ギャンブルという言葉を聞けば、多くの人は何かしら危険なイメージをもつことでしょう。
自分で操作することが不可能な一定の領域に自分の財産を賭ける。
ハイリスクハイリターンで人生設計を良い方向にも悪い方向にも狂わせるギャンブルは、一般的にはあまり勧められていません。
ギャンブルの特に危険な側面の一つは、依存症になる危険性があることです。
ギャンブル依存症の恐ろしさ、そして防犯の観点から犯罪との関連性と依存症対策について見ていきましょう。
ギャンブルの危険性
パチンコなど比較的ハードルの低いものから賭博などギャンブルの種類は多岐にわたります。
しかしながら全体的にいってギャンブルには幾つかの重大な危険性があります。
財産を失うリスク
まずはギャンブルのためにお金を使い果たす、若しくは借金を背負ってしまうというリスクです。
大抵のギャンブルはリスクの高さ故にその日のうちにでも財産を失う危険性をもっています。
もっとも、これはあくまで幾らでもお金を注ぎ込めるセレブではなく一般的な収入を得ている人が前提です。
短期的にであれ長期的にであれ、その人の財産は大きく変動することになります。
生活に支障をきたす可能性
お金が入る度に買い物などではなくパチンコ屋に通うような人を、時々目にすることがあるでしょうか。
ギャンブルには当然ながらお金だけでなく時間もかかります。
本来人間は、健康を維持しながら生活するために多くの時間を管理しながら使う必要があります。
仕事をするだけでなく家事をしたり身の回りのものを管理したり、必要最低限の睡眠をとったりと様々です。
また家族や友人との良好な人間関係を維持するための時間も必要です。
ギャンブルはそれに割くために多くの時間を要し、いわゆる普通の生活を崩してしまいかねません。
お金にせよ時間にせよ、多くを注ぎ込むのには明確な理由があります。それが依存症になりやすいということです。
ギャンブル依存症の症状とは
ギャンブル依存症という言葉を聞くことはそれほど珍しくないでしょう。その実態とは一体どのようなものなのでしょうか。
我慢できない
「もうやめておこう」と思って理性でギャンブルを放棄できるのであれば、何も苦労することはありません。
ギャンブル障害の恐ろしさは、「やめたいのにやめられない」状態になることです。
自分の意思では限度を超えており悪いことだと分かっているのに、まるで体が引き寄せられるかのように続けてしまうのです。
一度陥ってしまうと抜け出すのが容易でないことは想像に難くありません。
精神疾患の一種
「症」とあるように、ギャンブル依存症は治療を必要とする精神疾患の一種つまり病気です。
薬物やアルコールなど同様に依存症になるリスクを伴うものは、脳内で快感物質を分泌することからやめられなくなります。
ギャンブルも同じく、報酬への期待やリスクを冒していることのスリルその他の要素に脳が快感を覚えることで同様の状態になります。
こうなる過程で脳内の幾つかの部分が成長したり縮小したりして、脳内の構造が変化していきます。
徐々に特定の思考パターンが出来上がっていくのです。
たとえば一度の成功体験に満足できず繰り返したり、不必要なリスクを伴うものを選択しがちになったりします。
特徴
どこまでがギャンブル愛好家で、どこからがギャンブル依存症患者なのでしょうか。
ギャンブル障害がもつ特徴についてまとめていきます。
動機のすり替わり
ギャンブルをしようとする人は、当初は純粋にギャンブルを楽しみたいと思って興じることでしょう。
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