もはや生活に不可欠なインターネット利用。
セキュリティ対策の重要性に関しても認知が拡大した一方で、情報流出や不正アクセスなどのトラブルはあとを絶ちません。
このようなトラブルは、自分だけでなく他者へも被害が広がる危険性があり注意が必要です。
そこで今回は、パソコンのセキュリティ対策に関して、セキュリティソフトの種類や機能の観点から詳しく解説します。
どんなセキュリティソフトがおすすめか、有料・無料についても併せてご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
パソコンのセキュリティ対策に必要な4つのポイント
ポイント1:セキュリティ対策のソフトウエアを使用する
MacでもWindowsでも、利用者はセキュリティ対策のためのソフトウエア導入が必要です。
最近は、無料のセキュリティソフトでも検知率が高いものが増えました。
しかし、やはり有料のソフトの方が依然として無料版よりも高い性能がありますね。
セキュリティソフトはウィルスの検知や削除だけでなくファイアウォールなどその他の脅威からも総合的にパソコンを守ってくれるもの。
アフターサポートも充実していて、何か困ったときに相談できる窓口があるものだとさらにおすすめです。
ポイント2:ソフトウエアのバージョンアップ
ソフトウエアをバージョンアップすると、最新のサポートが受けられます。
ウィルスは日々進化しているので、更新をしないと新しいウィルスに対応できずセキュリティソフトの効力を最大限に発揮できません。
ポイント3:パスワードの管理
パスワードは「人に教えない」「複数のサービスや機器で使い回さない」ことが肝心です。
また、パスワードを紙などに書いて人目につく所に貼るのは避けましょう。
パスワードの管理は暗記だけに頼りすぎず、パソコンにヒントを書いたりパスワード管理に特化したソフトを利用したりします。
パスワードのリセットを求める覚えのない電子メールは詐欺メールなので、このような迷惑メールは無視しましょう。
ポイント4:多要素認証を有効にする
パソコンに多要素認証が設定できる場合、その機能を有効にすると高いセキュリティを保持できます。
例えば、SNSやメールのログインなど多くのサービスで2段階認証が採用されています。
パスワードだけでなくもう1段階追加することでより高いセキュリティが可能になったのです。
また、指紋認証・顔認証・静脈認証・虹彩認証などのバイオメトリックス認証というものがあります。
これはなりすましがほぼ不可能なため、高度な機密情報を保持するシステムへのログインやデータルームへの入室管理などに用いられています。
PINはスマホを契約したときやアプリへログインするときに使用される4桁の数字で、皆さんにも馴染みがあるのではないでしょうか。
パスワードはSNSやサイトなどインターネット上に関連していますが、PINはスマホやパソコンなど端末上に情報を格納しています。
ゆえに、その端末がなければログインすることはできないということです。
設定する数字の数はパスワードより少なめですが解読される可能性はパスワードより低いといわれています。
売れ筋!セキュリティソフトウエア5選
ウィルスバスター
ウィルスバスターはトレンドマイクロ社のソフトウエアで、日本で最も利用者が多い定番商品です。
強みは使いやすさと手厚いサポート。
大手がリリースしている安心感があり初心者にも人気ですね。
また、高い防御力とパソコン動作の邪魔にならない軽さを両立しています。
30日間の無料体験版もあるので、気軽に利用が可能です。
ノートン
日本でも多くの人が利用しているシマテック社のソフトウエアです。
パソコンのウィルス対策だけでなく、最適化・ディスククリーンアップ・データのオンライン・バックアップなどにも対応しています。
このソフトウエアを利用すれば、総合的にパソコンを脅威から守ることが可能です。
こちらもウィルスバスターと同様に、30日間の無料体験版があります。
アバスト
日本では、ウィルスバスターやノートンほどの認知度はありませんが、実は世界最大規模のシェアを誇るソフトウエアです。
特にマルウエアのサンプルが多く、最新のウィルスにも即座に対応し、危険因子を素早く発見します。
有料版と無料版があるので、まずは無料版をインストールしてその機能性を実感してみてはいかがでしょうか。
当然ながら、有料版の方が高性能でより充実したサポートを受けられるのもおすすめするポイントです。
カスペルスキー
ロシアのカペルスキー社のソフトウェアです。
Windows・Mac・Androidに対応しています。
