw・xyz・bidなどの文字が含まれていたら、そのサイトは偽サイトの確率が高いです。
地方公共団体がこれらのドメインを使うことは基本的にありません。
警戒する基準になるポイントです。
セールまたは値引きがされていたら100%偽サイト
これは偽サイトの最大の特徴といっていいでしょう。
ふるさと納税正規サイトでセール・値引きが行われることは、絶対にありません。
ふるさと納税はあくまで寄付ですので、普通の買い物と同じ感覚で考えるのは危険です。
「寄付金がセールになる・値引きされる」と考えると、セール・値引きが行われることのおかしさがよくわかるかと思います。
「寄付金がセールになる・値引きされる」などということはありえません。
偽サイトはこのセール・値引きという甘い汁で私たちを狙ってきているのです。
偽サイトを見ると正規の金額に取り消し線が引かれ、値下げ金額が大きく表示されています。
間違いなく詐欺なので絶対に利用しないようにしましょう。
ふるさと納税を申し込む前に確認すべきポイントは?
振込先は個人の名前ではないか
サイトを利用し振り込む段階になって振込先が個人の名前になっているのを確認したら、そこで一度立ち止まってみてください。
ふるさと納税は地方公共団体への寄付ですから振込先は地方公共団体や地方公共団体のふるさと納税特設サイトになっているはずです。
「代表して個人の名前になっている」などという記載があっても鵜呑みにしないでください。
地方公共団体の連絡先があるか
正規のサイトなら、お金を振り込む段階までに必ず地方公共団体の連絡先が表示されます。
これがない場合は注意してください。
つまり、地方公共団体に連絡されると困るというよこしまな思いがサイト運営者にあるということです。
少しでも怪しいと感じたら「地方公共団体の名前 ふるさと納税」で検索してみましょう。
地方公共団体のふるさと納税のページが出てきます。
そこに記載されている地方公共団体の電話番号に問い合わせるのはかなり有効です。
そもそも地方公共団体のサイトに「登録しているのはこれらのサイトだけ」と正規サイトの名前がいくつか表記してあることもあります。
不安を感じたら直接地方公共団体に問い合わせたり、正規サイトを確認することも大切な判断材料になりますので覚えておいてください。
連絡先がフリーメールでないか
連絡先がヤフーメールやGmailですと、そのサイトはかなり危険であるといっていいでしょう。
地方公共団体がふるさと納税でフリーメールを使うことはありえません。
どの地方公共団体も連絡先はしっかりと定まっています。
フリーメールは誰でもアカウントが持てるサービスですし、つまりは悪意ある個人が使用していてもおかしくはないのです。
口座名義人は販売事業者名と同じか
サイトが銀行振込を指定している場合は、振込先口座の名義を必ずチェックしてください。
偽サイトは正規のサイトをそのままコピーペーストするので、表示されている販売事業者も正規のサイトと同じです。
しかし口座名義人が「個人や販売事業者とはまったく異なる会社」であった場合、振り込むとその「個人や会社」の利益になります。
これが地方公共団体に渡されて寄付金になるということはありえません。
偽サイトに引っかかった場合の返金方法は?
最寄りの警察署に相談
偽サイトはれっきとした犯罪、詐欺罪です。
ですから、返礼品が届かない・控除の対象にならないといった場合は、すぐに最寄りの警察署に相談しにいきましょう。
悪質な偽サイトの撲滅にもつながりますし、返金するためにどうしたらいいか相談にのってくれます。
金融機関・クレジットカード会社へ相談
サイトで支払いに利用した金融機関やクレジットカード会社にも連絡しましょう。
ネット通販詐欺なので振り込め詐欺対応窓口が適しています。
業者やサイトの名前など詐欺にあった証拠があれば返金してもらえる可能性があるからです。
柔軟に素早く対応してもらうためにもメールなどの証拠は保存しておきましょう。
クレジットカードは「支払い停止の抗弁」を申請することにより、支払いを取り消すことができる場合も多いです。
とはいえ、ネット詐欺の場合は残念ながら満額が返ってこないケースもあります。
あらかじめ偽サイトから自分の身を守ることが大切です。
偽サイトのURL一覧
セールや割引のあるサイトは100%偽サイトとお伝えしました。
ヤフーにて「ふるさと納税」で検索して出てきたセールや割引をうたっている自称ふるさと納税サイトの一覧を紹介します。
これ以外にも偽サイトはどんどん増えています。
こちらを例として見分ける参考として活用してください。
- https://www.garagemax.xyz/index.php
- https://www.marusyo.xyz/index.php(ふるさと納税でサイト内検索)
- https://www.attoa.icu/index.php(ふるさと納税でサイト内検索)
- https://www.toujou.xyz/index.php(ふるさと納税でサイト内検索)
- https://www.oldboyshop.xyz/index.php(ふるさと納税でサイト内検索)
- https://www.bomaie.xyz/index.php(ふるさと納税でサイト内検索)
まとめ
ふるさと納税の偽サイトの最大の特徴は「セール・値引き」を強調しているものです。
このようなサイトを利用するのは絶対にやめましょう。
また、ふるさと納税サイトは「ふるさとチョイス」「さとふる」などの大手がたくさんあります。
地方公共団体のサイトを見ていると、これらのサイトに登録していると明記している場合も多いので参考にしてみてください。
判断に困ったら寄付先の地方公共団体に問い合わせるのが一番確実で正確です。
騙されないように十分注意して、素敵なふるさと納税ライフを送りましょう。