公衆無線LANの危険性とセキュリティ対策 | 個人を特定されることはある?

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アクセスポイントさえあればいつでも利用することができ、人々の暮らしに必要不可欠となるくらい便利になった公共無線LAN

代表的なものでいうとWi-Fiが挙げられますね。

実は公共無線LANには多くの危険が潜んでおり、利用方法を誤ってしまうと重大なトラブルに巻き込まれる可能性があります。

約7割が公共無線LANの利用に不安を感じているというデータもありますが、その内の5割が「不安なまま利用している」というのが現状です。

こういった不安を解消するためにも、今回は公共無線LANの危険性とセキュリティ対策について徹底的に解説いたします。

安全に利用するための大原則を確認しておきましょう。

公共無線LANの危険性

空港や商業施設、カフェやコンビニエンスストアなどを始めとして、今後世の中に公共無線LANが増えて行くことは間違いありません。

公共無線LANは簡単に接続できたり、通信費の節約になったり、災害時のインフラになったりと利用するメリットが多いですね。

しかし誰でも使えてしまうという特徴があるため、その分危険にさらされてしまう可能性があります。

重要な情報を見られてしまう

公共無線LANは有料のものと無料のものがあり、有料サービスの場合は暗号化されていることが多く比較的安全に使用することができます。

一方で、無料サービスの場合は暗号化されていなかったり、パスワードが固定されていたりすることから誰でも利用できてしまう状況です。

公共無線LANは電波を共有することで、同じアクセスポイント内にいる他者に重要な情報を見られてしまう可能性があるのです。

個人を特定されることはある?

アクセスポイントを特定されることはありますが、公共無線LANを利用しただけでは個人を特定されることはありません。

しかし、セキュリティ対策を怠り個人情報を抜き取られてしまった場合は、結果的に個人を特定されてしまいます。

偽の公共無線LANが設置されている?

