著作権侵害の事例集|損害賠償が発生するケースは?

日本は芸術作品に恵まれる一方、著作権侵害の問題も深刻になっています。

漫画の違法アップロードイラストの無断商用利用など著作権者の権利を侵害する事件は以外にも身近で起きているのです。

これは消費者側のリテラシーの低さ、そして著作物を無断利用する人の双方が揃ってしまうことで起きてしまいます。

著作物を守るにはそれぞれが著作権への正しい知識と扱い方を学んでいく必要があるでしょう。

そのために今回は著作権を正しく守り、著作権侵害を防ぐための対策法を徹底解説します。

どんな著作権侵害があるのかよくあるケースもご紹介するので、ぜひ確認してみてくださいね。

著作権物は作者だけに権利がある

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著作権物とは作者の何かしらの思想が描いた芸術に属する全ての創作物を指します。

この条件に当てはまれば個人・企業を問わず著作物として自らの作品だとする権利があるのです。

もし、このような作品を作者の許諾なく利用した場合には著作権を侵害したとして罪に問われてしまいます。

そのため著作権物は制作者だけに利用・販売する権利があるということは常に忘れないようにしなければいけません。

作者はその権利を守らなければいけませんし、利用者側もその権利を尊重しなければいけないのです。

著作権侵害のよくあるケース

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著作権侵害を分かりやすく言えば万引きした商品を無断で利用し、利益を得ている状態と言えるでしょう。

しかも自分があたかも生産・販売元であるとシールを張り付けている状態です。

このような行為は様々媒体やジャンルでみられており、故意に著作権侵害している場合も多くあります。

例えば個人で作った作品を無断で商品にされたり、さらにそれに手を加えた作品を作られたりと悪質なケースもあるのです。

それぞれのジャンルでよくある著作権侵害のケースを見て、どのような場合が著作権侵害にあたるのか確認していきましょう。

イラストやグラフィックなどのケース

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日本ではイラストやグラフィックといった芸術分野も独自の発展を遂げてきており、ネット上には多くの作品があります。

しかし、ネットで気軽に作品を楽しめる反面、公開されているイラストやグラフィックを無断で利用するケースも多く問題となっているのです。

例えばそのような作品を作者と偽って販売したり、作品をさらに自らの作品に利用したりというケースがあります。

当然、これは作者の芸術作品を無断で使用したとして著作権侵害にあたるため、損害賠償となる可能性が高いでしょう。

文章や発言などのケース

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文章や発言も当然作者や発信者の著作物になります。

しかし、この界隈でも許諾なく部分的に利用したり、公開したりという著作権侵害は多くあるのです。

例えば某有名作家の本の全文が公開される、いわゆる海賊版のケースや記事を盗用してさらに記事を制作・公開するケースなどもあります。

さらに人の論文などや考えなどを盗用し、自らの発言だと偽ることも著作権侵害です。

言語の著作物も権利者のみに権利があり、無断で使用した侵害者は損害賠償を請求される恐れがあります。

音楽や映画などのケース

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音楽や映画などで見られる著作権侵害は盗用は勿論ですが、違法アップロード・ダウンロードのケースも多いでしょう。

例えば有名な映画作品やゲームや音楽アルバムなどでは、このような違法アップロードが大きな問題となっているのです。

違法アップロードでは、権利者の許諾なく侵害者が自らのサイトで作品を公開し利益を得ています。

そのため正統な権利を持つ著作権者が利益が全く得られないのです。

これは違法と理解しながら利用しているリテラシーの低い消費者が一定数いることも原因の背景にあると言えるでしょう。

しかし、違法アップロード・ダウンロードする行為はどちらも著作権侵害にあたります。

特に違法アップロードは厳しい処罰が定められており、当然のこと損害賠償金も多大な額を請求される事となるでしょう。

実際の著作権侵害の事例と罰則

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著作権侵害では様々なケースがあることがわかりました。

著作権侵害の危険は多くの人の身近にあるため、著作物をどう侵害しないか、どう守っていくのか1人1人が考える必要があります。

ここからは実際の事例を交え、著作物を守る罰則がどのようなものがあるかも見ていきましょう。

著作権侵害として話題となった漫画村事件

2019年に著作権侵害として大きな話題となった漫画村の事件では、被害総額が約3200憶円に上ったと言われています。

犯人グループの犯行はシンプルでした。作者ならびに出版社に無断で様々な漫画を自らのサイトで無料公開したのです。

見ることは無料ですが、犯人は広告収入やアクセス者から情報を抜き取るなどをして多大な利益を得る構造でした。

しかも作品は無断で切り取ったものを掲載していたため、本来の権利者は多大な損害を受けたのです。

その後、警察の働きで侵害者である主犯ならびにサイト運営に関わった者は摘発され、厳しい刑事罰が科せられました。

著作権侵害には厳しい罰則がある

著作権は法で守られており、もし侵害した場合には厳しく法で裁かれます。

基本的には10年以下の懲役または1,000万円の罰金もしくはその両方が科せられるでしょう。

さらにこれに加え、本来の権利者の利益を損なったとしての損害賠償も請求されることもあります。

著作権侵害は立派な犯罪で侵害された側は当然被害を主張する権利があり、侵害者はその罪を償う責任があるのです。

著作権侵害による罰則と賠償

  • 刑事罰が科せられた場合…10年以下の懲役または1,000万円の罰金もしくはその両方
  • 民事訴訟で訴えられた場合…得た利益の返還ならびに損害賠償の請求

著作権侵害を防ぐ対策法

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著作物は現代を生きる誰もが身近な存在で、そして自らのも著作物を生み出す可能性があります。

