本人確認や必要書類として頻繁に利用される運転免許証。
その免許証を偽造して不正に利用しようとする人が日本にも少なからず存在しているのです。
今回はそんな偽造運転免許証の見破り方や違法性について紹介していきます。
自分の仕事で他人の免許証を見る必要がある人は厄介事に巻き込まれないためにも確認しておきましょう。
そもそも免許証はどうやって偽造される?
本来なら教習の過程を終えて試験を受けることで得られる運転免許証ですが、いったいどうやって偽造されるのでしょうか?
偽造の専門業者に頼む
多くの場合はネットから運転免許証の偽造を扱う業者に注文することで作成されます。
通常のPCの検索では「運転免許証 偽造」と打っても業者のサイトは出てきません。
深層Webと呼ばれるネットの奥底や専用のアドレスを直接打ち込むことでサイトにたどり着けるものです。
もちろん、そのようなサイトに頼んだ時点で法定刑に定める罪に問われる可能性があります。
自分で作成
こちらは多くありませんが、偽造免許証を自ら作成することは可能です。
台紙にカラーコピーをして作ったり、ラミネート加工をして本物と同じような質感を出したりと様々な手口があります。
作成だけなら普通のPCやコピー機でもできてしまいますが、安易に手を出していいものではありません。
免許証番号の仕組みと調べ方
免許証にはそれぞれに12桁の番号が記載されています。
実はこの免許証番号は免許証が正しく発行された本物であることを証明する証拠になるのです。
では、免許証番号が持つ意味について確認していきましょう。
公安委員会番号(右から二桁)
免許証番号の最初の二桁は免許証を交付した都道府県ごとに数字が割り振られています。
例を挙げると「30」なら東京、「62」なら大阪、「97」なら沖縄と表記されるのです。
基本は県に一つずつですが、例外として北海道は「北海道」「函館」「旭川」「釧路」「北見」の5つに区分されています。
免許はどこで取っても構わないものですが、現在いる県とあまりに離れた土地の数字だと偽造の可能性があるものです。
免許取得年度(右から3番目と4番目)
次の3番目と4番目の数字は免許を取得した年度が西暦の下二桁で表されています。
例を挙げると取得年度が1993年なら「93」、2017年なら「17」と表記されるのです。
取得年度は人によって異なりますが、あからさまに年齢と取得年度がかみ合わない場合は怪しい可能性があります。
一連番号(右から5番目から続く六桁)
免許取得年度の後に続く六桁についてはランダムな数字である一連番号になっています。
偽造かどうかを見抜く時には関係ない数字とだけ覚えておけば良いものです。
検証番号(左から2番目)
左から2番目の数字は上記の十桁を元に計算されることで導き出される検証番号(チェックデジット)です。
番号の入力ミスや不正な免許証でないことを証明するための役割があります。
偽造を見破ることにも使えますが、咄嗟に計算できるものではないのが難点です。
再発行回数(左から1番目)
左から1番目の数字は免許証の再発行回数を表しています。
一度も再発行をしていなければ「0」になるものです。
そして、免許の更新では数字が増えることはありません。
つまり、末尾の数字が大きい人はそれだけ免許を無くすようなことをしていることがわかってしまうのです。
免許証の偽造を見破る方法は?
運転免許証を偽造する側も本物に近づくようにしていますが、常に完璧な物が作れるわけではありません。
どこか一か所でも本物と違うところがあれば見破れるものです。
記載されている免許証番号に違いがないか
先に紹介した免許証番号は数字の割り当て表があれば判断できるものです。
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