飼育放棄の理由と原因は?犬や猫を育てられなくなる人の特徴

わたしたちの生活に潤いと癒やしをもたらしてくれる可愛いペット。

ペットがわたしたちにとって大切な存在であることは言うまでもありません。

ですが、ペットへの虐待や飼育放棄など、到底考えられないような出来事が実際に起こっているというのも事実です。

今回は、現在深刻化している飼育放棄の問題に焦点を合わせて飼育放棄を防ぐ対策法を徹底解説。

どうして飼育放棄の問題が発生するのか、その原因やペットのその後、飼育放棄を発見した場合の通報先についても確認します。

飼育放棄の原因

ペットを飼育放棄するような人の気持ちは到底理解しがたいものです。

そもそもどうして大切なペットに対してそのように非情なことができるのでしょうか?

飼育放棄の原因には、飼い主の自分勝手な理由のほか高齢化社会ならではの問題があるようです。

飼い主の死亡・病気・入院

絶望 孤独

飼育放棄の原因のトップは、飼い主の死亡や病気、入院です。

ペットの飼育放棄をする飼い主の年齢は、60代以上の高齢者が6割弱を占めています。

高齢の飼い主が死亡したり、病気になって入院したりするケースが増えており、そのことが飼育放棄につながっているのです。

ペットの問題行動

犬 攻撃

犬の吠え癖や噛み癖、オス猫のスプレー行動など、ペットの問題行動を理由に飼育放棄をする飼い主もいます。

問題行動はペットに責任があるのではなく、飼い主の知識不足や経験不足、努力や忍耐不足が原因なのです。

飼い主の引っ越し

転勤することになったり実家に戻ることになったり、引っ越しをすることに伴って飼育放棄をする飼い主もいます。

家族同然に暮らしているペットをどうして手放せるのか理解できませんが、飼い主の引っ越しも大きな原因となっているようです。

ペットの病気・痴呆・高齢

犬 ペット

ペットが病気になったり痴呆や高齢で介護が必要になったりして、世話をすることができないという理由で飼育放棄をする飼い主も。

ペットに愛情があればこのような理由で飼育放棄をすることはできないはずです。

子犬や子猫の出産

猫 子猫

ペットが出産した子犬や子猫を飼育放棄する飼い主もいます。

ペットの管理がずさんなせいで犠牲になってしまう命があるのです。

飼育放棄されたペットの数

ペット 犬 子犬

飼い主に飼育放棄をされ、保健所や動物愛護センターに持ち込まれるペットの数は年間30万匹以上にのぼります。

ボランティア団体や新しい飼い主となる里親に引き取られるペットの数はごくわずかです。

飼育放棄されたペットのおよそ9割が殺処分されるという悲しい最期を迎えています。

飼育放棄されたペットのその後

猫 顔 目

飼い主から飼育放棄されたペットはその後どのような運命をたどるのでしょうか?

