私たちの暮らしの中で、なくてはならない自転車。
近所のスーパーへのお買い物など、ちょっとしたお出かけで自転車を使っている方は多いと思います。
また中学生や高校生にとって自転車は遊びに行くときや学校に行くときの、重要な移動手段の一つでしょう。
ですが以前、自転車のとある部品がイタズラされるという事件が起こっていたことをご存知でしょうか。
そのとある部品とは、ずばりサドルです。
自転車のサドルがブロッコリーに変わるという何ともはた迷惑な事件が勃発しました。
今回はその事件の概要と犯人像、いたずら被害や盗難に遭わないための対策について、徹底解説いたします。
悲劇!自転車のサドルがブロッコリーに…
その痛ましい事件は2011年9月、東京都文京区にある東京大学のキャンパス内で起こりました。
キャンパス内に停めていた自転車20台のサドルが何者かにより抜き取られ、なくなったサドル部分にはブロッコリーが差し込まれていたのです。
事件の内容が非常にユニークであったため、東京大学の珍事件として各ニュースでも取り上げられ一躍話題になりました。
その事件は「東大ブロッコリーテロ」と呼ばれ、今もなお東大生の中で語り継がれています。
当時の犯人と手口
サドルをブロッコリーに…その手口とは
犯行の内容はいたってシンプルなものでした。
ブロッコリーはサドルの差し込み口に合わせてカットされており、肝心のサドルは自転車の前カゴに入っていた模様。
被害に遭った自転車は、いずれも持ち主不明の放置自転車ばかりだったようです。
当時ネットでは、ブロッコリーテロの犯人像について議論が飛び交い一時騒然としました。
しかしこれだけ大きく話題になったにも関わらず、事件はあっけなく収束します。
犯人は意外な人物
この事件を捜査した警察庁本富士警察署によると、犯行に及んだ人物はすでに自首してきたとのこと。
犯人は、同じく東京大学の男子学生3人組。
いたずら目的で犯行に及んだものの事態が大きくなってしまったため、自ら出頭してきたのです。
犯人の動機と相次いだ事件
きっかけはTwitter
犯人である3人組はTwitter上にて当事件の参加者を募り、参加者は1人1つブロッコリーを持参させ、深夜のキャンパス内で犯行におよびました。
犯人たちの動機としては「人の困った表情を見たかった」と述べており、完全にいたずら目的の愉快犯で今回は立件に至らなかったそうです。
事件は沈静化したと思われた
また犯行の被害に遭ったとされる自転車は、同大学内でも長期間放置されていた持ち主不明の自転車だったため被害届も出されていませんでした。
そのため犯人である3人組の処遇は、「厳重注意」にとどまったと本富士署は発表しています。
これで事件は一件落着と思えた翌月、同じ東京大学内で第二のブロッコリー事件が勃発したのです。
同様の手口で異なる犯人
世間を騒がせたブロッコリーテロから約1か月後の2011年10月。
同じく東京大学のキャンパス内にてまたもやブロッコリー事件が起こりました。
犯行はサドルがブロッコリーにすり替えられていただけでなく、犯行に使われたブロッコリーや近くの壁にペンキの落書きがあったそうです。
なくなったサドルは一部報道によると、一か所にまとめられていた、ごみ箱に捨てられていたなどと諸説あります。
ですがいずれにせよ、あまり褒められた行動ではありません。
本事件における犯人に関する情報は残念ながらありませんでした。
なぜサドルをブロッコリーに?元ネタは?
なぜサドルをブロッコリーに差し替えるといった、ユニークな事件が起こったのでしょうか。
- 1
- 2