自転車は車よりも気軽に利用できる便利な移動手段なので、普段から利用している方も多いのではないでしょうか。
そんな大切な愛車が突然盗まれてしまったら?
ここでは自転車が盗難に遭わないためにはどんな対策をすればよいのか、狙われる自転車の種類から盗難対策まで詳しくご紹介していきます。
自転車盗難の現状について
警視庁のホームページによると、平成30年中の自転車盗の件数は約35,000件も発生しています。
万引きや車上荒らしなどと比べても群を抜いて多いのが自転車の盗難です。
どこに停めている自転車が狙われるのか?
路上に放置していれば自転車が盗難に遭うのも理解はできますが、実は意外な事実が明らかになっています。
自転車の盗難に遭う場所は、なんと「住宅」の敷地内というのが4割以上を占めています。
次に「道路上」、「駐車場・駐輪場」の順となっていますが、自宅に停めているのに盗まれるのがもっとも多いのです。
その理由として、住宅の敷地内に停めている場合は施錠していないケースが多いからだといえます。
盗難に遭う自転車の約半数が施錠していない自転車だというデータもあります。
やはり鍵をかけていない自転車はすぐ狙われてしまうようですが、意外なのは自宅の敷地内に停めている自転車がもっとも盗まれているという事実です。
敷地内にあれば安心して施錠していない自転車が多いことが原因ともいえるでしょう。
ちなみに、もっとも多いのは「住宅」ですが、「道路上」「駐車場・駐輪場」もそれぞれ約30%の割合で自転車盗難が発生しています。
駐輪場に停めても狙われる?!
駐輪場に停めていれば安心だと思いがちですが、約30%もの割合で盗難に遭うということがわかります。
駐輪場と一言でいっても、ただ自転車を停めるだけのスペースになっているところもあり、防犯対策ができているとは言い難いところも多く存在します。
安易に外から出入りできるような駐輪場は避けたほうがよいといえるでしょう。
安全な場所は?
道路に放置していなくても盗まれてしまうので、安全な場所などないのではないかと思いがちですが、それでも盗まれにくい場所には特徴があります。
管理人などがいて人目につく場所や監視カメラが設置してある駐輪場は盗難に遭いにくい駐輪場だといえます。
また見通しがよく照明が明るい場所も、犯行現場を目撃されやすいということもあり、盗難が少ない理由となっています。
狙われやすい自転車の種類
では実際にいったいどんな自転車が盗まれているのでしょうか。ご自分の自転車が該当しているかどうかチェックしてみましょう。
盗難が多い色
一番多いのは「黒」なのだとか!続いて多いのは「白」。逆に赤や青など目立つ色は比較的少ないようです。
やはり窃盗犯は換金する際にもっとも需要の多い色から狙うという傾向がうかがえます。
黒や白のモノトーン色は、性別年齢問わず乗っている人が多いため狙われる割合も高くなるようです。
高価な車種
窃盗犯の多くは未成年を占めているそうで、自分のものにするために盗むというケースも多々あります。
が、転売を考えた場合はやはり高価な車種が狙われる傾向にあるようです。
具体的には盗難に遭う車種のほぼ半数を占めるロードバイクの他、クロスバイクやマウンテンバイクなどの車種が狙われています。
盗難されにくい鍵のかけ方
ロックは高い位置で
チェーンはだいたいボルトカッターで切られることが多いようですが、地面に近い位置にあるとより切られやすくなってしまいます。
というのも、ボルトカッターは2つの持ち手の片方を地面に置き、もう片方は全身の力を入れて切るのがもっとも簡単だからです。
なので、高い位置にチェーンを繋いであると、持ち手を地面につけることができず力を入れにくいためチェーンが切られにくくなるというわけです。
もちろん、チェーンはできるだけ輪の断面が大きいものを使用すればより切られにくくなります。
2つ以上の鍵をかける
種類の異なる鍵を2つ以上使用することで、盗難に遭う確率はかなり変わってきます。
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