泥棒や空き巣の心理から考える防犯対策 | 狙われやすい家の特徴は?

帰る家がある限り、誰しもが隣り合わせとなる空き巣被害。数ある住宅の中で「まさか我が家が」と他人事として捉えてはいないでしょうか?

警察庁に報告されている空き巣被害は毎年5000件前後。また空き巣被害に遭うのは高所得者よりも一般家庭が殆どです。

いつ自分の身に降りかかってもおかしくありません。

今回はそんな誰もが被害者になり得る空き巣被害を、泥棒(空き巣)の心理を読み解きながら防犯対策を解説します。

泥棒は計画を成功させるために用意周到に下見をするといわれていますので、狙われる家の特徴や狙われなくするためのポイントもおさえましょう!

泥棒(空き巣)をする人物の心理とは?

加害者の心理を理解することで、どういった家が侵入しやすくターゲットに選ばれるのか自ずと見えてきます。

まずは泥棒が犯行に至る際の心理を解説していきましょう。

人目が気になる

壁をよじ登る男

空き巣は犯罪です。

犯罪を犯す人間を見かけたら、それを目撃した人は警察に通報するなり取り押さえるなり何かしらの方法で犯行を妨げようとするでしょう。

そうなると犯人は事に及べないどころか、結果を出していないのに逮捕されたり監視をつけられる事になります。

つまり、目的を達成できなくなってしまうので人目につかないかは最も注意しているのです。

物音を立てたくない

ドアをこじ開けようとする泥棒

『人目が気になる』と同様に物音を立てることで、そこに何者かがいることを周囲に悟られてしまいかねません。

もし人が居るはずのない場所で物音が立てば、その家の住民や近所の人が不信に思って確認しに来てしまうので犯行に及ぶ際には注意を払っています。

用心深い

見取り図を見る男

空き巣は犯罪なので一度でも失敗してしまえば逮捕は免れません。

そのため犯行の1回1回の成功率を高めようと、何度も侵入・逃走や金品を回収する方法を綿密に確認します。

 自分の腕に自信がある

『用心深い』で解説したように、犯人は犯行に及ぶ際に綿密に計画を立ててから空き巣を実行します。

もちろん鍵開けの練習や逃走経路の確認も何度もするでしょう。

そうして犯行の手順を何パターンも組み立てているうちに成功率の高い方法に近づいていくため、万が一住民に発見された時にも素早く逃げる方法をいくつも持ち合わせています。

