スメハラ(スメルハラスメント)の防止対策法 | スメハラの原因や事例も

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パワハラ、モラハラなどのハラスメント=嫌がらせ行為というものは様々な場所で耳にするようになりました。

そんな中でもハラスメントとは全く縁がないと考える方も多くいるかと思います。

しかし、スメルハラスメント(通称スメハラ)はそんなハラスメント行為に関係ないと考えている方にも身近な問題です。

今回はそんなスメルハラスメントについての防止策を徹底解説します。

誰しも知らぬうちに自分のニオイがスメハラを起こしている可能性は捨てきれません。

体臭などの自分由来のニオイ、香水など身の回りの物のニオイなど様々な臭いの原因から対処法も見ていきましょう。

また、今更聞けないニオイのマナーや、もし身近な人がスメハラだった場合の対処法もご紹介するので合わせてご覧ください。

誰しもスメハラを起こしてしまう可能性がある

断る女性

スメハラの可能性を聞いても、自分はニオイなんて気になったことがないと考える方も多くいます。しかし、ここに落とし穴があります。

じつは自分のニオイというのは人間の自己防衛機能で感じにくくなっているのです。

そのため「自分はニオイは問題ない」と考えている方でも、スメハラを起こしてしまってる危険性があります。

体臭やタバコのニオイなど、自分は大したことはないと考えていても他人にはとてもキツく感じられることがあるのです。

スメハラのさまざまな事例

手で顔を覆う男性

ここからは実際にによくあるスメハラの事例を見ていきましょう。

電車でのスメハラ

多くの方が利用する交通機関では人が密集し、換気状況も悪いためニオイも充満しやすい場所になります。

ここで起きやすいスメハラが「体臭」「香水や衣服のニオイ」によるものでしょう。

換気が悪い電車内では脇のニオイや、香水や柔軟剤のニオイが混ざりあい、気分が悪くなる方もいるそうです。

特に満員電車内などの逃げられない状況ではかなりのストレスを与えます。

電車内では少しのニオイでも強く感じやすいため、自分がスメハラを起こしている可能性は捨てきれません。

交流でのスメハラ

友人や同僚、パートナーなどと誰かしらと交流がある方が多いかと思われます。そんな時によくあるのが「体臭」「口臭」のスメハラでしょう。

会話する時に口臭で不快感を与えていたり、横に座っているだけでニオイがキツイと感じさせていることがあります。

それには口が乾いて口臭がしてしまう、タバコのせいで体臭がキツくなってしまうなどの原因が考えられるでしょう。

これは自分が思う以上に周りの人にストレスを与えていることもあります。

もし、これが職場なら同僚とのコミュニケーションを阻害してしまうことは想像に難くないでしょう。

しかも最悪の場合、いつの間にか職場問題に発展することもありえます。

スメハラの原因とは?

