パワハラ・マタハラ・スメハラ・ブラハラなど、最近ハラスメントについてよく見聞きするのではないでしょうか。
その中の一つパーソナルハラスメントとは、個人の特徴について根掘り葉掘り聞いたり、馬鹿にしたりするハラスメントのことです。
嫌がらせのつもりでの行為はもちろんパーハラに該当します。
しかし笑いを取るためや無意識に行った行為がハラスメントとなるケースも少なくありません。
職場で不当に「いじられている」人はいませんか。その人は内心ものすごく苦しんでいるかもしれません。
パーハラの防止対策法・該当する行為や事例・加害者にならないための心得など順番にみていきましょう。
パーハラが発生しやすい場所
職場
職場は上下関係があるためパーハラが発生しやすいです。
たとえば上司が自分の同僚を「いじる」ような発言をした場合、笑わなければ上司のメンツがつぶれると考えて笑ってしまいます。
これで上司はいい気分になり、パーハラはより加速していくことになります。
パーハラを受けた本人は怒ることも泣くこともできずにあいまいに笑うなどしてしまう場合が多く、受ける傷がさらに大きくなっていきます。
結果心を病んだり、最悪自ら命を絶ってしまう場合もあるのです。
学校
学校の場合、パーハラという言葉より「いじめ」がしっくりくるでしょうか。
しかしパーハラもいじめも、被害者への嫌がらせであるため根本は同じです。
児童・生徒は精神的に幼く、言われた相手が嫌がる発言などがわからない場合が多いです。
あるいは褒めるつもりで「お前って変だよな」などと言ったりします。
このように無意識のうちにクラスメイトに傷つけられて、不登校などの原因になったりします。
学校は担任をはじめ大人が児童・生徒に関われますので、注意してあげる必要があります。
パーハラの防止対策法
「いじり」はハラスメントであることを各自自覚する
自分も楽しいし、聞いている周りも楽しい。そのように認識して特定の人を「いじっている」のなら、即刻やめましょう。
個人の特徴に目をつけて「いじる」行為は立派な嫌がらせでありパーハラです。
周りもニコニコして聞いているかもしれませんが、言い出せないだけで不快な思いをしていることも少なくありません。
「いじり」をしている人のみが楽しんでいるというだけのむなしい行為です。
これが立場ある人の場合、パワハラとしての性質も含まれてきます。
立場が下でも同等でも「いじる」という行為がハラスメントであることを全員が自覚できるようにしてください。
管理職などにパーハラの存在を周知させる
全員がパーハラ含むハラスメントについて意識するきっかけとして、管理職等にパーハラの存在を周知させるとよいでしょう。
これにより、自分の部下がパーハラを行っているところに居合わせた上司は注意することができます。
上司から指摘されたら、その部下が大っぴらにパーハラを行う可能性は減っていきます。
そのためにも上司に当たる管理職などがパーハラについて知っておくのは重要なことです。
また、パーハラを受けている人が上司などに気軽に相談できる体制を整えるとよいでしょう。
いじめに関する適切な教育を行う
学校の場合は「いじめ」に関する適切な教育を行うことが大事です。
その中に「個性」を大切にする内容を取り入れるとよいでしょう。
未熟な児童・生徒は自分と少しでも違うと感じた子を嫌がらせの対象にしたりします。
彼らはまだ、人には各自個性があるということを上手に認識できていないのです。
一人一人が違うことは当たり前だと認識することができるようにしてあげましょう。
ある個人の特徴を取り立てて馬鹿にするということのむなしさに気付くきっかけになるはずです。
パーハラに該当する行為
パワハラに近い領域の行為
上司が部下にパーハラを行う場合、これにはパワハラ(パワーハラスメント)に近いニュアンスが含まれます。
部下個人の容姿・性格・特徴について高圧的な態度をとることが多いからです。
たとえば「お前は真面目しか取り柄がないんだから、弱音なんてはかずにやればいいんだよ」
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