最近、企業だけでなく個人同士でもモノの売買ができるメルカリが流行しています。手軽に利用する方も多いのではないでしょうか。
しかしながら、そんなメルカリのシステムを利用した詐欺が話題になっています。
出品者・購入者どちら側からでも詐欺目的で利用している人がいるため、注意が必要です。
今回はそんなメルカリでの詐欺被害を防ぐ方法と、詐欺の手口を解説していきます。
併せて、メルカリ利用上知っておくと助かるトラブル対処法も考えてみましょう。
出品者・購入者別詐欺事例
メルカリで「後払い詐欺」といわれているものは、出品者側がおこなう詐欺です。
つまり、購入者側が特に注意をしなければなりません。
そんなメルカリで警告されている詐欺事例を出品者側、購入者側にわけて紹介していきましょう。
利用者が増えつつあるメルカリですので、詐欺を防ぐには事例を知っておくことが自衛手段になり得ます。
出品者側Paidy詐欺
まずはオンライン決済サービスであるPaidyのサービスを悪用した詐欺事例を紹介します。
- メルカリに出品した商品が売れる
- 出品者はPaidy後払いサービスを使って販売店で出品商品を購入し、メルカリ便を利用せず購入者情報を得る
- メルカリでの購入者はメルカリを通じて代金を払う
- しかし出品者はPaidyからの請求書を入手した購入者情報宛てに送る設定を行う
- 購入者はメルカリ経由での支払いを済ませたのに、更にPaidyから支払いを求められる
購入者は2倍お金を払わなくてはならなくなってしまいます。
メルカリ、ヤマダ電機、Paidy社の対策は?
2020年1月15日の時点で、Paidyのシステムを利用した出品詐欺への対策は完了しているとはいい難い状況です。
Paidyの後払いシステムがメルカリで悪用されているにもかかわらず、メルカリの対応はこれからといわれています。
一方家電量販店では、Paidyの翌月払いを停止しています。
ですがPaidyの提携店は多くあるため、翌月払い自体が利用できなくなったわけではありません。
被害を受けないためにも、購入者は相手に個人情報を伝えないなどの自衛をする必要があるでしょう。
購入者が入金してくれないトラブル対処法
購入者側による詐欺もよく起こります。
メルカリだけにとどまらず、ヤフオクやその他の個人間売買で起こりがちなトラブルです。
ただ先にお伝えしたメルカリの2重支払い詐欺とは違って、取引中に対処できるトラブルともいえます。
メルカリであれば、トラブル対処法を知っておくことで落ち着いて対応できます。
メルカリでの出品予定がある人は、必ず確認しておくべきです。
入金を待たされた挙句キャンセルされた
出品した商品の買い手が決まり、商品の代金入金を待っていたがなかなか入金してもらえない。
商品についての質問をされ、1週間待っても入金してもらえずキャンセルされた…ということはよく起こります。
単に購入者側が取引を忘れていた場合や、忙しさの余り取引に応じられないケースも考えられます。
しかし購入を決めた後、入金してくれない購入者をキャンセルしても悪い評価が付けられません。
メルカリのシステム上、評価からは入金が遅い人を見極めるのは難しいのです。
購入者が入金してくれない時は?
入金前に商品を発送しないように注意する他に、メルカリ規約にもある3日以内の入金を購入者にはっきりと伝えるのがおすすめです。
購入者側に特別な理由が無い限り、伝えた日数を超えるケースには取引のキャンセルで対処します。
先にもお伝えした通り、入金が遅れる・入金してくれない購入者は評価等での確認ができません。
そのため、取引メッセージを活用して予め告知しておくことで思わぬトラブルを避けることが可能です。
購入者保証制度を悪用した詐欺
購入者保証制度を利用した詐欺も発生しています。
メルカリ事務局はこの保証制度をうたっているために、購入者寄りの対応をすることがあります。
たとえば商品に不具合があった場合、通常は出品者と購入者双方で話し合いをするのが基本です。
しかし場合によっては、メルカリが出品者の同意なく商品代金を補填するケースがあります。
さらに出品者には返送もされないので、商品の状態を確認することもできません。
何度も使えるような手口ではありませんが、これでは代金を払わずにモノを入手できてしまうことになります。
果たして詐欺かどうか分からなくても、出品者としては非常にモヤモヤする出来事です。
出品者は取引連絡のやりとりをしている最中に、不審さを感じる場合はキャンセルした方が良いでしょう。
偽物ブランドとは知らずに売ってしまったら?