虫眼鏡をのぞく女性

スメルハラスメントの原因にはそもそもどんなものがあるのでしょう。

じつは不快なニオイを作ってしまう原因は、自分の生活習慣や使っている物などが関わっています。

原因を知れば「自分ももしかしたら」とハラスメント対策を取ることができるはずです。

スメルハラスメントの原因を見て、自分が加害者になっていないか探っていきましょう。

男性の場合

笑顔 男性

まず男性の場合でのスメルハラスメントでよくあるものは、「体臭と口臭」「タバコ」「足の臭い」などです。

男性は男性ホルモンを分泌する関係上、ニオイも強くなりやすくなっています。

さらに、加齢と共に皮脂の酸化が起きやすくなったために、加齢臭が問題の方もいるでしょう。

この体臭の多くの原因は生活習慣が関わっており、普段の生活や食事との関係性が密接です。

不規則な生活を送る方や、油っこいものやニオイのキツイ料理が好きな方は特に注意が必要になります。

また、これは口臭でもいえることで、生活習慣による影響があるといえるでしょう。さらにその中でもタバコを吸う方はより注意が必要です。

タバコは体臭や口臭と混ざって不快なニオイを作る恐れがあります。体や衣服にニオイが残っていることもスメハラの原因になるのです。

また、足のニオイについては衛生上の問題と体質なども関わっています。

多くは靴下や靴の衛生管理や足の清潔さが保たれていないことが原因です。さらに水虫によってニオイが悪化をしていることもあります。

女性の場合

話を聞く女性

女性の場合に考えられるスメルハラスメントでよくあるものは「体臭と口臭」「香水」「衣服のニオイ」などです。

男性と同じく、女性も少なからず不規則な生活習慣によって体臭や口臭がキツくなることが原因として考えられるでしょう。

また、女性特有の香水や衣服のニオイ=柔軟剤などのニオイもスメルハラスメントを起こす場合があります。

良い香りであるからと色々な香りを纏う方が多くいますが、他人にはそのニオイが不快感与える可能性があることを覚えておきましょう。

特に体調が悪い方や嗅覚が敏感な方にとっては、このような人工的なニオイを敏感に感じることもあります。

スメハラ対策!ニオイ別のマナーと対処法

スメルハラスメントの原因について分かったら、ニオイ対策を根本的に行っていくことが重要です。

職場や周りの人に不快な思いをさせないためにも、それぞれのニオイ別に対処法を講じていきましょう。

体臭

体臭には第一に生活習慣の改善です。そのためには、油物やニオイのキツイ料理などを避けるなど食事改善が必要でしょう。

バランスの良い食事と規則正しい生活で体質改善を図ります。

また、生活習慣の見直しと同時に衛生管理についても気を付けましょう。衣服に雑菌が繫殖することもニオイの原因となります。

身に着ける衣服は常に洗濯した清潔なものを身に着けるよう心掛けましょう。

もちろん、衛生管理をする上で自分自身も清潔に保つことは基本的なマナーです。

毎日の入浴を心掛け、体を洗う際は耳の後ろや首、脇やデリケートゾーンなどニオイの原因となる箇所はしっかりと洗浄しましょう。

また、ワキガなど脇のニオイが原因である方や、その可能性を危惧される方はデオドラント商品を使うことをおすすめします。

特に「ミョウバン」を使った商品は脇のニオイに効果的です。

口臭

口臭の対策には体臭と同じく生活習慣の改善、そして口腔内ケアが重要になってきます。

口腔内を清潔に保つように心掛けるだけでも、口臭に差が出るからです。

毎日の歯ブラシ欠かさず、定期的な歯間ブラシなどをケアを心掛けましょう。

ケア以外にも普段から、口が乾いて雑菌が繫殖しないように水分補給をこまめにすることも大切です。

また、口臭は胃からニオイを発することでも発生するため、食後はミントタブレットなどを使うのが良いでしょう。

性別問わずミントタブレットやミントスプレーを持っておくことは大人のマナーです。

タバコ

タバコを吸う方は特に体臭と口臭がキツくなりやすいため、入念なケアが必要です。

タバコを吸った後は衣服に消臭スプレーなどをかける、手を洗うなどをして染み付いたタバコ臭を落としてください。

消臭スプレーは持ち歩きできる小さなものがあるため、男性でも持ち運びできるはずです。

また、タバコによる口臭予防としては基本的な歯ブラシケアに加え、マウスウォッシュなどを使って日常的に行うことが必要になります。

タバコを吸った直後もできれば、ミントかマウスウォッシュでケアすると抜かりないケアとなるでしょう。

香水や柔軟剤

香水や柔軟剤などの香り物は多く使い過ぎないことが重要です。例えば香水は基本的に清潔な肌に1~2プッシュと言われています。

これはオードパルファンやオードトワレなど香水の種類や商品によって多少異なりますが、基準より付け過ぎないように心掛けましょう。

また、柔軟剤の場合は使う量が多すぎる場合と他の洗剤などと混ざって強すぎるニオイになっている場合が考えられます。

そのため、用量用法を守って、香りがする洗剤や柔軟剤同士を一緒に使わないようにしましょう。

もし近くの人にスメハラがいたら?

意気消沈した女性のクローズ アップ

もし自分ではなく、周りの人にスメルハラスメントしていると感じる人がいた場合はどうすれば良いのでしょうか。

ニオイの問題はデリケートな話題なため、上司や家族であってもどうしても言い出しづらいものです。

そんなスメハラで困った時に相手をなるべく傷つけず、ニオイを指摘する方法についてご紹介します。

パートナーや家族の場合

パートナーや家族の場合、他人よりは指摘しやすいことは多いかもしれません。

そのため、問題が無ければ率直にニオイが気になることを伝えるのも良いでしょう。

または、臭いケア商品を買ってきて「一緒に使ってみない?」と声をかけ、一緒にケアしてするのもおすすめです。

プレゼントとしてケア商品を何かと一緒にあげるのも良いでしょう。

職場の同僚や上司の場合

職場の場合はニオイの問題について伝えづらいことがほとんどです。

ニオイは個人的なものなため、指摘したことで恥をかかせてしまったり、傷つけてしまうのでは言い出せないことも多いでしょう。

この場合では人事部に対応を任せることが無難です。

人事部を通すことで被害を訴えた人物は伏せられるため、職場関係を気まずくさせることは少ないといえます。

まとめ:大人としてニオイ対策をしっかりと行おう

抱きつく女性

加害者にもなりかねないスメルハラスメントでは、一人一人が普段から気を遣うことでお互いが快適に過ごせるようになります。

自分は関係がないと思わず、大人のマナーの一部として積極的に行っていくことが大切です。

清潔に心掛ける意識を保ち、自分がニオイが起きている可能性も想定して普段からケアすることに努めましょう。

本サイトの記事は犯罪に巻き込まれない、犯罪を未然に防ぐという観点から書かれたものであり、 実際に犯罪に巻き込まれた場合や身に迫る危険がある場合はすぐに最寄りの警察署までご相談ください。

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