詐欺のリスクは生活のあらゆる場面に潜んでいます。
好きなアーティストのライブやスポーツ観戦に行きたいと思った時にも詐欺に遭ってしまう可能性があるのです。
この記事ではそんなチケット詐欺について、どのように防ぐか、また万が一被害に遭ってしまった場合にどうすれば良いか解説していきます。
チケット詐欺とは
チケット詐欺とはその名の通りチケットの売買を口実とした詐欺の手法のことです。
売買の過程で詐欺行為を働くもので、大きく分類するならこれは一種の振り込め詐欺にも該当します。
この類の詐欺に遭いやすいのは、目当てのチケットが売り切れるなどして手に入らなかったような場合です。
「どうしても行きたいのに!!」という購入希望者に対し、その焦る心理を突いた巧妙な罠を仕掛けてくるのです。
どのような手口か
まずはチケット詐欺を働く詐欺師たちの側に立って考えてみましょう。
チケットを欲しがっている人から騙し取るため、彼らは一体どのような手段を講じてくるのでしょうか。
ネットオークションなどを通して
大抵目当てのチケットが手に入らなかった場合、まず目を通してみるのはネット上のオークションサイトなどではないでしょうか?
現在では売る側も買う側も簡単なプロセスで取引できるメルカリや、定番のヤフオクなど転売の手段が豊富に存在します。
これらによる取引の過程で支払いだけ要求し商品を発送しないことで詐欺行為を働きます。
ただしこの方法ではサイトの監視が強く買い手も保護されているため、詐欺師側にとってみれば少し難易度の高い手口となります。
逆にチケットを買う側としては公式以外では比較的安全なチケット購入方法であるといえるでしょう。
この手のチケット詐欺は一種のオークション詐欺にも相当します。
SNSを通して
現在ではSNSがかなり発達しているため、取引の為のサイトだけでなくSNSを使えばチケットの個人的な売買がすぐにできます。
詐欺師側にしてみると、オークションサイト等で差し引かれる手数料が存在しないこと、また取引の監視がないなどのメリットが存在します。
特に後者のメリットは大きく、連絡さえ絶ってしまえば買い手から追われる可能性が低いことは事実です。
ですから大抵の場合、チケット詐欺はSNSの掲示板や非公式なファンサイトなどで発生しやすいといえるでしょう。
この後の項目では主にこちらの個人的な売買を前提として解説していきます。
見分ける方法とは
チケット詐欺であるかどうかを事前に見分けるポイントについて解説していきたいと思います。
連絡頻度
チケット詐欺の一つの特徴は、詐欺師は少額の取引を多数のターゲットと並行して行っているという点です。
なぜならチケット1枚の金額は高くても数万円程度とそれほど大きくないからです。
もしも本当に「自分が行けないから譲る」場合であれば取引は1対1であり、大抵は綿密な連絡が可能でしょう。
質問をした時には比較的早く返事が返ってくるはずです。
そうではなくやり取りに時間がかかる場合や不自然にムラがある場合、多数の相手と並行して連絡を取っている可能性があります。
このような場合には詐欺を疑ってみるべきです。
取引成立にかかる時間
条件の良いチケットであれば必然的に早い者勝ちですぐに取引が成立するものです。
欲しいと思っていたのに売り切れになってしまったものであれば尚更でしょう。
ですから、不自然に取引成立までに時間がかかっているように思えるチケットを確認した場合には警戒するべきです。
日程や座席・枚数など条件が良いにもかかわらずそうなっていないかという点もよくチェックしましょう。
連絡先などが実在し一致するかどうか
個人売買であれば連絡先や住所が実在し、かつ一致しているかどうかを入念に確認するようにしましょう。
また可能であれば電話をかけて話をすることも詐欺であるかどうかを確かめる方法の一つです。
チケットを安全に購入するには
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