できる限り安全に侵入・逃走できる家を狙いたい

万全の準備・タイミングで空き巣を実行しても、100%成功することは不可能です。

そのため同じような家が複数ある場合、少しでも防犯意識に欠けていて犯行成功率が高い家を狙よう考えます。

泥棒(空き巣)が下見でチェックするポイント

窓・ドアの位置

家の窓を覗く泥棒

人目につきにくい庭裏や木・ブロック塀で視界が隠れている窓、通りからは見えにくい勝手口がないかを確認して、侵入・逃走経路を組み立てます。

近所の人通り・道の入り組み具合

都会の夜の路地裏

年中人通りがあるエリアでは犯行を目撃されてしまう可能性が高いです。

逆に家の前の人通りは少ないけれど、少し離れた所に行けばある程度人混みに紛れられる場所は犯人が一番犯行を行いやすい環境といえるでしょう。

また住宅街などで入り組んでいるエリアもどちらに逃げたのか撹乱できる造りなので注意が必要です。

近隣住民の世代・人付き合い

夜の坂道

エリアによっては若い人・ファミリーが多い、または高齢者が多い場所と年齢層に特徴のあることがあります。

若い人と比べ聴力や瞬発力の劣っている高齢者の多い地域は要注意です。

昼間の時間帯に家を留守にすることの多いファミリー層のエリア、また近所づきあいが希薄な傾向のある単身者・若い人のエリアも時間帯によっては警戒した方が良いでしょう。

住民の不在時間帯・家族構成

バールを持つ男

犯人が犯行に及ぶのは大抵が住民の不在時です。

そのため、家に誰もいなくなる時間帯家族構成を何度も観察し、確実に室内で鉢合わせしないよう計画を立てます。

 ペットの有無

逃げる男

人目につかないように細心の注意を払っている犯人は大きな鳴き声を発する犬や猫などの動物に敏感です。

特に犬は見知らぬ人物に吠えて威嚇することも多いので、飼っている家を避ける傾向にあります。

逃走経路

横断歩道

犯人は金品の収集後や犯行を目撃されてしまった際の対策も行っていると考えましょう。

通報を受けてすぐに出動できる警察署交番付近は犯人にとって都合が悪い立地。

また逆に、すぐ近くに繁華街があれば人混みに紛れて身を隠すのが容易なので好まれます

窓の開閉時間・箇所

窓から侵入する泥棒

窓をよく開けるご家庭はその行動も確認されていると考えてください。

警察庁による統計では犯人の侵入経路で最も多い場所は窓

その約半数は戸締まりのし忘れによるものと発表されています。

昼寝をしたまま窓を開けっぱなしにしていたり、急な用事で鍵を閉めずに外出してしまうと恰好の餌食となってしまうので注意してください。

狙われやすい家の特徴

立地条件

夜の道

普段から人通りが少なかったり近くに街灯がない場所は、人目につきにくいので目配りを緩めて犯行に及べる環境です。

また入り組んでいる場所にある住宅や繁華街が近くにある立地も、万が一犯行を目撃されてもすぐに人目を撒けるので犯人にとって好都合といえます。

住宅の造り

アパート

集合住宅と一軒家では、一軒家の方が侵入しやすい造りとなっています。

さらにブロック塀や木で覆われていて外から家の中が見えづらいと、通行人の目を気にせず犯行に及ぶことができてしまうのです。

庭がある家だと、砂利がない家の方が物音も最小限になり侵入しやすいでしょう。

またマンションなどの集合住宅でもオートロック付きの単身者用マンションの場合、防犯意識が低くなっており窓から侵入される傾向にあります。

マンションなどで2階以上の部屋でも外階段があれば簡単に部屋に侵入することは可能なので注意しましょう。

生活スタイル

散乱する部屋 荒らされた部屋

生活スタイルも犯人がよく観察しているポイントです。

ポストに郵便物が貯まっている・宅時にドアや窓を開け放すことが多い・玄関口や庭の手入れがずさんだったりとだらけた生活を悟られると、防犯意識が低いと判断されます。

つまり、ターゲットにされる確率が上がるということです。

遅い時間に電気がつかない場合にも、犯行を行っても人目につきにくい夜間に出かけることが多いとみなされ候補に上がるでしょう。

また現代からこそ最も気をつけなければいけないのはSNSへの投稿。

長期休暇や休日の旅行先での写真や文章をSNSにリアルタイムで載せることによって、意図せず犯人に不在を知らせてしまいます。

家族構成

高齢者の一人暮らしは要注意です。

若い人に比べ耳が悪く、動きが俊敏でないことに加え、現金を自宅に保管している事が多いので最も狙われやすいといえるでしょう。

またファミリーで子供がいる家では、昼間は誰もいない状態があればその時間帯に狙われやすいです。

若い人でも一人暮らしであれば家の不在時間が長く侵入しやすい環境といえます。

時期

日本のカレンダーとペン

被害が最も多いのは過ごしやすい環境になる10月から11月といわれています。

空き巣の最も多い侵入方法は窓の閉め忘れ。

夏や冬はエアコンを使用することが多く、自然と窓を閉めることが多くなる季節なので少ない傾向にあります。

また、10月・11月はその気候の快適さから旅行や出かける人が増加するため、犯人にとっても侵入の機会が増える時期となってしまうのです。

こんな前触れがあったら要注意!ターゲットにされているかも

