ゲーム依存症とは?症状・原因・治療法を解説

現代の娯楽として浸透した「ゲーム」は人生を豊かにする文化です。しかし、そのゲームによって依存症に陥る人も増えています。

日常を豊かにするはずの文化が日常を壊してしまう「ゲーム依存症」は現代社会における問題のひとつです。

今回はそんなゲーム依存症の危険性と依存症に陥らないための防止対策法をご紹介します。

そもそもゲーム依存症へ陥る原因は以外なところにあるかもしれません。

また、もし自分や身の回りの方がゲーム依存症になってしまった時のための対応も解説していきますので、合わせてご覧ください。

ゲーム依存症はどんなものなのか

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ゲーム依存症とはゲーム障害とも言われており、世界保健機構WHOでも国際疾病として認定されています。

すなわちこれは治療が必要な病気であり健康を害する恐れがあるということなのです。

しかし、ゲームをやっている全ての人がゲーム障害になるわけではありません。ゲーム障害になる方は何らかの原因が隠されています。

では、ゲーム依存症=ゲーム障害という線引きはどんなものなのでしょうか?

 ゲーム障害といえるラインとは?

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2019年に世界保健機構WHOがゲーム障害とされる診断基準を発表しました。

その3つの基準に該当し、尚且つそれが12ヵ月以上続く場合は「ゲーム障害」の可能性があります。

  • ゲームする時間を自分でコントロールできない
  • 日常生活に支障をきたしている
  • 生活に支障をきたしても辞められない

正確にゲーム障害であると判断するには医師の診断が必要です。

しかし、この3つを基準として当てはまるか否かで、おおよそ判断できるとされます。

人がゲーム障害に陥る原因とは?

ゲームをすることでゲーム障害にまで陥る理由は様々なものがあります。

ゲーム障害を抱える方は若年層から大人まで幅広いですが、そこに共通する根本的な問題はゲームとは別にあることが多いです。

例えば子供のゲーム依存の場合、管理能力が未発達でゲーム時間をコントロールできなくなってしまうことが原因とも考えられます。

これは親のコミュニケーション不足や管理能力を身に着けさせるアプローチが失敗している可能性もあるでしょう。

また、そうでなくてもいじめや家庭環境の問題でストレスを抱えており、ゲームに依存しているというパターンもあるのです。

大人の場合もそれに近いものがあり、幼い頃に管理能力が養われなかった、会社でのストレスなどが原因であることが多くあります。

このようにゲーム自体が悪というわけではなく、このような孤立してしまう何かしらの環境が多くの原因です。

ゲーム依存の裏にはこのような問題は常に付いて回ります。

FNNのゲーム依存の取材では、ある患者が1日20時間以上をゲームに費やしていたのは「居場所が欲しかったから」と語っていました。

このような社会的孤立がゲーム障害を作り、さらに悪化させる由縁であるといえるでしょう。

FNNの取材については詳しくは以下のサイトをご確認ください。

FNNプライム

 ゲーム障害の恐ろしい症状

ゲーム障害で恐ろしい症状が脳が依存状態になり、正常な判断ができなくなることです。

存状態に陥ると「●●がしたい!」といった欲求がコントロールできず、物事の優先順位や理性的な判断をできなくなります。

これにより日常生活を阻害してしまうほどゲームを続けてしまうという状態に陥るのです。

そして理性的な部分が欠如してしまうことから、人間関係も悪くなってしまうことも考えられます。

 ゲーム依存がもたらすもの

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ゲーム障害の症状が悪化すると日常生活が送れなくなる以外にも周りの人にも悪影響を及ぼす恐れもあります。

それは感情をコントロールできなくなった結果、家族などに対して暴力を奮ってしまう可能性です。

脳が異常な状態であるからこそ、理性的に考えればしないようなことに手を出してしまう場合もあります。

また、コントロール能力の欠如によってゲームに多額な課金をしてしまい、金銭問題に発展することもあるのです。

最悪の場合、ゲーム障害はこのような可能性も孕んでおり、如何にゲーム依存に陥らないか、陥らせないかが問題になります。

ゲーム依存症にならないための対策法とは?

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ゲーム依存症にならない、させないためにはどんな対策が必要でしょうか。

ここからはゲーム依存症を防止するための対策法をご紹介します。ゲーム障害に陥らないためには周りの人の理解や協力が必要です。

対策法を見ながら問題に向き合っていきましょう。

健康的な人間関係を持つこと

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ゲーム障害に陥る原因で触れた通り、多くの場合はそこには環境や孤立の問題があります。

そのような要因を無くすためには健康的な人間関係を持つことが第一でしょう。

学校・会社などの関係が要因であれば原因に対処するか、難しい場合は最終的には距離を置くことも検討する必要が出てきます。

その上で家族との時間や友達との交流などを増やし、ゲームの外での楽しみや人間関係を育むことが大切です。

積極的に関わり合って居場所を作ること、心を豊かにすることでゲーム依存に陥る可能性を低くしてくれます。

管理や節制する力を自分でつける

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ゲーム依存に陥らないためには管理能力を鍛えることも重要です。

