未成年飲酒を防止するための対策 | 逮捕されるリスクや説得方法も

  • 2020年3月13日
  • 2022年6月17日
  • 薬物
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未成年の飲酒は法律で禁止されていますが、飲酒をしてみたいという未成年が居ないわけではないですよね。

しかし飲みたいと言うからと未成年の飲酒を容認してはいけません。

未成年の飲酒を防止するにはどのようにアプローチしていくと良いのでしょうか。

日本における未成年の飲酒防止対策は?

ジョッキに入ったビール

未成年の飲酒は大人として見逃すわけにはいきませんよね。

現在日本で行われている未成年の飲酒防止対策はどのような物があるのでしょうか。

販売時の確認

未成年がお酒を居酒屋などで注文をして飲むという事はあまりないのではないでしょうか。

おそらく多くの未成年がコンビニなどのお店で購入し自宅で飲酒を行うという事が多いことでしょう。

しかし現在種類を扱っているお店において販売時に平成10年4月より年齢確認を行っています。

昔は親の御遣いと言うと大体どのお店でも未成年が簡単にお酒を購入できる時代がありました。

しかし現在は免許証や保険証といった公的機関が発行している本人確認書類で年齢を確認するようになっています。

これにより本当に御遣いでお酒を購入に来た子供もお酒を買えなくなりました。

清涼飲料水と酒類の明確な分類陳列

少し前まではアルコールと清涼飲料水が同じウォークインケースに一緒に陳列されてあるという光景は珍しいものではありませんでした。

しかしアルコールと清涼飲料水を同時に陳列する事は未成年にお酒の存在を教えてしまう事になってしまいます。

お酒を見た未成年は少なからずお酒に興味を持つと考えられたようで、最近では完全に分離して陳列を行うようになっています。

これは未成年の視線からお酒を遠ざけて飲酒への興味を少しでも持たせないようにする狙いがあります。

また酒類業者側に対し国税庁より酒類と清涼飲料水を誤認してしまわないようにと、表示の適正化を行っています。

意識啓発の推進

講義

平成12年度ごろから小学校の体育などの授業の中で、アルコールを飲まないという意識啓発の教育が行われています。

これはアルコールを飲酒する事でどのような影響があるのかという事をしっかりと意識づける狙いがあります。

特に多くの学校では教材ビデオを活用し啓発している傾向が多いようです。

これによって飲酒によりどのような影響や体の変化があるのか?という事を飲酒に興味を持つ前から意識づけています。

一般の私たちができる飲酒対策とは?

国が未成年の飲酒防止に力を入れてくれているからと未成年に一番近い大人が対策を何も取らなくても良いとは言えません。

特に未成年の飲酒が増えるのは中学生ごろからです。

多くの場合には自宅の冷蔵庫のお酒のストックを飲むというケースが多いようです。

これを私たち大人が防止してあげるには、家にストックを置かない事ではないでしょうか。

確かに毎日お酒を購入して帰るのは大変ですが、自宅にお酒を置いておくと子供の飲酒につながるリスクがあります。

その様なリスクを潰すにはやはり毎日飲む量だけ購入するという方法がおすすめです。

未成年の飲酒に対する処罰対象者は?

未成年が飲酒をしてしまうのには様々な要因があるかもしれませんよね。

例えば、先輩の勧めで飲んでしまう場合や、出来心で自宅のお酒を飲んでしまう場合などでしょうか。

このような場合未成年の飲酒の処罰対象者は誰になってしまうのでしょうか。

未成年者には処罰が無い?

未成年者の飲酒は法律によって禁止されているわけですから、本人に勿論処罰があると思っていませんか?

ですが基本的に未成年者は法律の処罰対象外になることが多く、未成年飲酒禁止法においても例外ではありません。

どういう事かと言うと未成年者が飲酒をしたとしても、本人には全くお咎め無しという事です。

小さなくくりで言えば警察から注意をされるでしょうし、停学や退学の処分を受けるかもしれません。

しかあし法律的には本人は全くのセーフと言う事なのです。

未成年の飲酒は保護者の責任?

