「少しでも困っている人たちの力になりたい」そんな善意に付け込む募金詐欺が横行しています。
「自分には関係ない」「絶対に大丈夫」と思っている方も多いと思います。
しかし、意外と身近にも潜んでおり巧妙な手口により騙されてしまうのです。
詐欺の実態を知り、困窮している人々を支援する確実な方法をとることが大切です。
そこで、この記事では募金詐欺の手口や特徴を徹底解説します。
また、万が一募金を払ってしまった場合の対処法と通報先についてもご紹介しましょう。
募金詐欺の手口
募金といえば街頭に立ち呼びかけを行う方法は馴染み深いと思います。
他にも、電話やインターネットを活用して簡単にできる方法も存在します。
身近なところで社会貢献ができる募金活動ですが、裏ではその手軽さを利用した詐欺が存在するのです。
詐欺に遭遇した際に気がつくことのできるように、代表的な3つの手口について説明しましょう。
街頭募金
駅や商店街などの街中で募金を呼びかける人々を見かけることがあります。
中には「被災者支援」「貧しい国の救済」などを謳い優しさにつけこむ悪質な詐欺が存在します。
相手は団体について詳しく名乗りませんのでその場で相手の正当性を見抜くことは困難です。
そういった状況で、募金を要求してきます。
戸別訪問
自宅訪問や外出中に話かけてくるなど、直接出向き金銭を騙しとろうとする詐欺です。
信頼を得るために市役所などの公的機関・新聞社などを名乗ってきます。
「近くに住むAさんは〇〇円払ったのに」などと言って脅しなかなか帰らないケースもあります。
海外向けの有名なボランティア団体を名乗り、チャリティーグッズを高値で売りつけてくるケースもあるので注意が必要です。
電話・メール
公的機関や紛らわしい名称をかたり、電話やメールで振り込みを依頼してきます。
義援金の名目で振り込みを依頼してくるケース、メールに記載されたサイトがアダルトサイトに接続するケースもあります。
義援金集めの訪問を行うといった電話がくることもあり、特に高齢者などは狙われやすいです。
募金詐欺の特徴
募金詐欺を見抜くにはどの様な点に注意すれば良いのでしょうか。
詐欺をはたらく団体には、共通する特徴があります。
その見分け方を説明していきます。
具体的な募金活動の情報が記載されていない
今回の募金活動で集めたお金が何に使われるのかを確認してください。
過去の募金活動の実績・募金の使い道が公開されていない場合も、団体活動の正当性の判断が難しいので募金は避けましょう。
団体に関する情報が公開されていない
団体の活動内容・事業報告書・メンバー構成が示されていない場合には、その団体の発言を信用してはいけません。
特に事業報告書は支援者や融資を受けている銀行への情報公開のために必要不可欠な書類です。
こういった情報がオープンかどうかで、寄付金を有効に使う団体なのか判断できます。
実在する団体に近い名前を用いる
相手は話を聞いてもらうために、聞き慣れた団体名や公的機関に近い機関を名乗ってきます。
誰もが知っている機関であれば信頼を置ける相手だと思いがちです。
その人が本当にその団体に所属しているのか、そもそも実在する団体なのかを確認する必要があります。
警察署が発行する道路使用許可証を提示する
警察署が発行する道路使用許可証を見せることで健全な募金活動を疑わせない様に仕向けてきます。
この許可証は募金活動のための公道の利用を警察署から許可されていることが示されたものです。
募金活動の内容を証明するものではありません。
道路使用許可証をもって相手を信用してはいけないのです。
募金を要求された際「警察署から許可された」と強調して主張されても募金をする根拠にはなりません。
ニュースなどで取り上げられている災害・事件を取り上げている
災害のために活動している人達の裏で、残念なことに災害を悪用した募金詐欺が多発します。
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