昨今、登下校中の児童が犯罪に巻き込まれる事件や、帰宅途中に夜道で襲われる事件も後を絶ちません。
咄嗟に大声で助けを求められない時、防犯ブザーの大きな音を出すことによって周囲へ危険を知らせ、犯人へ対する威嚇効果があります。
一言で防犯ブザーといっても様々なタイプがありますし、新たに購入しなくても手軽に使える防犯ブザーアプリを使うことも可能です。
緊急時にすぐに使えることが最も重要ですが、それぞれに合ったものを選ぶのがおすすめ。
本記事では機能性が高まった防犯ブザーの選び方や評判の良いおすすめのもの、そして手軽に使える防犯ブザーアプリを徹底解説します。
使い方で選ぶ
防犯ブザーの種類は、主に4タイプあり、引っ張るタイプがほとんどですが他の機能が付属でついていると更に安心して携帯できます。
まずはその4タイプを紹介しましょう。
引っ張って鳴らすタイプ
プラグを引くだけの簡単操作で大音量を鳴らすことができる一番主流のタイプです。
プラグを引くと、抜け落ちてしまわないようにストッパーがついているタイプが多いですね。
プラグがストラップになっていて、学童向けのものであればランドセルの金具に付けてちょうど手で引っ張れる長さです。
大人でもバッグの持ち手に付けて引っ張りやすいものがほとんどでしょう。
ストラップの代わりにチェーンやリングで引っ張るタイプもあります。
防犯ブザーで困ることといえば誤作動ですが、誤作動防止用にストラップやチェーンがぶらつかないものもでてきました。
ボタンを押すタイプ
握りしめる箇所にボタンがついていて、防犯ブザー本体を握りしめるだけで大音量を鳴らすことができます。
先に紹介した引っ張るタイプで誤作動が多く、このボタンを押すタイプを選ぶ方もいるようです。
ブザーと同時にライトが点灯するタイプ
プラグを引き抜くと大音量が鳴るとともに、ライトが点滅して周囲へ危険を知らせます。このタイプは夜道などで効果的でしょう。
ホイッスルタイプ
防犯ブザーは使用するために電池が必要ですが、万が一の電池切れという不測の事態でも、ホイッスルがついているタイプであれば安心です。
防犯ブザーとしてだけでなくキャンプや山登りといったアウトドアでも使えそうなのがいいですね。
価格で選ぶ
ほとんどの防犯ブザーの価格帯は、700円~1,500円ほどです。
中には2,000円超えのものもありますが、大体1,000円程度と考えてよいでしょう。
100円ショップにも防犯ブザーが販売されています。
この後にご紹介しますが、GPS機能がついたものになると大手警備会社で端末を購入する必要があるのと、月額料金がかかってきます。
デザイン・大きさで選ぶ
電池切れや水たまりに落としてしまったり雨に濡れてしまったりすると使えなくなるので買い替えが必要です。
楽天やAmazonで検索すると、一見防犯ブザーとはわからないほど、かわいらしいデザインのものがたくさんあります。
大人の女性が持ちやすいお洒落なデザインのものも豊富で、アクセサリー感覚でバッグに付けられそうなものも。
防犯ブザーはその使用目的からまず機能が優先ですが、持ちやすさ、デザインで選ぶのも良いでしょう。
電池の種類で選ぶ
電池の種類は物によって違う
防犯ブザーを使用するには電池が必要です。電池の寿命はおよそ1年といわれます。
いざという時に使えないということがないように定期的に電池のチェックをしておく必要がありますね。
必要な電池の種類や個数にも違いがありますので、購入前に忘れずにチェックしておきましょう。
ボタン電池を使用するタイプのものが多いですが、中には単4電池を使用するものもあります。
いざという時に使えなくては困りますので、防犯ブザー用の予備電池を用意しておくことも踏まえて、購入前に使用する電池で選んでも良いですね。
電池持ちはどのくらい?
