家電とインターネットを繋ぐIoT化は着々と進んでおり、それは家を照らす照明も例外ではありません。
インターネットに接続した電球は「スマート電球」と呼ばれ、防犯アイテムとしても注目を集めています。
とはいえ、「どう使えばいいか分からない」と不安を感じる人もいるでしょう。
スマート電球はどのように防犯に活用すれば良いのでしょうか。
スマート電球とは
スマート電球とは、スマートフォンなどを使って遠隔操作できる電球のことです。
現在、IoT(家電をインターネットと接続する)を取り入れた家電が増えています。
スマート電球もその中の一つとして注目を集めているというわけです。
実際フィリップスやSONYなど、様々な大手メーカーがスマート電球を発売しています。
防犯グッズとして、スマート電球の導入を考えている人もいるのではないでしょうか。
しかしその種類は多く、どの商品を買えばいいか迷ってしまう人もいるでしょう。
そもそも、遠隔で操作できるスマート電球がどのように防犯に役立つのでしょうか。
また、しっかり防犯してくれるオススメのスマート電球と、その取り付け方も解説します。
スマート電球は防犯に使えるのか
本来スマート電球は、インターネットと接続して遠隔操作できる電球です。
しかしながら、そこから防犯に役立つというイメージがわかない人もいるかもしれません。
スマート電球が何故防犯アイテムになるのか。それは遠隔操作ができるという特性にあります。
スマート電球はスマートフォンに専用のアプリをインストールすることで、離れた場所からの操作が可能になります。
ちなみにこれは、決まった時間に設定して点灯させることもできるのです。
空き巣などは、外から電気がついているかどうかで忍び込めるか判断します。
遅い時間でも電気がついていないと、家の中に人がいないことが分かってしまい、狙われやすくなるでしょう。
しかしながらスマート電球を使えば、家に誰もいなくても自由に電気をつけることができます。
しかも6時にリビング、8時に洗面所で9時に寝室…と時間ごとに色々な部屋の電気をつけることも可能です。
こうすると家に誰かがいることを装うことができます。それを見た犯人は「家に誰かいる」と思ってマークしにくくなるのです。
ここまで見ると「電気代がかかりそう…」と不安になるかもしれません。しかし安心してください。
スマート電球のほとんどはLED電球です。つまり寿命が長く、電気代もさほどかかりません。
スマート電球が防犯におすすめなのは、このような省エネともいえる特性もあるからです。
スマート電球の上手な利用方法
Wi-Fi接続かBluetooth接続か
スマートフォンと電球の接続方法は、Wi-Fi接続とBluetooth接続の2種類があります。
Bluetooth接続の場合は、数メートル程度の近距離でしか操作できません。
どちらかというと同じ家の中で、自分がいる部屋とは別の部屋の照明を点灯させるものです。
Wi-Fi接続の場合は屋外からの操作ができます。防犯のために使用するのなら、Wi-Fi接続をおすすめします。
スマートスピーカーで音声による操作
スマートスピーカーであるAmazon Echoや、Google Homeなどと連携できるスマート電球もあります。
電球のオンオフや光の強さ、昼光色や白色など光の種類をスマホから変更可能です。
ただし、すべてのスマート電球がAmazon EchoやGoogle Homeに対応しているわけではありません。購入時はしっかりと確認しましょう。
またスマートスピーカーを用いれば、スマートフォンすら使わず音声だけで操作できます。
外出先からのライト操作
外出先で消し忘れの確認はもちろんのこと、家にいない間も外から見て在宅を装うことができます。
これは従来の電球ではできない、IoT化されたスマート電球だからこそ実現できる防犯技術です。
時間を設定して自動点灯
指定した時間に自動に電気をオンオフできます。
毎日の出勤時間や起床時間、就寝時間などを設定しておけば、より快適に使用できます。
夜道を帰ってきて、暗い部屋に入るのは防犯上危険があるでしょう。
しかし事前にスマート電球を使えば、帰宅時に明るい部屋にいることができます。
明るい部屋には不審者も近寄りづらく、より安心・安全な帰宅が可能になるのです。
調色・調光
