不用品を出品して売ることができるフリマアプリの「メルカリ」ですが、便利な反面トラブルが多いというのはご存じですか?
さまざまな取引トラブルのほか、出品物に盗品が紛れ込んでいるという盗品トラブルが増えているようです。
この記事では、メルカリでの盗品対策法を徹底解説!
メルカリで盗品を見分ける方法や盗品の疑いがあるメルカリ出品物の特徴をご紹介します。
また、盗品疑いの出品物を購入・発見したときの対処法と問い合わせ先についてもお伝えしたいと思います。
メルカリで盗品を見分ける方法は?
メルカリに出品されている商品が盗まれた品物かどうかを見分ける方法は、残念ながらありません。
出品物が盗品であったとしてもその商品が本物であることには変わりなく、見た目には分からないからです。
ですが、盗品の疑いがあるメルカリの出品物には特徴があるので、その特徴を知ることで盗品の目安にすることはできるでしょう。
メルカリの出品物が盗品だという証拠は?
メルカリの出品物が盗品かどうか見分ける方法がないのと同じように、盗品だという証拠をつかむことも難しいといえます。
例えば、盗品だと思われる商品が自分の物で、その商品に自分の直筆のサインや名前が記されている場合は証拠になるでしょう。
ですが、それ以外の場合は確たる証拠をつかんだり盗品だという裏付けをとったりすることができないのです。
盗品だという確たる証拠や裏付けがないのに出品者を通報すると、名誉棄損や他の問題に発展する可能性があります。
たとえ出品物が盗品だったとしても、出品者が盗んだ品物であるとは限りません。
メルカリの出品物が明らかに盗品だという証拠がない限り、通報は慎重にすべきでしょう。
盗品の疑いがあるメルカリの出品物の特徴
メルカリの出品物が盗品かどうか見分ける方法はありませんが、盗品の疑いがあるメルカリの出品物には決まった特徴が見られます。
つぎは、盗品の疑いがあるメルカリの出品物の特徴について考えられるものをご紹介します。
使用した形跡がない新品未使用の商品
メルカリは自宅で使わなくなった不用品や必要がなくなった品物を中古品としてリサイクルする目的でスタートしたサービスです。
ですから、メルカリの出品物は出品者が使用していた物や中古の品であるのが本来の姿といえます。
それにもかかわらず、使用した形跡が一切なかったり新品未使用だったりする出品物が多数見受けられます。
もちろん、そのような出品物でも出品者が純粋に要らないと思って出品した物はあるでしょう。
ですが、メルカリに出品して利益を得るために盗んできた商品である可能性も否定できないのです。
例えば、読んだ形跡がない本やビニールで梱包されたままの本は、盗品の可能性が高い出品物の代表的なものです。
実際に本屋で万引きをした本をメルカリに出品した出品者が逮捕された例もあります。
使用した形跡が全く見られなかったり新品未使用だったりする商品は、もしかしたら盗品かもしれないので注意が必要です。
新品未使用なのに半額以下で売られている商品
メルカリに出品する商品の値段は、出品者が任意で決めることができます。
そもそもメルカリは不用品や中古品をリサイクルするというコンセプトなので、通常は定価よりも値段が安く設定されています。
ですが、人気商品のため入手困難だったり希少価値が高いレアものだったりする場合は、値段設定が高めになる場合も。
新品未使用の商品の場合も同じで、自宅保管という条件が付くものの不用品や中古品よりは値段が高くなるのが一般的です。
それにもかかわらず、新品未使用の商品なのに半額以下の安値でメルカリに出品されている商品があります。
購入時のパッケージのままで開封もされていない化粧品などがその例です。
このような商品は1割引から3割引の値段が付けられることが多いですが、半額以下の安値で出品されていることも。
営利目的でメルカリを利用している出品者が多い中、完全に利益度外視で新品未使用の商品を出品しているのは違和感があります。
裏を返せば半額以下で出品しても元が取れるとも考えられるので、盗品である可能性も浮上してくるのです。
新品の商品で、しかも一度も使用していない未使用品が半額以下の安値で出品されている場合は注意したほうがいいでしょう。
防犯タグが付いたままの商品
これはかなり少ないケースにはなるかと思いますが、防犯タグが付いたままの商品も盗品が疑われるでしょう。
防犯タグには磁石式のもの・インク式のもの・シールタイプのものがあります。
これらの防犯タグはお店で外してもらうか解除してもらうことになりますが、盗品の場合はこの処理がされていないことも。
そもそも防犯のためのタグなのにどうして盗まれてしまうのかは不明ですが、このような場合も全くないとは言い切れないのです。