先ほども少し触れましたが、飼育放棄されたペットのその後はパターンが決まってしまっているのが現状です。

保健所や動物愛護センターに持ち込まれる

飼育放棄されたペットのほとんどは、飼い主自らの意思で保健所や動物愛護センターに持ち込まれています。

どのような事情であれ、ペットの飼育を途中で放棄するというのはあってはならないことです。

それにもかかわらず、保健所や動物愛護センターなどの行政機関に丸投げされるペットが後を絶ちません。

一度行政に持ち込まれたペットは、その半数以上が殺処分されます。

「愛護」と名の付く施設であっても、保健所と同じ行政であることに変わりないのです。

ボランティア団体に引き取られる

飼育放棄され、保健所や動物愛護センターに持ち込まれたペットのごく一部がボランティア団体に引き取られます。

ペットの新しい飼い主となる里親が見つかるまで保護するという形で一時的に引き取られるのです。

ボランティア団体は、犬や猫の譲渡会などを定期的に開き、愛情をもって飼育してくれる里親に引き渡すことを目指しています。

里親に引き取られる

ボランティア団体に引き取られたペットのうち、譲渡会などで新しい飼い主となる里親が見つかるペットもいます。

このようなケースが飼育放棄されたペットのその後として理想のパターンになるでしょう。

もちろん、保健所や動物愛護センター、ボランティア団体と一生涯無縁であるのが何より理想の形であるのは言うまでもありません。

殺処分される

飼育放棄自体あってはならない問題ですが、飼育放棄されたペットのその後としてあってはならないのが殺処分です。

飼い主の自分勝手な言い分で行政に持ち込まれたペットは、そのほとんどが殺処分されるという運命をたどっています。

ペットを行政に引き渡すということはペットを殺処分するということと同じ意味だと考えるべきです。

安易な気持ちでペットの飼育放棄をするのは、ペットの殺処分に加担しているのと全く同じことだといえるのです。

飼育放棄を防ぐ対策法

友達 犬 ペット

悲しい飼育放棄の問題を防ぐには、ペットを飼う前に飼育放棄の原因となり得る事柄を徹底して排除していく必要があります。

前述した飼育放棄の原因を踏まえたうえで、飼育放棄を防ぐ対策法をひとつひとつ確認していきましょう。

最期まで責任をもって飼育できるか考える

動物愛護管理法では飼い主の終生飼育が義務付けられています。

つまり、一度ペットを飼い始めたら最期まで責任をもって飼育しなければならないのです。

医療の発達によりペットの寿命が大きく伸び、犬は16歳くらい、完全室内飼いの猫は20歳くらいまで生きる時代になりました。

60代以上の高齢者が子犬や子猫の段階から飼い始めた場合、飼い主の余命と照らし合わせると終生飼育できない可能性があります。

今現在、健康に問題がない人でも、年齢を重ねたら体力が落ちたり具合が悪くなったりすることも考えられるでしょう。

そのときに責任をもってペットを飼育できるのか、しっかり考えなければならないのです。

適切な飼育方法や正しいしつけ方法を習得する

飼育放棄の原因となるペットの問題行動を減らすには、適切な飼育方法や正しいしつけ方法を習得しておく必要があります。

ペットの問題行動は飼い主の努力次第で解決することができるのです。

飼い主に環境の変化が訪れないか見極める

ペットを飼い始めるときにはペットの環境を考えるのは当然ですが、飼い主の環境を考えることも忘れてはいけません。

今現在ペットが飼える状況でも、仕事や家族のことで今後ペットが飼えなくなる場合も考えられるのです。

ペットを飼う前に、飼い主に環境の変化が訪れないか見極めることが肝心です。

ペットの健康維持に注意を払う

ペットの健康状態を維持することはペットだけでなく飼い主にとっても大きなメリットがあります。

病院で定期的な検診や予防接種を受けさせるなど、日頃から健康維持に注意を払うことが大事です。

去勢・避妊手術を徹底する

飼育放棄されるペットの数をこれ以上増やさないためにも、去勢や避妊を徹底することは飼い主として最低限のマナーです。

今現在飼っているペットのほかに飼育することができない場合は、無責任に出産させるべきではありません。

飼い主として正しい知識と倫理観をもつことが必要です。

飼育放棄を発見した場合の通報先

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飼育放棄されている犬や猫は今すぐにでも誰かの助けが必要な状態です。

近所で飼われているペットや知り合いのペットに飼育放棄されている様子が見られる場合は、どこに通報すればいいのでしょうか?

ボランティア団体に相談する

飼育放棄されているペットがいたら、保健所や動物愛護団体に通報する前にボランティア団体に相談することを優先させてください。

ペットの飼育に困っている人がいたら、ボランティア団体に相談することを提案してもいいでしょう。

保健所や動物愛護団体に通報する

保健所や動物愛護団体も飼育放棄されているペットの存在を知らせる通報先として一般的です。

保健所や動物愛護団体などの行政も、殺処分ゼロを目指して飼育放棄されたペットの里親探しに力を入れ始めています。

まとめ

犬 友情

家族としてペットを迎え入れた以上、無責任にペットを手放す飼育放棄は決して行ってはいけないことです。

ペットを飼い始める前に、最期まで責任をもって飼育できるのか何度も繰り返し自問自答しなければなりません。

少しでも不安があったり自信がなかったりする場合は、ペットを飼うことをあきらめるということも正しい選択なのです。

本サイトの記事は犯罪に巻き込まれない、犯罪を未然に防ぐという観点から書かれたものであり、 実際に犯罪に巻き込まれた場合や身に迫る危険がある場合はすぐに最寄りの警察署までご相談ください。

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