暗い路地に潜むストーカー

泥棒は事前にその家の情報を得ようと下見をします。

その中でも、次のようなことを実際に“合図”として行ったり、マーキングすることがありますので、要注意です。

身に覚えがないかチェックしてみましょう。

玄関のシールや壁などにつけた覚えのない傷やマークがある

空き巣は必ずしも一人で犯行に及ぶというわけではなく、グループを作って行動している場合もあるのです。

その際、玄関のステッカーや壁に犯人グループの中で決められた傷やマークを残し、侵入しやすそうな家かどうかを伝え合う方法があります。

裏庭に置いてある物が知らないうちに移動している

防犯意識が高い家庭かどうかを確認する方法として、裏庭の物を移動させて後日直されているかを確認します。

裏庭は手入れが行き届いていない場合も多く、人目にもつきにくいので侵入しやすい経路の一つ。

その裏庭のちょっとした変化に気づくようであれば家の防犯にも気を遣っていると判断されるでしょう。

また裏庭にある道具を足場にして侵入しようと試みた可能性もあります。

普段見かけない人物・車やバイクが近所に常駐している

犯人はどこの地域・どの家に最も入りやすそうか何度も下見を行います。

もし普段は見かけない人物・車やバイクを頻繁に見けるようになったようであれば警戒した方が良いです。

実際に被害が出た際の重要情報になるので、可能であれば人相やナンバープレートを記憶しておきましょう。

予定をとりつけていない業者の訪問が複数回あった

ネット契約や電力会社の営業など、予約をとりつけていない人物の訪問が一定期間に複数回あれば警戒しましょう。

業者に扮して住民の在宅時間や室内の様子を確認している可能性があります。

玄関チャイムが鳴ったけど誰もいなかった

『予約をとりつけていない業者の訪問が複数回あった』と同じように在宅時間の確認の可能性があります

最悪の場合、不在を確認して侵入を試みる直前という状況もあり得るのです。。

室内で鉢合わせしてしまい空き巣から強盗になってしまった、なんてことにならないためにも、可能であれば玄関チャイムが鳴ったら出るようにしましょう。

無くしたと思った鍵が家の外で見つかった

時には自宅の鍵を無くしてしまうこともあるでしょう。

その際に注意したいのが見つけた場所です。

もし家の外で見つけた場合、落とした覚えのない場所にあったのであればすぐに鍵の交換をしましょう。

犯人がスペアキーを作成した後に置いた可能性があります。 

今からできる空き巣対策12個

空き巣お断りステッカー

「泥棒の心理は分かったけれど、具体的に何から始めればいいのか分からない」そんな時のために、今からでも始められる防犯対策を12個集めました。

この中から1つでも多く実行すれば、その分ご自宅が空き巣に狙われる可能性を減らせます。

始めの方に記載されているものは購入する物もなく簡単にできるので今すぐにでも試してみましょう。

  • 庭にある物やドア・壁に覚えの無いマークや傷がついていないか確認する
  • 近所への短時間の外出でも窓とドアの鍵を閉める
  • ポストの中など外に合鍵を置かない
  • 郵便物はマメに回収する
  • 2回の窓や小さい窓も必ず閉める
  • 不在時にも電気をつけておく
  • 長期で家を空けるときは生活家電をつけておく
  • 動物を飼育しているステッカーをドアに貼る
  • 庭に砂利を敷く
  • ドアや窓の鍵を2つ設置する・防犯効果の高いものにする
  • 犬・猫・鳥など鳴き声が大きい動物を飼う
  • 防犯グッズを購入する

空き巣防犯対策グッズ5選

防犯カメラ作動中のステッカー

『今からでもできる空き巣対策12個』でも紹介した防犯グッズ

次のようなアイテムが一般家庭でも多く使用されているので、ぜひ購入して設置しましょう。

  • センサーライト
  • ダミー防犯カメラ
  • 窓用防犯フィルム
  • ミラーレスカーテン
  • 犬の飼育ステッカー

まとめ

空手

今回は犯人目線の心理・対策などを解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。

空き巣の手口を知り、空き巣が寄り付かない防犯対策をする必要があります。

「自分の家は大丈夫」という根拠のない意識が、突然覆される時代になってしまっているのです。

先回りして対策をしておくに越したことはありません。

空き巣は人目につくのを恐れるので、侵入する際に10分以上かかると諦めるといわれています。

『今からできる空き巣対策12個』『空き巣防犯対策グッズ5選』を参考に、犯人に「この家は防犯意識が高そうだ」と印象を与えるようにしましょう。

空き巣から見て近隣の中でも防犯意識が高いように見られれば、もし自分の住んでいるエリアがターゲットになってもこの家はやめておこうと警戒されるでしょう。

本サイトの記事は犯罪に巻き込まれない、犯罪を未然に防ぐという観点から書かれたものであり、 実際に犯罪に巻き込まれた場合や身に迫る危険がある場合はすぐに最寄りの警察署までご相談ください。

■警察庁 各都道府県警察の被害相談窓口
https://www.npa.go.jp/higaisya/ichiran/index.html