新しい電池を入れてからどのくらいの寿命があるのかを事前に確認しておくことは重要です。
例えば、アラームだけでどのくらい持続するのか、LEDライト付きのものであればLEDライトとアラーム使用でどの程度持続するのか…。
使用頻度や使用方法、保管方法によって差があるため確実なデータではないにしろ、電池持ちの良さを購入時に比較する材料にはなるでしょう。
GPSや防水にも対応!最新機能の評判は?
防犯ブザーは、非常時に大音量を鳴らして周囲へ危険を知らせるためのものです。
使用目的は至ってシンプルですが、やはり物には何でも最新機能、最新モデルというものがあります。
防犯ブザーの最新機能はどのようなものがあるのでしょうか。
また、その評判についてもまとめてみました。
防水タイプ
通学中、通勤中に雨に濡れることはよくあります。傘をさしていても、気が付けばバッグが濡れている、なんてことも。
中には生活防水機能が付いたものもありますので、防水機能のついたものを選べば雨の日も安心ですね。
濡れることを気にしなくていいためランドセルやバックの外につけられることが高評価のポイントになっています。
見えるところにつけているだけで防犯意識が高いと思われるため、狙われにくくなるという安心感もあるようです。
電池残量お知らせ機能つき
防犯ブザーは毎日使用するものではありません。
いざという時にその役目を発揮してもらわなくてはなりませんが、忘れやすいのが電池残量のチェックです。
最新のものは、電池残量を知らせてくれるものや、電池残量確認ボタンがついていてボタンを押すとLEDが点灯してチェックできるものもあります。
この機能は大音量を出してチェックする必要がないのでとても有難い機能と評判です。
自分で管理しないお子さんをお持ちの親御さんからも人気です。
GPS機能付き
GPS機能があれば、例えば帰宅時間がいつもより遅い時、子供であれば習い事の日に無事についたかなど、家族が居場所を確認できて安心です。
ただしこの機能は、大手セキュリティ会社との契約が必要となり、物の値段だけでなく月額料金が発生します。
または、携帯電話会社であれば、携帯電話本体に防犯ブザー機能とGPS機能がついているものがありますね。
こちらは圧倒的に親世代から人気です。
お子さんに持たせる防犯アイテムとしてはピカイチといってもいいでしょう。
塾や習い事のため1人で移動するお子さんや、離れている高齢者のためにも人気のようです。
音量で選ぶ
防犯ブザーの音量と音色には基準があるのをご存じでしょうか。
音色は「高い周波数と低い周波数を繰り返す変動周期を持つこと」、そして音量は「85db以上」と性能基準があります。
85dbというと、地下鉄や電車の車内などの騒音レベルです。
いざという時、より大音量を鳴らせるものの方がより周囲へ知らせることができますので、音量は85dbより大きいものを選ぶと良いでしょう。
筆者が確認したもので最も大音量だったのは105dbのものがありました。
騒音レベルでいうと、自動車のクラクションと同レベルです。
防犯ブザーアプリ
防犯ブザーを購入する予定だけれどまだ迷っている時、取り急ぎ防犯ブザーアプリを使用するという方法もあります。
いつも持ち歩くスマートフォンにダウンロードするだけなので、持ち物が増えなくて良いというメリットがあります。
Digi Police
警視庁開発のアプリです。
最近あった様々な事件の情報公開もされているのと同時に、ボタンを押すと防犯ベルを鳴らすことができます。
自分の防犯意識も高めることができるので一石二鳥です。
防犯ブザー
アイコンをタップすると最大音量でブザーが鳴り、もう一度タップすると止まるという非常にシンプルでわかりやすいアプリです。
喋る防犯ブザー
なんと、ブザーの音ではなく甲高い女性の声で叫んでくれるという防犯ブザーアプリです。
言葉を自分で作ることもできます。
まとめ
いざという時に役に立つ防犯ブザー。
頻繁に購入するものではないからこそ、購入時は何を基準にしたらよいか迷ってしまいます。
基本的な機能としては大差はありませんので、デザインや価格などで選ぶのがよいでしょう。
自分自身や家族の安全を守るため、、防犯機能が高く、自分や家族のライフスタイルに合ったものを見つけたいですね。