今回は寸借詐欺について詳しく知りたい方、対策を知りたい方向けに、寸借詐欺の手口や予防策・対処法をまとめてみました。
被害にあってしまった時に、とるべき行動や通報先についてもご紹介します。
寸借詐欺は、誰にでも被害にあう可能性がある、身近な詐欺です。
しかし、基本的な手口と予防策を覚えておけば、比較的簡単に避けることができます。
この記事を読めば、寸借詐欺の基本的な知識と、実際の対処法までを理解できます。
5分程度で読めますので、ぜひ最後までお付き合い頂けますと幸いです。
寸借詐欺とは?
まず寸借詐欺とは何か、他の詐欺とはどう違うのかをここで説明します。
寸借詐欺とは?
寸借詐欺とは、人の善意につけ込んで、少額のお金を借りるふりをしてだまし取る詐欺の一種です。
昔から存在する、詐欺の中では代表的なものです。
寸借詐欺は、刑法246条にて10年以下の懲役刑と定められており、「詐欺罪」として裁かれます。
寸借詐欺の特徴
寸借詐欺は、古典的でありふれた手法ながら、今でも被害が多く発生しています。ここでは、寸借詐欺の2つの特徴について、見ていきましょう。
被害額が少額
寸借詐欺は、お金がないことを装ってだまし取るのが、代表的な手口です。
しかし、一回でだまし取る金額は少額(数千円~数万円)なため、被害者側も泣き寝入りしてしまうことが多いです。
罪の立証が困難
刑法上は詐欺罪とされている寸借詐欺ですが、罪の立証は難しいのが実情です。
難しい理由を以下にあげてみました。
<寸借詐欺を立証するのが難しい理由>
- 発言の証拠が残りにくく、事実関係がつかみづらい
- 貸した相手の連絡先がわからず行方が追えない。
- 被害者側が詐欺だと気づくまで、時間がかかることが多い。
寸借詐欺をする人の多くは、証拠に残らない方法で、お金を借りようとしていきます。証拠がないため、罪として証明しにくい詐欺となります。
言い逃れしやすい
詐欺をする側は、「借りた金を返すつもりだった」と主張することで、いくらでも言い逃れができます。
返すつもりがないことを立証するのは難しいからです。どうしても、被疑者側に有利になりがちなケースが多くなります。
どのような人が狙われやすい?
身近に起こりうる寸借詐欺ですが、狙われやすい人には共通点があります。被害にあわないためにも、まずは己を知ることが大事です。
ご自身の性格が、寸借詐欺の標的に当てはまらないかどうかを、確認してみましょう。
人をすぐに信じてしまう人
寸借詐欺は、人の善意につけ込む詐欺です。
また、お金に困っていることを信じ込ませることが常套手段なので、人をすぐに信じてしまう人が標的になりやすい傾向があります。
人をすぐに信じてしまう人は、いくつか共通点があります。
<人をすぐに信じてしまう人のチェックポイント>
- 友人と思っていた人間にお金を貸して、返ってこなかったことが何度もある。
- 人から聞いた話に疑いを持つことは、悪いことだと考えている。
- 誰もが本来はいい人だと考えている。(=性善説を信じている)
お人好しな人
お人好しな人も善意につけ込まれやすいです。
海外旅行をしている際に、物乞いに声をかけられるとついつい立ち止まって、話をきいてしまうというアナタ。寸借詐欺のターゲットになる可能性があります。
ここで、お人好しな人のチェックポイントを確認して、自覚がある人は注意しましょう。
<お人好しな人のチェックポイント>
- 知らない人であっても、お願いされると断れない。
- 他人に親切な人だと思われたい。
- 他人がやりたがらない仕事を押しつけられることが多い。
寸借詐欺の手口は?
ここでは、寸借詐欺の代表的な手口とその対処法をご紹介しましょう。
寸借詐欺はいくつかのパターンに分類できます。基本的な手口と対処法を覚えておくだけで、未然に被害を防げる可能性が高まる筈です。
代表的な手口は?
寸借詐欺には、いくつか代表的な手口があります。基本的には「お金がないので貸してほしい」という点は共通しています。
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