公共無線LANの中には、実は情報を盗み取るためだけの公共無線LANもあります。

暗号化されていなかったり、パスワードが設定されていないのが特徴です。

こういった偽のアクセスポイントは容易に作れてしまいます。

偽の公共無線LANは、聞いたこともないようなネットワーク名が使用されている傾向です。

公共無線LANで起こり得る被害

便利ではあるものの、利用には十分に気をつけなければいけません。公共無線LANの利用中に起こり得る被害について解説いたします。

クレカ・銀行口座を盗み見される

公共無線LANを利用中にECサイトで商品を購入した場合、クレジットカードの決済情報を盗み見・悪用されてしまう可能性があります。

またネットバンクにログインした際に情報を抜き取られて不正送金されるケースもあり、金銭的なトラブルに巻き込まれてしまいます。

ウイルス感染

通信を傍受されると、重要なファイルにウイルスを置かれてしまいパソコンやスマートフォンがウイルス感染する恐れがあります。

マルウェアなどに感染すると機器の動作が重くなったり突然のシャットダウン、あるいは脅迫的なポップアップの出現などの被害が出ます。

そうなるとパソコンやスマートフォンを買い替えざるを得ません。

ストーカー被害

スマートフォンに不正アクセスがあると、GPS機能によって居場所が特定されてしまう可能性があります。

さらに、遠隔操作をにより自宅の様子を撮影されるなど、ストーカー被害に遭う可能性もあります。

アカウントの乗っ取り

SNSを始めとした個人のアカウントに勝手にログインされ、遠隔操作やなりすましの被害に遭う恐れがあります。

犯罪に悪用されることもある

公共無線LANを利用して情報を盗み見された場合、自分以外の人間にも悪影響を及ぼしてしまう危険性があります。

第三者への攻撃に自分のパソコンやスマートフォンが勝手に使用される場合があるのです。

犯罪予告の書き込みやウイルスの配布、通信の傍受など犯罪を助長することにもなりかねません。

となると、まず最初に疑いをかけられてしまうのは他でもなく自分自身です。

自分はもちろんのこと、第三者へ被害を拡大させないためにも、しっかりとセキュリティ対策を行う必要があります。

公共無線LANを安全に利用するためのセキュリティ対策

一番安全なのは「公共無線LANを利用しないこと」ですが、緊急時などどうしても利用しなければならない場面はあるでしょう。

そこで、普段から公共無線LANを使った通信を行う方はもちろん、あまり接続しない方のためにも具体的なセキュリティ対策をご紹介いたします。

OSを最新のものにアップデートしておく

パソコンやスマートフォンのOSを常に最新の状態に保つことで、セキュリティリスクを軽減させることができます。

しばらくアップデートを行っていない方は、公共無線LANを利用することがあれば必ず行った方がよいでしょう。

ネットワークの共有を制限する

公共無線LANの場合、意図していないユーザーと接続されてしまう可能性があります。

セキュリティを強化するためには、ファイヤウォールやネットワーク共有の制限などをすることで、公共の場に適した接続環境にすることが重要です。

暗号化されている公共無線LANを選ぶ

公共無線LANが暗号化(セキュリティ保護)されているかどうかは非常に重要です。

接続先に鍵マークがついていたり、「セキュリティ保護あり」といった表記があれば暗号化されている公共無線LANです。

上記のような仕様でなければ暗号化されていないため、利用には注意を払ってください。

ログインが必要なページにはなるべくアクセスしない

Webページの閲覧程度であれば特に問題はありません。

しかしIDやパスワードを使ってログインしたり、ネットで買い物をするのはなるべく避けましょう。

重要な情報の漏洩を防ぐためです。

「https」になっているかチェックする

ウェブサイトのURLの隣に、「保護された通信」という表記や鍵マークがついていればSSL/TLS化されているということになります。

情報を送信する場合やログインをする場合でも自動的に通信が暗号化されるため、比較的安全に利用することができます。

しかし「保護されていない通信」という表記があったり、鍵マークがない場合には非常に危険な状態になります。

特に「https」になっていないWebサイトで個人情報や重要な情報を送受信するのは控えるようにしましょう。

セキュリティソフトを導入する

ウイルス感染や不正侵入などのリスクに備えて、あらかじめセキュリティソフトを導入しておくことも大事です。

セキュリティソフトは高額なように思うかもしれませんが、情報が盗み見されて何かトラブルが起きてしまうことの方が損害は大きいです。

パソコンやスマートフォン自体のセキュリティも強化しておくべきでしょう。

「野良Wi-Fi」には注意する

カフェや商業施設、または大手キャリアが管理している有名な公共無線LANでないものがあります。

それは名前から誰が管理しているのかが読み取れない、いわゆる「野良Wi-Fi」。このWi-Fiの利用はさけるべきです。 

偽のアクセスポイントの可能性もあり、意図せず接続されてしまうことも多いため、気づいた時はすぐに接続を切りましょう。

VPNサービスを利用する

公共無線LANをどうしても利用したい!という場合は、VPN(ヴァーチャル・プライベート・ネットワーク)サービスを利用しましょう。

このサービスを使うことにより、ユーザー自身で通信を暗号化することができます。

その名の通り仮想サーバーに接続されるため比較的安全に公共無線LANを使用することができるのです。

つまり、第三者が個人情報などの重要な情報を見ることは極めて難しくなります。

まとめ

いかがだったでしょうか。

世の中が便利になっていくのは生活する上で非常にありがたいことです。

しかし公共無線LANに限らずどのようなサービスでもしっかりと理解した上で利用しなければ、思わぬトラブルに巻き込まれてしまう可能性があります。

ちなみに、偽の公共無線LANについては、問題があるアクセスポイントを探し出す仕組みを整えるなど急ピッチでセキュリティの強化を進めているようです。

それでも全ての偽の公共無線LANを探知するというのはやはり難しいでしょう。

「公共無線LANを利用するのは怖くなったけど、外出先で利用できるものは欲しい」と思った方は、モバイルルーターを導入することも1つの手だと思います。

ぜひこの記事の内容を参考にしていただき、常にセキュリティへを意識して公共無線LANを利用して下さいね。

本サイトの記事は犯罪に巻き込まれない、犯罪を未然に防ぐという観点から書かれたものであり、 実際に犯罪に巻き込まれた場合や身に迫る危険がある場合はすぐに最寄りの警察署までご相談ください。

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