スマート電球の中には、調色機能付きのライトもあります。調色とは、光の色を調節できる機能です。
寒色系の光(青みがかった光、白い光)から暖色系(赤みがかった光)があり、自由に光の色味を変えることができます。
調光とは光の明るさを段階的に調節できる機能です。
調光機能付きのライトでは20%・50%・75%・100%など調光ボタンで変えることができます。これは一般的にリモコン操作が多いです。
口金について
スマート電球にはE26やE17など、謎めいた番号がついていることがほとんどです。これは口金の直径を指しています。
E26とは直径が26ミリの口金の電球、E17は直径が17ミリの口金の電球という意味です。
E10・E11・E12・E17・E26・E39などがあります。これが合わないと電球を取り付けられません。
必ず口金の大きさを確認してからスマート電球を買うようにしてください。
おすすめスマート電球2選
ここまで解説してきたポイントは以下の通りです。
- スマートフォンでアプリを使って操作できる
- スマートスピーカーと対応
- 調色や調光の機能付き
- 取り付けが簡単
これらをポイントとして、オススメのスマート電球を2つあげましょう。Amazonなどでの売れ行きも良好な商品です。
実際にスマート電球を選ぶ際の参考にしてみてください。
PhillipsHue
PhillipsHueはiOSとAndroidの両方に対応したスマート電球。
アプリを利用することで遠隔操作でき、照明をコントロールすることができます。
そのため、スマートフォンで自宅の照明が切れているか確認したり、明かりをつけたりすることができます。
これなら、留守でも在宅にいるように見せることも、それぞれ別の部屋で点灯する時間を分けることも可能です。
また消えるときにだんだん消えるように設定することもできます。
AIスピーカーのGoogle Homeと連動させ、音声で照明をコントロールする機能も便利です。
調光機能は、Phillips HueブリッジかPhillipsHue対応デバイスに接続されている場合でしか使用できません。
【+Style ORIGINAL】スマートLED
【+Style ORIGINAL】スマートLEDは調光・調色機能があり、60Wから眩しすぎないほのかな明るさまで調節できる商品です。
また光の色も調節でき用途によって使い分けられます。
調光スイッチは取り付け工事が不要で、スマートフォンとWi-Fi環境があればすぐに使い始められる便利さです。
+Styleアプリを使用すれば、外出先からでも簡単にONOFFや調光、タイマー設定などが使えます。
旅行時などでも部屋にいるように見せかけられるので、防犯対策にも使用できるでしょう。
Google Homeなどのスマートスピーカーに対応させれば、声だけでライトのON・OFFや明るさの調整も可能です。
従来の白熱電球に比べて大幅に長命な40000時間あります。
スマート電球の取り付け方
PhillipsHueも【+Style ORIGINAL】スマートLEDも、取り付け方は非常に簡単です。
これは他のスマート電球も同じといえます。電球の取り付け方も、従来の電球とほとんど変わりありません。
取り付ける手順を大まかに説明すると、このようになります。
- 電球をつけたい場所につける
- 専用アプリをインストールする
- アプリの案内に従って、自分の持っているランプを登録する
スマート電球を初めて使う際の大きな注意点は、専用のアプリをスマートフォンにインストールすることです。
これがなければ遠隔操作もできないので、必ず入れるようにしてください。
商品によって細かい流れに違いがある場合や、LANケーブルの接続が必要になるものもあります。
買ったらまずは説明書をよく読むようにしましょう。
まとめ
多くのスマート電球はスマートフォンからアプリを取り入れ、指示に従っていければ設置することができます。
スマート電球を用いることで家の外から遠隔操作でき、安全性が高まるでしょう。
またスマートスピーカーで音声による操作することもできます。
外出先からライトを操作すれば留守中に家にいるように見せられますし、時間を設定して自動に点灯することもできるのです。
それらの点からスマート電球は防犯上、画期的だといわれています。
調色・調光機能や電球の大きさなどをよく吟味して選んでくださいね。