子どもの異変に気付けていますか?
家庭内はもちろん、学校生活などで居場所が作れるかどうかが子供の安全を確保する上で重要です。
チャイルドラインは子どもに関する相談を受け付けています。
愛する我が子を守りたい方のためにチャイルドラインの利用方法や話し方について解説します。
1人で悩みを抱えるのではなく、悩みを打ち明けられる人を見つけることが大切です。
チャイルドラインとは
チャイルドラインは児童虐待やいじめなどに苦しんでいる子どもの相談を受け付ける電話カウンセリング。
1986年にイギリスで開設されたのが始まりと言われています。
日本では1997年に開設され、全国に70ヵ所存在します。
子どもの権利条約の理念に大切にしているのが特徴的。
受け手と呼ばれるボランティアの大人達が子供の人権を守るための活動を行っています。
チャイルドラインに寄せられる声はさまざまです。
家族や学校の先生など周りに相談できる人がいない子ども達にとって最後の拠り所と言えます。
年間、多くの子ども達がチャイルドラインに問い合わせています。
チャイルドラインは、問題の解決を目的とせず、子どもの「気持ち」を聴くことを大切にします。
チャイルドラインの利用方法
チャイルドラインを利用するにはどうすれば良いのか疑問に感じている方も多いのではないでしょうか?
今からチャイルドラインの利用方法について説明します。
気になる方は一度チェックしてください。
チャイルドラインへの問い合わせ
チャイルドラインの利用方法はフリーダイヤル(0210-99-7777)に問い合わせるだけ。
通話料は無料です。
時間帯によっては繋がりにくい可能性があるので注意しないといけません。
またIP電話では繋がらない場合があります。
チャットでの相談
チャイルドラインはチャットでの相談も受け付けています。
利用方法はチャット受付中のアイコンをクリックするだけです。
スマートフォンの場合はチャット相談のアイコンをタップするとチャットを始めることができます。
後は家庭や学校の悩みを打ち明ければ完了です。
5分以上メッセージが無い場合、チャットが終了する可能性があります。
チャットを実施している日が限られているため注意しないといけません。
相談できる時間は午後4時~午後9時までです。
料金はかかりません。
利用するための条件
チャイルドラインを利用する条件は18歳までの子どもであること。
チャイルドラインは、18歳までの子どものための相談先です。
引用:チャイルドライン
ボランティアや寄付も受け付けています。
児童虐待やいじめなどに苦しんでいる子供達の支援を行いたい方はボランティアに参加するのもありです。
利用する際の注意点
夕方の時間帯は繋がりにくいため、いつチャイルドラインを利用するか考える必要があります。
チャイルドラインで相談する際の話し方
チャイルドラインで相談する際、話し方に注意しないといけません。
ここではチャイルドラインでの話し方について説明します。
自分の気持ちを言葉にする
何に悩んでいるか自分の気持ちを素直に話すことが大切。
上手く言おうとせず、ありのまま話してみてはいかがでしょうか?
特別な場合を除いて名前や住所などを言わない
名前や住所などの個人情報については特別な場合を除いて言わないのが鉄則です。
個人情報を明かす場合は余程のこと。
名前や連絡先や学校名は、言わなくてかまいません。
話の内容や、チャイルドラインに相談したということが、
あなたの許可なく、家族や学校の先生、周りの人に知られることはありません。引用:チャイルドライン
絵文字やスタンプを使わない
チャットでの相談を行う際、絵文字やスタンプの使用は控えましょう。
相手に伝わらない可能性も十分考えられます。
脅迫や犯罪を予告するような発言をしない
脅迫や犯罪を予告するような発言は禁止です。
警察や専門機関に相談されるため注意しないといけません。
失礼な物言いをしない
チャイルドラインで悩みを相談する際、失礼な物言いをしないのが鉄則です。
できる限り丁寧に話すのがポイント。
落ち着いて話す
悩みをいち早く解消したい気持ちも分かりますが、落ち着いて話すのも大事。
ゆっくり正確に話せるかどうかで相手に言いたいことが伝わるかどうかが変わってきます。
チャットやLINE相談で悩みを解決するには
チャットやLINE相談で悩みを解決する際、いくつかポイントがあります。
ここではチャットやLINE相談で悩みを解決するためのポイントを紹介していくので是非参考にしてください。
要点を整理する
どのような悩みであっても要点を整理するのが大事です。
相手に伝わる文章を書きましょう。
誤字・脱字のチェック
チャットやLINE相談で注意しないといけないのが誤字・脱字。
誤字や脱字によって相手に上手く伝わらない可能性が出てきます。
チャットやLINE相談でメッセージを送る前に誤字や脱字、文法的におかしな部分が無いか確認する必要があります。
通信状態の整った場所で相談
チャットやLINE相談する際、通信状態の整った場所で行うのがおすすめです。
場所によってはメッセージが送れなかったり、返事が遅れる場合があります。
事前に通信状態が良いか確認しておきたいところ。
チャイルドラインに寄せられている主な相談内容
チャイルドラインには多岐に渡る相談が寄せられています。
想像以上の悩みを抱えている子ども達がチャイルドラインに相談しにくる場合もゼロではありません。
ここでは、一体どのような相談内容が寄せられているかについて話します。
人間関係に関する悩み
学校や塾など人間関係を築く場所はたくさんあります。
人間関係が拗れて悩んでいませんか?