偽物を売ってしまった場合の対処法
メルカリでブランド物を出品後、購入者側から偽物である旨の連絡が送られてくることがあります。
偽物が出回りやすいブランド物に多い話ですが、それだけ限った話ではありません。
商品到着後に不良品・商品の破損をメルカリ事務局へ伝えるだけで購入者側の保障を受け取ることが可能です。
つまり、保証目当てで商品と支払った商品代金の返金を受け取るユーザーが少なからず存在しています。
「購入者が入金してくれない時は?」でお伝えしたキャンセル対処法は、この場合おすすめできません。
商品が偽物であると伝えて来る購入者に対して、まず返品して貰いましょう。
偽物ブランドを売ってしまったとしても、事務局判断となるため現状を事務局へ連絡して指示を待ちます。
取引メッセージで脅しともとれるような内容を伝えられても、焦らず冷静に対応することが大切です。
ブランド物は買う側も注意!
過去に、偽物とは知らずに複数点のブランド品を販売した出品者が逮捕される事件が発生しています。
余りにも安いブランド品は危険とわかっていても、正規品に近い値段設定であれば手を出してしまう人も少なくないでしょう。
メルカリのシステム上、取引がキャンセルされた場合は評価が出品側・購入者側ともにされません。
そのため取引トラブルの確認ができない仕様になっています。
そのため、ブランド品はメルカリで購入しないといった自衛が効果的です。
詐欺を見抜くためのポイント
メルカリには詐欺が存在する?
先にもお伝えした通り、商品説明や評価などは参考にならない詐欺手口が実在しています。
メルカリは以前から、詐欺が横行し刑事事件にまで発展している売り買いサイトであることを覚えておきましょう。
こちらでは、そんな詐欺を見抜くためのポイントと、これからの利用に備えて使える対策方法を提案しています。
初めて使う人であれば、上記でお伝えしている詐欺手口を知っておきましょう。
これらの知識は、詐欺被害に合わないための一番の自衛手段といえます。
出品者と連絡をきちんと取ろう!
出品する側であれば、購入者からの言い分をそのまま受け取ることは控え、事務局の指示を仰ぎましょう。
逆に購入者側であれば取引連絡や取引メッセージで商品が出品者の元にあるのか確認できる写真を求めましょう。
証拠を提出させることで、詐欺被害を防ぐのに役立ちます。
非公式メルカリ詐欺被害撲滅委員会
メルカリを利用したことがある人は、何かしらの困った経験を持つ人は少なくありません。
そこで事前にメルカリで起こる詐欺や事件などの情報を収集しておくことがおすすめです。
自衛のために役立つのが、Twitterにある「メルカリ詐欺被害撲滅委員会」です。
私設アカウントですが、メルカリのシステム上思わぬ落とし穴を回避するにも役立つ最新情報が満載です。
まとめ
家の不要になった物をリサイクルするのにも、また欲しいものを気軽に購入するのにも、メルカリは使い勝手が良く便利です。
しかしその分、かなり以前からトラブルが後を絶ちません。メルカリの運営のあり方を問う声も多くなっています。
過去の事件を元に規約化されてはいますが、その度に新しい詐欺も生まれ続けているのです。
メルカリでは、個人情報の取り扱いにも充分注意が必要であることも分かったでしょう。
購入する側も出品する側も、取引の際は必ず相手の動向を注意深く観察しなければなりません。
そしてもし詐欺と思われることが起こったら、必ずしかるべき機関に連絡してください。