静脈認証を読み取らせるコツ!仕組みと反応しない原因を知れば簡単に認証できる!

私たちが普段、なにげなく暮らしているシーンの中でも、静脈認証という単語を聞いたことがある、という方も少なくないでしょう。

現在、多く導入されつつある、誰ひとりとして持っていない個人の生体パターンを解読し、本人確認を行う生体認証。

この静脈認証をはじめ、顔認証、虹彩認証、DNA認証など様々な生体認証方法が採用されています。

現在、認知されている多くは自分の目でハッキリと確認できる指紋認証でしょう。

今回取り上げる静脈認証よりもはるかに多くの人に認識されているようですが、指紋認証は実は静脈認証を使用していたという場面も多くあるのです。

今回は、明日誰かに自慢したくなる『静脈認証の活用方法』について深く解説していきます。




静脈認証の仕組み

日立製作所(HITACHI) 指静脈認証 PC-KCA110 (パスワード入力に代わり指をかざし認証Windowsログオン等行う生体認証装置)

静脈認証は、体の中で複雑に走っている静脈パターンの法則を読み解き、本人確認をする生体認証のひとつです。

静脈認証は、指静脈認証手のひら静脈認証という方法があります。

特定波長の近赤外線を使って指を透過撮影すると静脈のパターンが抽出できます。
これをあらかじめ記録されたパターンと比較することで本人判断を行います。

引用:指静脈入退室管理システム 「SecuaVeinAttestor」|日立産業制御ソリューションズ

簡単にいうと、体の中で複雑に走っている静脈パターンをあらかじめ静脈認証装置に登録します。

そして再度その場所に訪れた際に、登録しておいた指の静脈に近赤外線を透過させ、カメラで比較照合するものですね。

「透過光撮影方式」というのですが、これを搭載した機器を用いて本人確認を実行できる、シンプルかつ、確実な認証方法といえます。

手のひら静脈認証を導入している場合では、装置の中で右手の人さし指を登録していることが多いのです。

精度について

高い信頼性から期待したい精度の発展

手のひら

1人の人が持っている静脈パターンは左右10本の指、親指、中指、人さし指、薬指、小指です。

これらすべての静脈パターンが異なっており、これは一卵性双生児も同じで静脈パターンはそれぞれ異なる法則を持っています。

静脈のパターンは個人ごとの固有性が高く、指紋と違い、静脈は一生変わらない部分であることから、精度が高く、第三者に取得されたり、偽装されたりするリスクが少ないのが特徴です。

引用:静脈認証とは?指紋認証との違いについても解説|パナソニックLSネットワークス株式会社

手のひら静脈認証も同様です。

誰ひとりとして同じ静脈パターンを持っていないという理由で、高い信頼性から静脈認証による本人確認は現在かなり幅広い場面で普及しています。

誤認証がないわけではない

しかし、誤認証がまったくないというわけではありません。

指先がいつも冷たいと感じている人などは、血管の収縮によって登録していた当時の静脈パターンからわずかなズレの範囲を超えててしまうことがあります。

KACは2018年、金浦·済州など国内14の空港に手のひら静脈で本人確認する生体認証システムを導入しました

引用:乗客の旅を守るスマート空港を目指す韓国空港公社(KAC)|富士通

それにより静脈の形が変わっていることも多々あるようなので、精度に関してはまだ伸びしろ部分があるのが実情です。

これからの開発の発展に期待したい部分もありますね。




様々な活用方法

金庫
静脈認証での本人確認は、様々な場所で導入されており今後さらに普及すると考えられるでしょう。

今でいえば、例えば地方自治体の献血ルーム、空港での入国出国ゲートなどでも静脈認証を導入していることがあります。

短時間で本人確認が完了するため、時間的に大幅な効率化が見込めます。

指紋認証や網膜認証なども銀行システムやハイレベルのセキュリティシステムを導入する場合に活用されますが、それを逆手にとる犯罪もあるのです。

映画などでも観たことがあるかと思いますが、例えばターゲットの網膜コンタクトレンズや、指紋を複製することでセキュリティの壁を破ってしまうケースも。

こういった何らかの偽造によって本人ではない場合でも本人と判断してしまうといったことも、静脈認証であれば防げる可能性が高いのです。

生体認証としてのメリットは?

