現金・銀行印・通帳・クレジットカードや宝石といった貴重品やマイナンバーカードのような個人情報をどんなカタチで管理されていますか。
ある日突然空き巣に入られて、大切なものが盗まれてしまった…と慌てる前に、備えあれば憂いなし!
この記事では今、進化を遂げている「隠し金庫」についてご紹介したいと思います。
今までの金庫のイメージを覆す見た目や機能を持つ「隠し金庫」。その種類機能も様々です。
貴重品を安全に管理するために有効な隠し金庫の優れた機能や、おすすめの隠し場所もお伝えします。
そろそろ必要かなと思っていた方や検討中の方までぜひ参考にしてみてください。
隠し金庫で防犯対策
これから金庫が必要な理由
侵入窃盗の認知件数は、平成15年以降減少に転じ、平成30年は62,745件で16年連続で減少してはいるものの、1日あたり約101件(約14分に1件)発生しており、予断を許さない状況です。
引用元:https://www.npa.go.jp/safetylife/seianki26/theme_b/index.html
上記は警視庁 住まいる防犯110番に掲載されている情報です。
この内容からもわかるように、その手口は高度化しており入られたことにすら気づかない場合もあります。
そして、後日クレジットカード決済などでスキミングの被害にあっていたことが発覚するといったケースも。
さらに今後は、マイナンバー制度が普及等も考えると、金品や貴重品はもちろん、個人データをどう守るかはとても大切な防犯対策になってきます。
隠し金庫で対策できること
空き巣被害を未然に防ぐためには、空き巣が入りたくなくなる環境を作ることが最も大切です。
しかし、万が一入られてしまった場合に備えることは二重の安心につながります。
だからといって「金庫」をわかりやすく置いても、うちの財産はここに置いてありますよ、といっているようなもの。
そこで「隠し金庫」が注目されています。
空き巣が最も嫌がるのは必要以上に物色に時間がかかること。
つまり、うまく日常生活の中に財産をカモフラージュして隠すことで、空き巣の嫌がる住空間を作れるというわけです。
隠し金庫で管理するものをリスト化する
まずは隠し金庫選びの前に「実際どんなものを管理したいか」をリスト化してみましょう。
ひと口に貴重品といっても、その中身は人それぞれです。まずはあなたがどんなアイテムを隠したいのかを書き出してみましょう。
- 現金
- 時計
- 貴金属、宝石類
- 趣味のカメラ
- 土地権利関係書類
- クレジットカード、キャッシュカード
- マイナンバーカード
- パスポート
例えば、このようなものがリストにあがるのではないでしょうか。
何をどれだけ隠してどう管理したいかによって、どんなサイズやタイプの「隠し金庫」が必要なのかが見えてきます。
隠し金庫、選び方のコツ
つぎに、ご自身がどんな暮らしをしているか、考えてみましょう。
自営業を営んでいるのか、ファミリーで暮らしているのか、ひとり暮らしなのか。
はたまた、一軒家なのか、マンションなのか、家のサイズや暮らしの様式によっても必要な「隠し金庫」は絞られてきます。
せっかく満を持して選んだ隠し金庫でも、暮らしの中に馴染まず目立ってしまっては元も子もありません。
毎日の暮らしの中にさりげなく隠して大切な貴重品を守るために、それぞれの暮らしサイズから「隠し金庫」を選ぶ視点も欠かせません。
隠し金庫の種類と機能
それでは「隠し金庫」の種類とそれぞれの機能について解説していきたいと思います。
壁内蔵型
リビングルームや寝室に飾った絵画の裏の壁に設置する壁金庫タイプ。
ドラマや映画のワンシーンに出てくるような「隠し金庫」。
書類や小物など、比較的まとめていれておけることができますので、普段は使うことのない権利関係書類などを入れておく等にお勧めします。
ものによっては設置に工事が必要なタイプもありますので確認が必要です。