また最近では、あらかじめ架空で出品だけしておき、落札されてから万引きする「受注万引き」の手口も多いです。当然ながら摘発対象になりますので新品商品が多数、出品されている場合は注意が必要です。
あらかじめ商品をネットに架空出品し、購入された後にその商品を盗んで発送する「受注万引き」が神奈川県警に摘発された。
参考引用:「受注万引き」摘発困難 架空出品、落札後盗んで発送 容疑者「手間少ない」
盗品を出品している疑いがある出品者の特徴
盗品が疑われる出品物にはいくつかの特徴が見られることが分かりましたが、実は出品者にもある特徴が見られます。
つぎは、メルカリに盗品を出品している疑いがある出品者の特徴をご紹介します。
同じ商品を多数出品している
不用品や中古品をメルカリに出品するような場合、一般的に考えて一人の出品者が出品する商品は1点ものであるのが通常です。
ですが、出品者によっては同じ商品をたくさん出品している場合があります。
独自の仕入れルートがあるのかもしれませんが、個人で同じ商品を多数出品しているのは不自然だと考えられます。
もしかしたら裏に犯罪組織が隠れていたり、正規の購入方法で手に入れた商品ではなかったりするのかもしれません。
もちろん、何の証拠や裏付けもないので盗品であるとは言えませんが、このような出品者には注意したほうがいいでしょう。
新品を多数出品している
使わなくなった不用品や必要がなくなった品物が中古品として出品されている中、メルカリでは新品も数多く出品されています。
購入したものの要らなくなったためメルカリに出品するという動機は何ら不自然ではありません。
ですが、新品で出品している商品があまりにも多い場合は盗品である可能性もあるでしょう。
盗品ではなくても転売目的の商品である可能性は高いので、悪徳な転売業者とトラブルにならないよう気をつけたいものです。
配送料金の支払い方法を着払いにしている
メルカリの出品者は商品を出品するときに配送料金の支払い方法を選ぶことができます。
通常は出品者が配送料金を支払う元払いか送料込みの設定にしていることがほとんどです。
ですが、出品物が盗品の場合は配送料金の支払いを着払いにしていることが多いといいます。
あくまでも盗品の可能性があるという話なので、参考程度に留めておきましょう。
未成年者が高額な商品を出品している
こちらも可能性の話に留まりますが、未成年者であるにもかかわらず高額な商品をメルカリに出品している場合も注意が必要です。
もしかしたら万引きした品物を出品しているのかもしれません。
未成年者だからといって偏見をもってしまうのはいけませんが、盗品トラブルを避けたい場合は気をつけたほうがいいでしょう。
商品画像を何度も使い回している
メルカリでは、出品物の商品画像には実際の商品の写真を使用しなければならないというルールがあります。
ですが、同じ商品を多数出品している出品者の中には、商品画像を何度も使い回している人がいます。
このような場合、商品そのものに実態がなかったり購入されてから商品を用意したりする可能性が考えられます。
商品画像を何度も使い回している出品者には用心したほうがいいでしょう。
関連メルカリで詐欺被害に遭った事例と手口 | 入金されない場合の対処法も確認
メルカリで盗品疑いの商品を購入・発見したら?
メルカリに出品されている商品が盗品であることを知りながら購入する行為は犯罪です。
発覚すれば窃盗罪や詐欺罪、盗品等関与罪の法律で厳しく処罰されることになります。
万が一、メルカリで盗品の疑いがある商品を購入したり発見したりしたら、メルカリ事務局に連絡しましょう。
該当する商品ページにある「商品の報告」ボタンから通報することが可能です。
他人や店舗から盗難・万引きしたものや拾得したものを出品、販売したり、商品が盗難品であることを知りながら購入する行為は窃盗罪、詐欺罪、盗品等関与罪の法律で厳しく処罰されます。
引用:メルカリガイド(公式)
関連偽ブランドを通販で見つけたときの通報先 | 購入しないための対策と違法性
まとめ
リサイクル意識が高まっている今、お店で商品を購入する前にメルカリをチェックする人も多いことでしょう。
ですが、盗品を出品している人や転売を目的とした業者が紛れ込んでいる可能性があるというのも事実です。
メルカリの出品物が盗品かどうか見分けるのは不可能に近いですが、出品物や出品者の特徴から盗品の可能性を疑うことはできます。
メルカリで商品を購入するときはこれらの特徴もしっかり確認するようにしましょう。
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