チャイルドラインでは人間関係に関する相談が多いです。
性に関する悩み
大人に近づくにつれ男女の違いが出てきます。
子どもによっては性に関する悩みをチャイルドラインで打ち明けています。
心に関する悩み
心の悩みに関する相談も多いです。
人によってはストレスを解消する手段が見つからない可能性もゼロではありません。
チャイルドラインで心の悩みを解消するのもおすすめです。
いじめに関する悩み
あらゆる場所で起きているいじめ。
子どもだけでなく、大人の間でもいじめが起きています。
チャイルドラインでいじめに関する相談を行う子供達も少なくありません。
誰かにいじめられている子どもが近くにいるなら、チャイルドラインの存在を教えられるかどうかが大切。
一緒に悩みを解決すると尚良いです。
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恋愛に関する悩み
チャイルドラインで恋愛に関する相談を行っている子供達も一定数います。
大人同様、子ども達も恋愛します。
(6)進路相談
子ども達が将来何になりたいか把握していますか?
人によっては子どもの夢は一体何か答えられないかもしれません。
チャイルドラインに寄せられている相談内容の1つに進路に関する悩みが挙げられます。
進路に関する悩みを親に打ち明けられない子ども達は皆さんが思っている以上に多いです。
どの学校に行きたいか、学費が高くて志望校にいけないなどさまざまな問題があります。
児童虐待
親から酷い虐待を受けている子ども達の中にはチャイルドラインに相談しています。
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子どもの心の居場所となるための取り組みについて
チャイルドラインが実際どのような活動を行っているか気になっている方も多いのでは?
ここではチャイルドラインの取り組みをいくつか紹介します。
相談するかどうかの判断材料になれば幸いです。
児童虐待の防止等に関する法律を改正するための働きかけ
チャイルドラインは子ども達を守るため、2019年3月に児童虐待の防止等に関する法律の改正に向けた要望書を提出しています。
子ども達にチャイルドラインの名刺カードの配布
子ども達に名刺カードを配るのも活動の一環。
人によってはチャイルドラインの名刺カードを目にしたのではないでしょうか?
学校などへポスターの掲示
学校などへチャイルドラインのポスターの掲示を行っています。
子ども達にチャイルドラインの存在を知ってもらうためです。
被災地支援
チャイルドラインは被災地の子ども達を支援する活動も行っています。
人形劇で元気づけたり、自殺予防のためのホットラインを設けるなど多岐に渡ります。
子どもとの接し方についてまとめた冊子の制作
子どもとの接し方についてまとめた冊子の制作もチャイルドラインの取り組みの一環。
コミュニケーションに関するノウハウが1冊の冊子にまとめられています。
子どもとコミュニケーションを行う際、どのような部分がポイントになるか気になっている方は一度チェックしてはいかがでしょうか?
メディアの取材
チャイルドラインの取り組みの1つにメディアの取材が挙げられます。
子ども達を守るためにテレビやネットニュースなどの媒体で社会に向けて情報発信を行っています。
人によってはチャイルドラインの取り組みをメディアで知ったという方もいるかもしれません。
学校でコミュニケーションに関するレクチャー
学校で子ども達にコミュニケーションの方法をレクチャーするのも取り組みの一環です。
話の聴き方や距離感の取り方などを指導しています。
まとめ
子どもを取り巻く問題は皆さんが思っている以上に多いです。
チャイルドラインは悩める子ども達のためにさまざまな働きかけを行っています。
場合によっては身近な所でチャイルドラインの存在を目にするかもしれません。
いじめなどで悩まされている子どもが近くにいるなら是非チャイルドラインの存在を教えてあげてください。
子ども達の悩みを解決するには周りのサポートも大切です。
子ども達の支援を行いたい方は特定非営利活動法人チャイルドライン支援センターに問い合わせることをおすすめします。
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