また絵画をさりげなく飾れるスペース的な余裕がある等の設置条件があります。
床下型
キッチンやリビングの床下に埋蔵設置する床下タイプ。
カーベットや家具で隠すことで、目隠し効果が加わりセキュリティがアップします。
重量のあるものもまとめて入れることができるのが特徴です。
お部屋の内観を崩すことなく設置できますが、新たな設置には工事が必要なため、新築時や改築時などの設置をお勧めします。
以上2つが、本格的な「隠し金庫」と呼ばれるものではないでしょうか。
ここまでは必要ないから、もっとライトに導入したい!とお考えのみなさまに、つづいて以下をご紹介したいと思います。
本型
家に本棚があるご家庭なら、さりげなく取り入れることができるタイプ。
辞書型や洋書型の他、事務ファイル型もあるので自営業の事務所で使うなどの用途が考えられますね。
中がくり抜いてあり、一見すると書籍に見えます。へそくりや印鑑、貴金属の保管に向いているタイプです。
掛け時計型
通常の掛け時計として使える、壁掛け時計の裏面が隠し金庫になっているタイプ。
腕時計や貴金属類など小物を隠す場合に適しています。
コンセント型
コンセントの奥が実は金庫となっているタイプ。壁をカットするタイプと延長コードタイプがあります。
賃貸の場合など、壁を傷つけることができない場合は後者がお勧めです。
ハンガー型
クローゼットのパイプに引っ掛けて使えるコンパクトで使いやすいタイプ。
設置もワンタッチで、一人暮らしなどにも比較的取り入れやすくさりげなくお使いいただけます。
その他、暮らしに馴染ませる型
日常生活の中にあるものを模した、気軽に取り入れることができる隠し金庫にもいろんなタイプが出ています。
食品缶型や、ヘアブラシ型、お掃除に使うコロコロローラー型など、日用品の中にカモフラージュして隠すことを前提に作られたタイプです。
ただこれらを使う際に気をつけていただきたいのが、あまりにも日常品と近いカタチで作られていますので、あやまって捨ててしまわないこと。
せっかく隠しいた財産も、気づかずに捨ててしまった、となってしまっては元も子もありません。
隠し金庫の最適な置き場所とは?
空き巣目線で考える
隠し金庫をどこに置くのが安全なのか、について考えてみましょう。まず空き巣目線で考えてみます。
空き巣が犯行に要する時間は長くても5分とわれているのをご存じでしょうか。
それ以上かかると捕まる危険が高まることが予想されるため、あらかじめどこに貴重品があるか、予想しながら犯行に及ぶわけです。
ひと手間かかる場所に置く
空き巣が嫌がる場所に置く、これが最適な隠し場所といえます。
例えば高いところや他のものをどかさなければ取れない場所などがあたるでしょう。
また防犯だけでなく防災という観点から考えると、2階や高い位置など水の被害を受けない場所という視点も必要かもしれません。
分散して置く
隠し場所が見つかってしまった時のことも考えて、隠し場所はいくつか分散しておくことをお勧めします。
また貴重品は、時計やアクセサリーなどのように日常使いするものだけとは限りません。
権利関係書類のように、何かことが起こらない限りは取り出したりしないものもあるでしょう。
使用頻度や大きさに合わせていくつかの隠し金庫を用意し、分散して保管することができれば安心が高まります。
まとめ
今回は隠し金庫の種類や機能、防犯効果の高い最適な置き方などについてご紹介しました。
隠し金庫は効果的に隠せてこそ効果を発揮します。
せっかく用意しても、暮らしに馴染んでおらずそこだけが妙に目立ってしまっては本来の財産を隠すという機能を果たせません。
隠し金庫を検討されている方は、所有している貴重品と暮らしのスタイルをしっかり見極めましょう。
そして、どうすれば日常生活に馴染ませながら隠し金庫を有効利用できるかを見極めて選ぶことが大切です。