このような管理能力は子供の場合、大人がその能力を育てるのを助けてあげる必要があります。

成長過程にある子供の頃にこれを身に着けることは大人になった時の生活管理能力に繋がるのです。

また、この時にゲームをさせないという選択をする方もいますが、これは避けるべきでしょう。

ゲームを奪うのではそもそもの管理能力や節制する力を付けることができません。

奪うことで能力が養われず子供が大人になった場合、何らかの形でゲームやそれ以外への依存を生む恐れがあります。

さらに、娯楽として浸透しているゲームを奪うことは子供のコミュニティ内で疎外感なども生んでしまうので、推奨できません。

そのため、子供の意向も考慮しつつ、一緒に話し合いながらゲームする決まりを作ることが大切です。

また、大人の場合にはこれを自分で行う必要があります。

できればプライベートスペースの中でもゲームする場所とそれ以外の場所を分けることがおすすめです。

ゲームする条件をしっかりと自分で決めて管理する癖を付けておきましょう。

ゲーム以外の趣味を持つ

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ゲームだけにとにかく依存してしまうということは、他のことへの興味が欠如していることも考えられます。

そのため、楽しむことやストレスを解消する場所を多く持つようにしてみましょう。

散歩、ショッピング、映画、スポーツなど様々な事柄に興味を持つことで日常的に楽しめることが増えます。

依存先を分散することでゲーム1つにのめり込むという可能性を低くしてくれるでしょう。

子供には特に親が一緒に楽しみを探してあげることが大切です。

もしゲーム依存になってしまった時は?

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もしゲーム依存症になってしまった場合、どのようなアプローチが必要になるでしょうか。

ゲームへの依存から抜け出すことは1人で難しいです。

それは子供でも大人でも共通しており、周りの人のサポートや理解が必要になります。

そもそもの根本的な問題の解決には様々な事情があり、難しい場合もあるでしょう。

しかし、大切な自分や家族の健康を守るために行動していくことが大切です。

 自分の場合

もし自分が依存状態になっていると気付いた場合、まずは何故自分がゲームにのめり込んでいるのか考えてみましょう。

「ゲームが好きだから」「ストレス解消」など様々な理由があるでしょう。何か外的要因があるのなら、その根本を解決する必要があります。

より現実的な範囲での対処法は自分でルールを作った上でゲームをすぐに触れられない状況を作ることです。

会社帰りに1時間などルールを決め、ゲームの誘惑に負けないよう普段はゲームを隔離する工夫を取ると良いでしょう。

例えばアプリゲームならホーム画面に置かない、ロックしたフォルダで管理するなどです。

ゲーム機の場合は電源を都度抜く、簡易的に片付けるようにするなどの工夫を取るのも良いでしょう。

課金ゲームの場合ならクレジットの紐づけを解除し、クレジット情報はすぐ手の届かない場所で管理することもおすすめです。

対処法

  • 原因を明確にする
  • ルールを決めてゲームを管理下に置く

家族や知り合いの場合

家族や知り合いの場合ではコミュニケーションの取り方が大切になります。

ゲームをする本人を責めるのではなく、「何故」という原因を探っていきましょう。

原因を探りながら現実世界に本人が生きていること、依存の異常性を認識させ対処していく必要があります。

また、ゲーム依存症の方が他への関心を持てるように一緒に外出するのも良いでしょう。

ゲームだけに依存することを避けるためにもバランス良く様々なことを楽しめるようにしてあげることも大切です。

対処法

  • コミュニケーションを取り原因を探る
  • 気分転換をして他の事にも関心を持たせる

 もしゲーム依存症について悩んでいたら

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自分や家族がもしゲーム依存症かもしれないと悩んでいたら、医療機関に相談することもおすすめです。

ゲーム依存は悪化すればするほど1人では解決が難しくなり、最終的にはゲーム障害にまで陥っている可能性があります。

ゲーム障害は立派な病気で何かに極端に依存する状態は健康的とはいえないでしょう。病気を恥ずかしいと思う必要はありません。

ゲーム依存の問題を医療機関に相談することは依存症治療を取り扱う「久里浜医療センター」の樋口進院長もすすめています。

ゲーム障害の治療は全国規模で広がっているので、ネットや最寄りの精神福祉センターなどで問い合わせてみましょう。

まとめ:ゲーム依存症は根本的な問題を解決する必要がある

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楽しいはずのゲームが引き起こすゲーム障害は冷静な思考力を奪い、日常生活を脅かす危険な病気です。

ゲーム障害になってしまわないためにもゲームとの付き合い方には注意していきましょう。

ゲーム以外にも様々な芸術、事柄に目を向けて日常を豊かにし、教養をもつことは大切です。

また、単にゲームが全ての悪ではなく、その裏にある背景を理解することも必要でしょう

それはゲームに依存する理由が根深い場合が多いからです。

そのような場合には問題に共に対処してくれる味方が必要になります。

もし、ゲーム依存症かもしれない、どうにかしたいと思ったら周りの方や友達、医療機関などに相談してくださいね。

本サイトの記事は犯罪に巻き込まれない、犯罪を未然に防ぐという観点から書かれたものであり、 実際に犯罪に巻き込まれた場合や身に迫る危険がある場合はすぐに最寄りの警察署までご相談ください。

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