あなたの自転車やバイクは正しく守られているでしょうか?
パートナーである愛車を盗まれたら、金銭的なダメージに加えて精神的なダメージも…。
鍵をつけないのは言語道断、盗んでくれといっているようなものですが、鍵をつけていて盗まれてしまうケースも多発しています。
治安の良いとされる日本ですが、悲しいことに自転車やバイクの盗難は頻発しているのが現状です。
そこで今回は自転車やバイクに必須の防犯アイテム「チェーンロック」について紹介します。
自転車・バイク別おすすめのチェーンロックや、防犯効果を上げるつけ方や位置、知ってるようで意外と知らない情をまとめました。
正しいロックの仕方を知ることで、自分の愛車が少しでも守られるように対策を立てましょう。
自転車のありがちな盗難のケース
盗難を防ぐには、どのようにして盗難されているかを理解する必要があります。
盗難には様々なケースがあります。
盗られたシチュエーションには以下のように、「盗まれないだろ」と高を括っていると痛い目に合うケースも多いようです。
- 路上に停めていた自転車から数分離れていたら無くなっていた
- 鍵をかけて駐輪場に停めていたはずの自転車が無くなっていた
- 敷地内で保管していた自転車が、朝になったら無くなっていた
引用元:https://alterlock.net/post-3538/
盗まれる場所は自宅や集合住宅の敷地内、駅の駐輪場が約半数を占めており、安全な場所はないといえます。
また、自転車は軽いので鍵が付いたまま別の場所に移動し、そこで鍵を壊したり外したしするケースも想定しなければなりません。
また、パーツだけ持っていかれてしまうケースも頻発しています。
そういったケースを把握し、防ぐ動きをとることで愛車を盗難から守ることができるようになるのです。
自転車盗難の対処法
前述したケースに対応する方法、それは、ずばり「アースロック+チェーンロック」です。
アースロックとは?
アースロックとは、地球ロックともいわれているロックの仕方です。
高級な自転車やロードバイクは車体が軽いこともあり、鍵を外さなくても簡単に持ち運びが可能です。
そこで、持ち上げることができないアース(地球)に車体を繋ぐことで、持ち運ばれてしまうことを防ごう、というのがアースロックです。
といっても、地面に直接自転車を繋ぎこむのではなく柵や電柱など人間の力で動かすことが難しいものに繋ぐことで盗難を防ごうというもの。
街中で見かけたことがある方もいらっしゃるかもしれませんが、このアースロックという方法が、最もおすすめできる方法となります。
※但し、駐停車禁止の場所は避けましょう。鍵をかけていたとしても、撤去されてしまいます。
チェーンロックを使う
しかし、アースロックしていても、鍵が切断されてしまっては元も子もありません。そこで役に立つのがチェーンロックです。
チェーンロックとは、鉄やワイヤーでできた自転車やバイクの盗難を防ぐツールで、暗証番号での開閉ができるものもあります。
チェーンロックの効果的な付け方
チェーンロックでアースロックをする上での、いくつかのポイントをご紹介します。
この要点を抑えるだけで、盗難率はグッと下げられますので、ぜひ覚えておいてください。
フレームを囲う
最も盗まれたら困るものがフレームです。
そこで、フレームを囲うようにアースロックすることで大切なパーツを盗まれづらくすることができます。
前後のホイールも合わせて囲うことができると、なお良いですね。
フレームと車輪を繋ぎ込むことで、自転車の駆動機能を停止させ、持ち運びを難しくすることができます。
高いところにくくる
鍵の取り壊しに使用されるツールの1つにボルトカッターがあります。
鍵が低い位置についていると、ボルトカッターで足の力を利用して鍵を切断されてしまうリスクが上がってしまうのです。
地面に接触しない、できるだけ高いところに鍵を結びつけることで、鍵を切断されるリスクを防ぐことができます。
複数の鍵を使う
フレーム以外にもホイールなど大事なパーツがあり、実はこれらも盗難の可能性あるのをご存じですか。
その対策として、フレーム以外のパーツにも別の鍵をつけることで盗難の難易度を一気に上げることができます。
面倒かもしれませんが、フレームにチェーンロックを、ホイールにU字ロックを使用するなど、複数種類の鍵を使いましょう。
そうすることで盗難の難易度をグッと上げられるので、愛車を守るためには必要なことだといえます。
おすすめのチェーンロックと持ち運び方
チェーンロックの選び方の一つに「アースロックができるか」という観点を持ちましょう。
基準となる長さは1,000mm(1m)です。それより長ければ問題なく固定が可能です。
また、そのくらいの長さがあることで鞄などにしまう必要がなく、首から斜めがけにして移動ができます。
首から下げることで簡単に持ち運びができるのが大きな利点といえるでしょう。
そういった条件を満たすおすすめのチェーンロックをいくつかご紹介します。
ABUS STEEL-O-CHAIN 880
参考価格(税込):9,715円(Amazon)
