今やコミュニケーションの主流となったLINE。メールではなく、LINEで用件を済ませる人もいるでしょう。
しかしLINEはユーザーが多い分、悪意のあるユーザーがいるのも事実です。
そのような人による「アカウントの乗っ取り」の事例がよく発生しています。
自分のアカウントを乗っ取られないために、事前に対策できることはしておきましょう。
アカウントの乗っ取りは事前に防ぐことが大切
非常に多くの人が使うLINEですが、その分アカウントの乗っ取りや不正ログインが問題になっています。
一度乗っ取られてしまえば、自分で解決する手段はほとんどありません。
しかも乗っ取られた自分のアカウントを元に、家族や友人まで被害が及ぶ可能性もあるのです。
LINEアカウントのログイン情報は個人情報でもあります。乗っ取られることで自分の個人情報が漏洩する可能性もあるでしょう。
そうなってしまう前に、事前に対処しておくことが非常に重要です。
そして乗っ取りを目的とした不正ログインを防ぐ方法はいくつかあります。
たとえばアカウントの設定をしっかりすれば、機械的に不正ログインをブロックしてくれるでしょう。
日頃からパスワードが漏れないような習慣をつけるのも立派な対策です。とはいっても、そんなに難しいことではありません。
誰でも簡単にできる対処法を解説しますので、早速今から実践してみてください。
不正ログイン防止の設定方法
アカウントの設定をするだけでも、不正ログインによる乗っ取りにかなり効果があります。
一度設定してしまえば機械的にブロックしてくれるので、是非やっておきましょう。
不正ログインを防止するためにできる、主な設定は下記の通りです。
- パスワード設定変更
- パスコード設定
- ログイン許可設定
それぞれ設定方法を解説しましょう。
パスワード設定変更
パスワードは1カ月に1回、長くても1年に1回は変えておくようにしてください。
また、他のサイトやアプリと同じログインパスワードにしないことも大切です。
LINEアプリのパスワードは、以下の手順で変更できます。
- LINEホーム画面から歯車マークをタップする。
- 「アカウント」を開く。
- 「パスワード」をタップする。
- ロック解除パターンを描画すると、新しいパスワードを設定を設定可能。
これでパスワードの変更は完了です。
パスコード設定
パスコードを設定すると、LINEを起動する度にこのパスコードを入力することになります。
毎回入力するので面倒くさくなりますが、セキュリティは格段と高くなるでしょう。
「パスコードを忘れたらどうしよう」と不安になる人もいるかもしれませんが、安心してください。
その場合は一度LINEアプリをアンインストールし、再度インストールすれば通常通り使えるようになります。
パスコードの設定方法は以下の通りです。
- LINEホーム画面から歯車マークをタップ。
- 「プライバシー管理」をタップする。
- 「パスコードロック」をタップ。
- パスコードを数字4桁で入力する。
- 入力すると自動的にパスコードロックにチェックが入る。
これで設定は完了です。
ログイン許可設定をオフに変更する
ログイン許可設定をオンにすることで、同じLINEアカウントをタブレットやPCといった他の端末でも利用できるようになります。
ただ不正ログインを厳重に防ぐなら、このログイン許可設定をオフにしておいた方が良いでしょう。
「他の端末で見られないと困る」という事情がないのであれば、オフに切り替えておくのがおすすめです。
- LINEホーム画面の歯車マークをタップする。
- 「アカウント」を開く。
- 「ログイン許可」をタップ。
- チェックが外れる。
これでログイン許可設定をオフに変更できたことになります。
LINEアカウント乗っ取りを阻止するために日頃からできる対処法
設定以外にも、日頃からやっておくことでアカウントの乗っ取りを防げる方法はいくつかあります。
対処法といっても、これも誰でもできる簡単なことです。早速今日からやってみましょう。
複雑なパスワードを設定する
パスワードはできるだけ複雑な文字列を並べるようにしましょう。
これはLINEアカウントに限ったことではなく、他のサイトやサービスに登録する時も意識すべきことです。
できればパスワードの文字列に意義が無く、他人から見たらデタラメな文字列が並んでいるとより良いでしょう。
しかし、あまりにもデタラメすぎると自分で覚えるのが大変になってしまいます。
その場合は大文字と小文字、英数字を混ぜるとパスワードは解読されにくくなるのでオススメです。
記号(#や&など)を混ぜるのも良いでしょう。
定期的にパスワードを変える
「不正ログイン防止の設定方法」でもお伝えしましたが、パスワードは定期的に変えましょう。