基本的に未成年の飲酒は保護者や監督代行者に課せられるとされています。

保護者の監督不行き届きという事ですが、これにより逮捕される事は無いようです。

罰則としては、1,000円以上10,000円未満の罰金刑に処されます。

ただしここでの保護者や監督代行者には先輩や住み込みではない雇用主などは含まれません。

そのため、未成年者が飲酒をした場合には周りの誰かの勧めであっても多くの場合保護者が処罰されることが多いようです。

未成年にお酒を提供したお店の処罰

基本的に未成年にお酒を提供する事は未成年飲酒禁止法によって禁止されています。

そのためアルコールを販売しているお店などでは徹底的な年齢の確認を行っています。

ではもし未成年にお酒を提供してしまうとどのような処罰があるのでしょうか。

基本的に未成年飲酒禁止法では禁固刑は定められていませんので、罰金刑が適用されます。

未成年飲酒禁止法によると未成年にお酒を提供したお店は50万円以下の罰金が科されます。

未成年の飲酒リスク

未成年の飲酒はいつの時代も多くの大人が懸念する問題です。

しかし当の未成年はまるで他人事かの様に、お酒に興味を持ち飲酒してしまう人が多いようです。

未成年の飲酒には様々なリスクがあり中には命に係わる物まであります。

ここからは未成年の飲酒によるリスクについてみていきましょう。

急性アルコール中毒の危険性

未成年者は成人に比べてアルコールの分解ができないため、血中アルコールと脳内アルコールの濃度が高くなってしまう傾向にあります。

また飲酒経験が少ないほど脳がアルコールに反応してしまいやすくなってしまうため、酔いやすくなると言われています

飲酒経験のあるせい人ならば自分の適量を見極めて楽しむ事ができます。

しかし未成年はアルコールへの経験が浅いため、適量を超えて飲んでしまう傾向があります。

そのため急性アルコール中毒になりやすいようです。

脳へのダメージ

基本的に人間の脳は20歳前後まで成長をしています。

未成年の飲酒は記憶を司る海馬へダメージを与えてしまいます。

そのため、記憶力の低下などの影響が出てしまいます。

大量に飲酒をした人は全く飲んでいない人よりも海馬の容量が小さくなってしまうと言われています。

依存症のリスクが高まる

るコール依存という言葉を聞いた事があるという人も多いのではないでしょうか。

アルコールへの存度は実は飲み始める時期が早ければ早いほど高くなってしまいます

特に未成年は心がまだまだ発達中の為、アルコールへ依存をしてしまうリスクが高くなってしまいます。

飲酒をしたがる未成年の説得方法

法律で禁止されている未成年の飲酒ですが、だからと言って未成年の飲酒が無くなるわけではありません。

未成年の飲酒を無くすためには、少なからず大人の説得も必要になるのかもしれません。

ではどのようにして飲酒をしたい未成年を説得すると良いのでしょうか?

自分の問題だけではないことを諭す

未成年の飲酒で多いのは勧められたからと言うものです。

確かに友達や先輩に勧められては断るに断れないというのは仕方のない事かもしれません。

そんな未成年に頭ごなしにお酒は飲んではけない物だ!と言っても聞く耳を持たない事も多いでしょう。

そんなこと言うよりも、未成年の飲酒でどれほど周りが傷つくか?を話す方が効果的かもしれません。

例えば両親が飲酒をした事でどんなに悲しむのか、どんな処罰を受けるのかという事を話しましょう。

集団では強がっていても個人個人は両親や身の回りの人が悲しむと知ると思いとどまる可能性もあります。

身体への影響を話す

飲酒をする事でどのように体がむしばまれてしまうのかという事を話してください。

特に進学や夢を持った未成年であれば、飲酒によってその道が絶たれてしまう可能性がある事を話してください。

基本的に周りについて話されても心に響かない場合でも、自分の夢に真剣な未成年は多くいます。

そんな未成年に飲酒により夢を諦める事になってしまう事を真剣に伝える事で説得できる可能性があるかもしれません。

まとめ

未成年の飲酒は本人悪影響が生じるリスクが多く、そのリスクを本人に伝える事が大切です。

保護者である大人の方は、真剣に向き合う事で未成年の心をしっかりと動かしていきましょう。

飲酒をしないのは誰かの為ではなく自分の為これが伝われば未成年の飲酒は減るのかもしれません。

本サイトの記事は犯罪に巻き込まれない、犯罪を未然に防ぐという観点から書かれたものであり、 実際に犯罪に巻き込まれた場合や身に迫る危険がある場合はすぐに最寄りの警察署までご相談ください。

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