皆さんは訪問販売で何か商品やサービスを購入した経験はあるでしょうか?
人によっては訪問販売の仕事をしていたという方もいると思います。
訪問販売の中には悪質業者が存在しており、注意しないといけません。
今回は訪問販売の種類に加え、違法なケースと契約した場合の対処法と通報先について話します。
訪問販売の種類
まずは訪問販売にはどのようなタイプがあるか紹介していくので、是非参考にしてください。
自宅に飛び込み
自宅に飛び込み、商品やサービスを提供するタイプがあります。
多くの方は自宅に訪問販売業者が訪れるタイプを想像するのではないでしょうか?
アポイントメントセールス
アポイントメントセールスは事前にアポイントメントを取り、店舗に呼び出して契約を結ばせるタイプです。
アポイントメントの段階で断れるかどうかが重要になってきます。
カフェで出会うと、話し方も独特。声を張っているというか、早口で声がでかいのでわかりやすい。ノートにマルチのピラミッドが書かれていることもあるし、話の内容でもわかります。
引用:進化するマルチ商法 マッチングアプリで誘い出し「洗脳」、社会的弱者が被害に
キャッチセールス
通行人を呼び止め、営業所等で商品の契約を結ばせるタイプの売り方。
上手く断れるかどうかが重要になってきます。
繁華街などで執拗な勧誘を行っている場面を見た方もいるのではないでしょうか?
書家風の若い男が修学旅行生を誘って別のところへ連れて行き、書を1枚500円や1,000円で販売。店舗はなく、「相田みつを」のような書体でその男の名前を入れた書を生徒に販売
引用:修学旅行生ねらいのキャッチセールス、京都市が注意喚起
催眠商法
催眠商法は無料など消費者の購買意欲を煽って商品やサービスの契約を迫る売り方です。
マルチまがい商法と呼ばれたりします。
私は玉井グループに連なる若い経営者にそそのかされて4000万円投資してしまいました。会ったその場で利益が積み上がっていく様子をスマホで見せられて、信じてしまったんです
引用:被害総額は650億円、“マルチの帝王”と呼ばれた男の素顔とは?
関連マルチ商法の違法性と勧誘の断り方 | 誘われやすい人の特徴は?
悪質業者による訪問販売の手口
悪質業者は一体どのような方法で訪問販売を行ってくるか疑問に感じていませんか?
訪問販売を断る際、悪質業者の手口を知っておくことが重要です。
手口を知らないと対策も立てにくくなります。
ここでは、悪質業者が行う訪問販売の手口をいくつか紹介します。
必要以上の数の商品を販売
まず、必要以上の数の商品を販売する悪質なケースが挙げられます。
一度に大量の商品を購入させられたという声を聞いたもしくは購入してしまった方もいるのでは?
契約してから1年以内なら解除可能なので、購入してからどのくらいの期間が経過しているか確認した上で契約解除の手続きを進める必要があります。
強引に契約を迫る
悪質業者によっては強引に契約を結ばせる可能性もゼロではないです。
もちろん、無理やり商品を購入させたり、サービスを利用させることは禁止。
契約の取り消しも可能です。
帰るよう言っても居座り続ける
訪問販売で帰るよう言っても長時間居座り続ける業者に悩まされた経験はありませんか?
中々帰らない場合もあるため、すぐ帰ってもらうよう話を進めることが必要です。
SNSで接触を図る
訪問販売業者の中にはSNSに場所を移し、営業を行っている事業者も存在します。
SNSは便利な存在ですが、悪用する人がいるのも事実。
TwitterなどのSNSを利用する際はメッセージのやり取りを行っている相手が信頼できるかどうか判断しないといけません。
悪質業者に高額商品を購入させられたなど後で取り返しのつかない事態に発展する可能性もゼロではないです。
実際、とある業者が数ヵ月業務停止となったケースも存在します。
自分は大丈夫と言って油断していると、痛い目を見ます。
「被害金が戻せます」というメッセージを受けて、総額400万円以上を振り込みました。しかし最終的には、SNS上で相手からブロックされて、連絡が取れなくなっています。
引用:「死にたいです」1000万円もの詐欺被害者を狙い、さらなる被害に追い込む
商品やサービスのデメリットを言わない
商品やサービスのメリットはもちろん、デメリットも購入するしないを決める重要な要素。
デメリットが大き過ぎて購入を見送った経験が一度や二度ありませんか?
商品やサービスのデメリットを言わず、契約を迫る場合もあります。
訪問販売業者が来た際、商品やサービスのデメリットを伝えているかどうかチェックすることをおすすめします。
もちろん、嘘の説明を行うのは言語道断です。
業務停止命令など厳しい処分が課されます。
商品やサービスに関する情報提供は販売業者の役務。
消費者には知る権利があります。
他の業者を装う
他の業者を装い、取引を行うケースもゼロではないです。
公的な機関の職員が訪問してお金を請求することはありません。
相手が誰であろうともキャッシュカードや通帳などを渡さないのが鉄則。
悪質業者に渡してしまうと取り返しのつかない事態に発展します。
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不必要な工事を行う
家の壁が気になるなどの悩みを抱えていませんか?