一度複雑なパスワードを設定したからといって、安心できるわけではありません。
適当に入力してログインできてしまった、ということもあります。
頻度としては1ヶ月に1度くらいだとベスト。それが大変なら、少なくても1年に1回は変更するようにしてください。
だからといって抜本的に変える必要はありません。パスワードの英数字部分だけ変えても効果的です。
スマホを安易に他人に使用させない
スマホを安易に友人や家族、他人に使用させることはやめましょう。うっかりパスワードが漏洩する可能性はゼロではありません。
たとえその人に悪意がなかったとしても、想定外なことが起こってパスワードが漏れるかもしれないのです。
他人にスマホを使用させる時は、必ず自分がいるところで使用させるようにしてください。
乗っ取られやすいLINEアカウントの特徴
乗っ取られないようにする対処法を解説しましたが、逆に乗っ取られやすいアカウントとはどのようなものなのでしょうか。
特徴は様々ありますが、特に多いのが様々なサイトやサービスで同じIDとパスワードが使われているアカウントです。
様々なサイトやサービスで同じIDやパスワードを使ってしまうと、そのアカウント全てが乗っ取られる可能性があります。
被害はLINEアカウントだけに留まらないので、同じものを使ってしまっている人は今すぐ変えてください。
乗っ取られやすいアカウントは、それを使う人のネットリテラシーが低いからと考える人もいるかもしれません。
しかしながら、同じIDやパスワードを使ってしまうのにネットリテラシーは関係ないといえます。
いくらネットの知識がある人でも、面倒くさくてつい同じIDやパスワードを設定してしまうことはよくあるでしょう。
LINEに限らずアカウントを乗っ取られやすいのは、リテラシーの有無よりもマメな性格かどうかが大きく影響しているのです。
LINEアカウントを乗っ取る理由と手口
そもそも、何故悪意のあるユーザーは他人のLINEアカウントを乗っ取ろうとするのでしょうか。
その理由や手口を知らないと、対処する気が起こらない人もいるでしょう。
最後に、LINEアカウントを乗っ取る狙いや乗っ取り方について解説します。
悪意のあるユーザーは何故LINEアカウントを乗っ取るのか?
単なるいたずらでアカウントを乗っ取るケースもあるかもしれませんが、彼らの主たる目的は金銭の詐取です。
乗っ取ったら「代わりにプリペイドカードを購入して番号を教えて」とアカウントの友人にメッセージを送るのが有名でしょう。
「こんな分かりやすいメッセージを信じる人がいるのか?」と思うかもしれません。
ですが親しい間柄だと、助けてあげたいという心理が働くためか意外にも騙されてしまう人がいます。
自分ではなく、親しい友人や家族からいきなりこのような金銭に関わる内容のメッセージが届く可能性もあるでしょう。
その際は使用目的や自分に頼む理由などを聞き出して、細かいコミュニケーションをとるようにしてください。
コミュニケーションをとっていると、いつもの本人とは違うということがだいたい分かってきます。
犯人が外国人の場合は、しびれをきらして母国語でメッセージを送ってくる場合もあります。
どのようにしてLINEアカウントを乗っ取るのか?
LINEアカウントはどのような手順を踏んで乗っ取られるのでしょうか。
LINEはどんな端末からでも、メールアドレスまたは電話番号とパスワードを入力すれば利用することができます。
つまり本人でなくても、ログイン情報があれば誰でもアカウントにログインすることができるということなのです。
最近は不特定多数の個人情報を売買する存在が明らかになってきています。
その個人情報とは、メールアドレスや電話番号といったログイン情報に関わるものが含まれていることが多いでしょう。
あとはパスワードさえ分かってしまえば、簡単にログインできてしまいます。
個人情報から推測することもあれば、適当に文字を打ち込んでパスワードを当てようとする人もいるでしょう。
LINEアカウントが乗っ取られたということは、メールアドレスや電話番号などの個人情報が漏洩している可能性が高いです。
日頃から個人情報が漏れないように気をつける必要があります。
まとめ
LINEアカウントの乗っ取り・不正アクセスを防止する対処法について解説しました。
LINEはとても便利な一方、アカウントを乗っ取られてしまうリスクも背負っています。
事前の対策をしておくだけで、乗っ取りのリスクは激減するのです。
「自分は大丈夫!」と過信せず、設定だけでもしておくことをオススメします。
しかしながら、ここまでやっても100%防げるとは限りません。
万が一乗っ取られてしまったら、すぐにLINEに問い合わせるようにしましょう。