ウィルス対策・危険なWebサイトへのアクセス防止・ネット決済時の保護など、パソコンやモバイル端末の安全を総合的にサポート。
カスペルスキーは日本での認知度はあまりありませんが、海外では有名なセキュリティソフト会社のひとつです。
30日の無料体験版があるので、性能や使い勝手を気軽に試せます。
ESET
ESETは「動作が軽い」点が最大の強みです。
一般的にはセキュリティソフトをインストールすると、通常のパソコン動作が遅くなることが多々あります。
しかし、ESETはその心配はありません。
高性能なのにも拘らず、サクサクとした動作が可能。
しかも、値段が安いのでコスパも抜群です。
有料セキュリティソフトの特徴
有料セキュリティソフトのメリット
メリットは何といってもウィルスの検出率(性能)の高さです。
最近は無料のソフトウエアも高い検出率のものが増えてきたとはいえ、有料のソフトウエアにはまだまだ劣ります。
しかも、セキュリティは差がたとえ1%であっても検出が可能なウィルスの数はトータルで膨大な個数になることも。
その点、有料のソフトウエアはウィルスの検知だけでなくファイアウォールなど総合的に脅威から守ってくれるので安心です。
また、アフターサポートが充実しているので、困ったときに対応してもらえます。
素早くリスク対処ができるので、被害を最小限にとどめられるのです。
有料セキュリティソフトのデメリット
有料のソフトウエアは更新ごとにお金がかかります。
クレジットカード登録済で自動的に契約が更新される設定にしている場合は問題ありません。
そうでない場合は毎回支払いの手続きをする手間が発生します。
無料セキュリティソフトの特徴
無料セキュリティソフトのメリット
セキュリテイを維持するための効果的な防備には費用がかかるので、毎回の出費を負担に感じる人もいます。
その点、無料のセキュリティソフトなら高い性能のソフトを無料で利用することが可能です。
もともと無料のソフトもありますが、無料体験版として最初だけ無料で利用できるものもあります。
ソフトウエアの性能や使い勝手を試したいときに活用しましょう。
無料セキュリティソフトのデメリット
高い検出率の無料セキュリティソフトが出てきた一方で、標準ではその検出率はいまだに低めといえます。
また、ウィルスの検出や駆除しか行わないものが多く、パソコンのセキュリティに不可欠なファイアウォール等の機能は別途用意が必要なことも。
トラブルがあったときも有料のサービスと違ってサポートがないこともあるので、ソフトウエアに問題があっても対処しようがありません。
セキュリティソフトの期限切れによる影響
「セキュリティソフトウエアの期限が切れると機能も停止する」とよく勘違いされますが、厳密には間違いです。
確かに部分的に機能がストップすることがありますが、期限が切れた後もセキュリティソフトとしてのウィルス検知は継続されます。
しかし、毎日膨大な数のウィルスが生まれるといわれており、期限切れのソフトウエアは実質効力を失ったに等しい状態になるのです。
ちなみにノートンは1日に200回以上も定義ファイルを更新します。
期限切れで更新できなければ日増しに検出力は低下し、セキュリティソフトの意味がなくなってしまうのです。
期限が切れた直後は何ら問題がなさそうに見えますが、実はウィルスが入っていることも多いのだとか。
セキュリティソフトの体験版や昔に使ったソフトウエアの期限切れを放置しないよう注意が必要です。
ちなみにWindowsのパソコンを利用している場合は「Windows Defender」を設定すると最低限のウィルス対策が可能です。
また、使用中のソフトウェアの操作画面やポップアップから有効性の有無をチェックするようにしましょう。
更新忘れを防ぐために更新不要の永久版を利用するのもおすすめです。
まとめ
ソフトウエアの期限切れを放置したりバージョンアップを怠ると、わざわざセキュリティ対策をしても最新のサポートが得られません。
セキュリティソフトを導入したからといって安心せずに、しっかりとアップデートは行いましょう。
多くのセキュリティソフトでは、自動でアップデートしてくれるものもあったりアラートが鳴るものもあります。
どの表示がセキュリティソフトのお知らせなのかも分かるようにしておくことをおおすすめします。
対策をしっかりすることで日々新しく生み出されるほとんどの危険因子から自分のパソコンを守ることができるのです。
情報流出などは、自分だけでなく他者への影響も考えられる大変危険なものだと認識しましょう。
そして会社や友人との信頼関係を失わないためにも、しっかりとセキュリティ対策をしリスクを未然に防いでください。