訪問販売で注意しないといけないのがリフォーム工事。
リフォーム工事に関するトラブルが多いです。
「ついでにほかの箇所も見ておきます」「湿気対策が不十分なのでシロアリがいる形跡があります。屋根の雨漏りが床下にまで及んでいるのかもしれません」などとまくしたてられ、結局、工事代は1200万円まで膨れ上がってしまった。
引用:許せない!悪徳リフォーム業者の卑劣な手口
知り合いが悪質業者の被害に遭ったという方も中にはいるのではないでしょうか?
リフォーム工事は信頼できる業者に行ってもらうことをおすすめします。
訪問販売で数百万騙されたとなっては目も当てられないです。
違法なケースと契約した場合の対処法・通報先
訪問販売の契約を結んでしまったけど一体どうすれば良いのか悩んでいませんか?
違法なケースと契約した場合の対処法を覚えておくことが重要です。
ここでは訪問販売の対処法について説明します。
また、通報先も紹介するので気になる方は一度参考にしてください。
クーリングオフ
訪問販売で商品を購入した際に覚えておきたいのがクーリングオフ。
特定商取引法の定めに従って交付された書面の交付日から8日以内の場合、クーリングオフで契約解除することが可能です。
ただし、消耗品を使ったり、3,000円未満の買い物の場合はクーリングオフが適用されません。
マルチ商法や悪質な訪問販売業者がクーリングオフを妨害した際などは例外です。
クーリングオフの期間が延長されます。
契約の締結前にはクーリングオフなどについてまとめた書類を渡すのが役務提供事業者の義務です。
未成年者の場合は親権者が契約を取り消す
未成年者が親権者の同意なく契約した場合、親権者が契約を取り消すことが可能。
子供が勝手に訪問販売業者と契約を結んでいないかどうかチェックしておかないといけません。
様子がおかしいかどうかなど子供の変化を察知することが重要です。
日本訪問販売協会(JDSA)に相談
日本訪問販売協会(JDSA)は訪問販売ホットラインと呼ばれる相談窓口を用意しており、訪問販売に関する相談を受け付けています。
消費生活アドバイザーの認定資格を取得した相談員が皆さんの悩みを聞いてくれます。
電話番号:0120-513-506
受付時間:10:00~12:00、13:00~16:30(年末年始、祝祭日を除く)
料金:無料
消費者ホットライン「188番」を利用
188番に電話すれば、近くの消費生活センターや消費生活相談窓口に繋がります。
訪問販売に関する悩みがあれば一度相談してはいかがでしょうか?
消費生活センターにより受付時間が異なるので注意しないといけません。
関連消費者ホットライン(188)の活用法 | 対応可能な相談内容や188の日の活動も
日本産業協会に相談
日本産業協会は特定商取引法の申出制度と呼ばれる制度を用意しています。
皆さんの不利益が生じた際、事業者に適切な措置を求めることができます。
直接のトラブル解決のアドバイスを目的としていません。
電話番号:03-3256-3344
受付時間:10:00~17:00(年末年始を除く)
弁護士に依頼
悪質な訪問販売業者のトラブルに精通している弁護士に相談するのも対処法の1つ。
気になる弁護士事務所がある場合、どのような弁護士がいるか、実績の有無をチェックする必要があります。
警察に連絡
悪質な訪問販売業者に契約を無理強いさせられた場合などは警察に連絡して問題解決を図りたいところ。
警察に出す証拠を1つでも多く取るのも対処法の一環です。
悪質な訪問販売業者を未然に防ぐことが重要
契約を結ぶ前に未然に防げるかどうかも大切な財産を守る上で重要になってきます。
最後に悪質な訪問販売業者から身を守るための行動に何があるかを紹介します。
安易にドアを開けない
訪問販売業者が来た際、用件は何かを聞き、ドアを開けて良いか判断しないといけません。
場合によってはドアを開けるまで用件を言わない可能性も十分考えられます。
ハッキリ断る
契約を迫られてもハッキリ断るのが基本。
押しに弱いといった場合は安易に家に入れないことをおすすめします。
安易に契約しない
いくら魅力的な契約内容でもすぐに契約するのではなく、業者の評判などを調べる必要があります。
よくよく見ると契約内容に不備があるといった可能性もゼロではないです。
どのサービスにおいても契約内容をしっかり確認するのはトラブルを避けるための必要最低限の行動。
ステッカー
訪問販売業者お断りのステッカーを家に貼り、近づけないようにするのも大事。
目に付きやすい場所に貼るのがポイントです。
悪質な訪問販売業者の対策を立てるには情報収集も大事
訪問販売業者の対策を立てるためには情報収集ができているかどうかも重要になってきます。
TVや新聞はもちろん、SNSなどインターネットで最新の情報をいち早く知っておくことをおすすめします。
悪質な訪問販売業者や詐欺などの最新手口を知り、できる限りの対策を立てるようにしましょう。
まとめ
悪質な訪問販売業者は一体何をするか分かりません。
場合によっては心身に危険が及ぶ可能性も十分考えられます。
もし契約してしまった場合は1人で抱え込むのではなく、信頼できる人に相談することが重要です。
普段から訪問販売などに関する情報収集を行うことをおすすめします。
トラブルを未然に避けられるかどうかが被害に遭わないためのポイントです。
これを機に防犯意識を高めてはいかがでしょうか?