数多く存在している生体認証の中で、静脈認証を選ぶメリットとしてどんなことが挙げられるでしょうか?

考察すると、大きく以下の2つが挙げられます。

ユーザーの心理的負担を最小限にできる

指紋

現在導入されている生体認証の中において、静脈認証のメリットとして、他の生体認証方法に比べてユーザーの心理的な負担が少ないことが挙げられます。

手のひらをかざすだけ、指を差し入れるだけ、といった小さなアクションで登録と照合を行えます。

これでユーザー側の精神的、心理的負担を最小限にできるということが静脈認証の最も大きなメリットといえるでしょう。

IDカード、パスワード忘れなどの心配がない

社員証

建物への入館において静脈認証システムを経験をしたことのある方も多いでしょう。

特に会社などへの入館証においては、セキュリティカードという社員記号を統合したカードを入室ゲート前の機械にかざし、暗証番号を入力することがあります。

しかし、これはセキュリティカード自体を紛失し、再度発行するという事例も社内で多数発生してしまいがち。

こういったことからセキュリティカードを廃止し、非接触型手のひら静脈認証に変更されたという会社も多いのです。

また、手のひら静脈認証に変更後は、『セキュリティカードをかざし、暗証番号入力』をするという2段階認証がなくなり、スムーズに入退室が可能となります。

これらから分かるように、生体認証の中でも静脈認証は精度が高く、IDカード認証に替わるものとして導入されることが多いのです。




生体認証としてのデメリットは?

手

生体認証の中で、静脈認証のデメリットとしては以下のことが挙げられます。

指先が冷える人は血管の形が変わっている場合もある

冷え性で特に指先が冷える人は、登録した時の静脈の模様がそもそも変形している場合もあり、静脈認証では認識されないことがあります。

水分や油分、乾燥で認識されないこともある

汗(水分)をかきやすい人、ハンドクリーム(油分)を常に使用している人や、手や指が乾燥しすぎている人も静脈認証では認識されにくいことがあります。

手や指を欠損してしまった場合

当然かもしれませんが、突然の事故などで手や指を失ってしまった場合は静脈認証が受けられません。

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指紋認証

静脈認証を読み取りやすくするコツ

力を入れない

指静脈認証機器の場合、指静脈を素早く確実に読み取ってもらうコツは、差し込んだ指で認証機器を押さないことが何よりも大切です。

多くの人は最初に述べたように指紋認証と誤解している場合が多々あり、機器を強く押してしまうことがあります。

通常でも複雑な模様で成り立っている静脈が押し付けることによって変形してしまいます。

押し付けてしまうと認識されないことを避けるため、指静脈認証機器では、指をそっと置くことをオススメします。

油分や汗に注意

ハンドクリーム
指静脈認証には右手の人さし指を登録することが多いですが、右利きで生活している人にとって右手人さし指はいちばん活躍する指です。

活躍することから乾燥しやすい指でもあるため、ハンドクリームを付ける人も多くいるでしょう。

スキャンする際に油分が多いと認証がうまくいかない場合があります。

手だけが冷える人や、指先がいつも冷たい冷え性の人だけでなくても静脈認証されにくい人が、多くいるというのも頷けます。

それでも自信がないという人にオススメしたい認証されるコツを紹介しましょう。

誰でも、生活している中でいちばん活躍していない指があるかと思います。

その活躍していない指(右利きの人の場合、左手小指など)を指静脈認証時に登録する方法です。

基本的にはどの指でも問題はないようですよ。

手のひら静脈認証のコツは、手をかざすだけなので、濡れたままの手で認証をかけないことです。

また、逆にあまりにも乾燥しすぎている日などには適度な保湿を心がけることに気をつけてみて下さいね。

まとめ

生体認証

今回は生体認証の中でも静脈認証の活用方法を解説してきました。

静脈認証の仕組みや精度もご理解いただけたのではないでしょうか。

読み取りのコツもご紹介しましたので、ぜひ実践してみてくださいね。

ユーザー側と情報を管理する側がうまく使用することができれば、セキュリティ上にとても優秀なツールになり得るのではないかと期待できます。

今後さらに普及してくるであろう静脈認証を積極的に活用し、日々の生活でも役立てたいですね。

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瞳




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