そのため著作権侵害お互いに防ぐには制作側、利用者、消費者側のそれぞれが侵害しないラインを守ることが大切です。

著作物を正しく守り、著作権侵害を防ぐ対策法をそれぞれの立場から見ていきましょう。

制作側の対策

著作権侵害は侵害者が当然悪いと言えますが、制作側は少なからず自らの著作物を守るように対策を講じる必要があります。

基本的ですが、著作権物であることを明記することや著作権侵害の注意喚起をすることが有効です

勿論これは企業やメーカーであるなら当然ですが、個人の芸術家や作品を発信する一般人でも対策すべきと言えます。

例えば個人で作品を発信する際は無断転載の禁止や商用利用の禁止という文言を入れるなどです。

このような著作権侵害は許さないという意志があるということを示しておくと良いでしょう。

別に利用されないだろう、利用されてもどうでもいいという作者は少なからずいます。

しかし、無断で使用されてしまった場合には作者の利益だけではなく信用も損なう恐れもあるのです。

さらに社会的に著作物は安易に無断で利用することができるという風潮に加担することにも繋がってしまいます。

企業や個人問わず、芸術作品の担い手として著作権を守るという意識を持つことは大切です。

作品を利用したい側の対策

企業や個人で何かしらの商売や広告を出したいという方の中には、画像やイラストなどを利用したいと考える方もいるでしょう。

その場合には著作権である条件に見当するものを無断で使わないこと、使用したい場合は許諾確認をすることが重要です。

もしくはイラストや画像などの素材を無料もしくは有料で扱っているサイトを利用するという手もあります。

このようなサイトでは規約次第で著作権フリーで利用することができ、商用利用をすることが許可されている場合もあるのです。

また、著作物を引用することは許可を得なくても著作権侵害にはあたりません。

例えば歌詞を引用し、それについて記述することやニュースの一部を引用して記事にすることなどがこれに当てはまるでしょう。

引用は引用元の明記、改変がない、引用部分の隔離、必要に駆られて引用元に触れなければいけない場合のみ使うことができます。

ただ、あくまでも引用元の文章などが主体となってはいけないので注意が必要です。

消費者側の対策

著作権物は基本的に私的使用においては著作権侵害にはなりません。

例えばとある作家のSNSを見て気にいった絵を保存して楽しむことは私的使用です。

これを誰かに渡したり、販売すると著作権侵害にあたりますが、個人的な使用なら問題にはなりません。

ただ、著作権者が然るべき場所で販売し、相応の対価を求めているなら少し変わります。

例えば漫画村のケースであったような海賊版サイトを利用することは消費者側も著作権侵害となるのです。

そのため、販売されている作品などは公式の配信サイトなど然るべき場所から利用するようにしましょう。

このような意識を消費者側も持つことで、作品の著作権を守ることに繋がります。

著作権の問題を確認したい場合は?

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もし著作権の正しい利用方法を見極めたいのなら「文化庁」や「CRIC 公共社団法人著作権情報センター」の公式サイトもご覧ください。

この2つのサイトでは著作権の成り立ちや条件がそれぞれに明確に示されています。

著作権における明確な条件と侵害にあたる条件を確認したいと思ったなら、ぜひ目を通して見分を広めてください。

文化庁 著作物の正しい利用方法
公式サイト: https://www.bunka.go.jp/seisaku/chosakuken/seidokaisetsu/gaiyo/riyohoho.html
CRIC 公共社団法人著作権情報センター 著作権Q&A
公式サイト:https://www.cric.or.jp/qa/index.html

まとめ:正しい知識が著作権を守る

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利用したい側も消費者側も著作権は必ず守らなければいけません。

そのためにはそれぞれが著作権を理解し、正しく扱うことが大切です。

作品には必ず作者がいて、その人は同じ人間であるということを忘れないようにしましょう。

著作権侵害を防ぐためにも今回ご紹介した利用方法や個人の楽しみ方をぜひ参考にしてくださいね。

著作侵害を防ぐ方法を覚えて、著作権者の権利と利益を守っていきましょう。

著作権侵害しないポイントのまとめ

  • 制作側…権利を正しく主張し明記する
  • 利用者…著作権者を確認し侵害しないよう許諾を得る
  • 消費者…海賊版サイトなど不正な配信サイトを利用しない
本サイトの記事は犯罪に巻き込まれない、犯罪を未然に防ぐという観点から書かれたものであり、 実際に犯罪に巻き込まれた場合や身に迫る危険がある場合はすぐに最寄りの警察署までご相談ください。

■警察庁 各都道府県警察の被害相談窓口
https://www.npa.go.jp/higaisya/ichiran/index.html