長さ:1,100mm
太さ:7mm
重量:1,900g
引用元:https://www.amazon.co.jp/dp/B006P8GRKI/
ドリルプロテクション機能がついており、肩から下げて持ち運びが可能。その重量から、盗難を困難に。
持ち運びに難点はありますが、安心感を得られます。
ABUS STEEL-O-FLEX IVERA
参考価格(税込):6,002円(Amazon)
長さ:1,100mm
太さ:22mm
重量:950g
引用元:https://www.amazon.co.jp/dp/B009H0L8X2/
自転車を傷付にくいカバーを採用しており、ピッキングに強い鍵を使用しています。
こちらも肩から下げて持ち運びが可能で、重量も1kg以下とお手頃です。
バイクのありがちな盗難のケース
続いて、バイクの鍵のかけ方についてみていきましょう。
2018年の警視庁の発表によると、盗難が発生した場所は以下の通りです。
住宅が61.8%、駐輪場が18.2%、道路上が16.1%
引用元:https://www.keishicho.metro.tokyo.jp/smph/kurashi/higai/guard/outobay.html
自転車同様、バイクもどこでも盗まれる可能性があるのが分かります。
適切な場所に停めているはずなのに盗まれているということです。
盗られたケースでは以下のような幅広い事例が存在します。
- 鍵を挿したままバイクから短時間離れて盗まれた
- ハンドルロックを忘れてしまった
- 仕事や就寝など、長時間離れていた
なかでも、125㏄以下のスクーターや原付は盗まれるリスクが大きいとされています。
普通自動車免許でも原付は運転可能だったり、AT走行のため専門操作性が必要ないことから誰にでも簡単に盗めてしまうのです。
反対に、「このバイク、盗むの難しそうだな…。」と思わせることができれば盗まれる可能性はグッと下がります。
人目のある場所で、明らかに盗みづらそうなバイクには手を出しづらいからです。
バイクのチェーンロックの付け方
バイクも自転車同様「アースロック+チェーンロック」がおすすめです。ここでは、自転車と異なるポイントのみをご紹介します。
後輪を守る
もちろん両輪を守ることがベストではありますが、近年のバイクはハンドルロックが標準装備されています。
そのため、前輪はハンドルロックである程度守られていることが多いですね。
また、前輪のハンドルロックだけだと前輪を浮かせての移動が可能ですが、後輪をロックしておくことで前輪を浮かせても動かせなくなります。
前輪はハンドルロック、後輪はチェーンロックと両輪の動きを不自由にし、盗難を防ぐことができるのです。
カバーをかける
また、一見してどんなバイクであるかを分かりづらくし、盗難の手間を増やすことからカバーをかけて保管することも有効な盗難対策です。
日焼けや雨風を防げることから、愛車の品質保全も実現してくれます。
おすすめのチェーンロックと持ち運び方
バイクのチェーンロックはできるだけ重くて頑丈なものを選びましょう。
値段も高く買い控えてしまう気持ちも分かりますが、それよりも高い車体や部品を持ち去られてしまうことを考えれば安いものです。
キタコ (KITACO) ウルトラロボットアームロック TDZ-03 880-0818030
参考価格(税込):46,000円(Amazon)
長さ:1,310mm
太さ:19mm
重量:5,300g
引用元:https://www.amazon.co.jp/dp/B06XPJMXDZ/
多関節で動きやすいチェーンブロックは特殊合金製で、切断に対するセキュリティ対策も万全。
先端シャフトはスポンジカバー付属で、バイクの車体を傷つけにくいのが特徴です。
数種類の長さがあるので、ご自身のバイクのサイズに合わせて選ぶことができます。
DAYTONA(デイトナ) バイク用ロック 2.5M ストロンガーチェーンロック ディスクロック付き 95399
参考価格(税込):10,096円(Amazon)
長さ:2,500mm
太さ:12mm
重量:8.500g
引用元:https://www.amazon.co.jp/dp/B06XCFYZ84/
重量がかなりあるので携帯性は高くないですが、それが防犯対策効果を高めてくれています。
ロック本体はコンパクトなディスクロックとしても使用できるのがいいですね。
鍵部分にはLEDライトがついているので暗い中でのロックやアンロックの操作も簡単でおすすめです。
最後に
いかがでしたでしょうか?
一定の労力はかかりますが、大切な自転車やバイクを守るためには必要な一手間である自転車やバイクの防犯対策。
今回はおすすめのチェーンロックや、その効果的なつけ方・位置などを紹介してきました。
最新のツールを使って、ポイントを抑えた防犯をすることで盗難のターゲットになりづらくする効果もあります。
いざターゲットになっても諦めさせてしまうような防犯を行い、犯罪の対象にならないようにすることが重要ですね。
ぜひこれを機に大切な自転車やバイクの防犯対策をしてみてください。