海外旅行で飛行機に乗る前に空港で預けたはずの荷物が、到着した空港で受け取れない…そんな荷物の紛失事故がロストバゲージです。
完全に紛失してしまうとなると稀な確率ですが、手元に戻ってくるまでに数時間~数日掛かってしまうこともあります。
飛行機を使う以上誰にでも起こりうるロストバゲージを防ぐための対策や遭ってしまった時の対処法などについてこの記事で紹介していきます。
ロストバゲージの原因
ロストバゲージが起る原因には、以下のようなものがあります。
- 飛行機の乗り継ぎをするときの積み込みミス
- 搭乗時、荷物を預けるときのタグの付け間違いや発行ミス
- 他人が間違えて持って行ってしまう
ここであげた3つの原因の中でいちばん多いものは、飛行機を乗り継ぐときに起こる積み込みのミスです。
経由地の空港までは着いていた荷物が、乗り換えたときに荷物だけ別の飛行機に積み込まれてしまうというトラブルはよくあります。
あまり多くない事例ですが、荷物を預けたときの行先や搭乗便を書いたタグの付け間違えや、発行ミスもロストバゲージの原因です。
チェックインのときに受け取るクレームタグ(荷物を預けたときの半券)の内容はしっかりチェックしましょう。
また、スーツケースは似たようなデザインや色、サイズのものが多く、他人が間違えて荷物を持って行ってしまうということもあります。
自分の荷物にはベルトやスカーフ、ラベルなどの目印になるものをつけておくと見分けやすく差別化もできて便利です。
ロストバゲージを防ぐ対策4選
ロストバゲージを防ぐために施したい対策を4つここで紹介します。
預ける荷物にネームタグを付ける
預ける荷物には必ずネームタグを付けるようにしましょう。海外でつながる電話番号も一緒に書いておくことが大切です。
電話番号と名前があれば、完全紛失というところまではいかずに済むこともあるので、ネームタグはいい対策になります。
自分の手元を離れる荷物に、名前や電話番号を明記しておくのは不安だ…という人には、内側に名前を書くタイプのネームタグがおすすめです。
過去のタグやステッカーは全てはがしておく
前回の旅行で付けていたタグやステッカーなどを付けたままにしてしまうと、ひとつの荷物に行先の違うタグが複数付いてしまうことになります。
荷物を仕分ける際に紛らわしいだけでなく、荷物を仕分けるスタッフの作業を邪魔してしまうことになりかねません。
取っ手部分に付けられる大きなタグだけでなく、荷物に貼られる小さめのバーコードやステッカーなどもきちんとはがしておきましょう。
人為的ミスの原因になるものは、なるべく減らしておくことが大切な対策法です。
荷物の写真を撮っておく
詰め終わった荷物の写真(外観と中身)をスマホなどで撮影しておくこともロストバゲージ対策になります。
手元にカバンが届かない状況のなかで、落ち着いてカバンの特徴(ブランドや色、サイズなど)を言葉で伝えるのはとても難しいことです。
写真を撮っておけば、それを見せるだけでカバンの特徴を担当してくれたスタッフに理解してもらうことができます。
そして、完全にロストが確定した場合に航空会社から補償を受けるための必要書類への記入も中身の写真があればスムーズです。
手荷物紛失保証のある海外保険やクレジットカードの付帯保険に入る
海外旅行傷害保険を選ぶときには、「航空機寄託手荷物遅延等費用」の補償があるものに加入するようにしましょう。
損害保険会社のセットプランにはこの補償が組み込まれていることが多いです。
無くなったカバンが届くまでの間に必要になる身の回りの日用品を数万円~10万円程度補償してくれます。
海外旅行の保険をフリープランで決めるときには、「航空機寄託手荷物遅延等費用」の補償を忘れずつけておきましょう。
ロストバゲージに遭った時に必要になるムダな出費を補償してもらうことができるので安心です。
クレジットカードの付帯保険にもロストバゲージの補償が付いているものがあります。
カード会社によって、ロストバゲージに遭った時に補償される内容や金額はバラバラです。
カードの契約をするときには、ロストバゲージの補償についてもしっかりチェックしておくと便利に使えます。
ロストバゲージに遭ってしまったときの対処法
空港スタッフにロストバゲージに遭ったことを報告する
ロストバゲージに遭ってしまったら、チケットとクレームタグを合わせて持ち、空港スタッフに荷物が出てこないことを説明します。
利用した航空会社のスタッフに伝えるのがいちばん早いのですが、探しにくい場合は身近にいる空港スタッフで大丈夫です。
チケットとクレームタグの情報から、現在あなたの荷物がどこにあるのかを検索してくれます。
荷物の積み込みの遅れで起こるディレイドバゲージなら、数時間後に荷物が無事に空港に届き、その日のうちに手元に戻る可能性は高いです。
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