人生で晴れの舞台の1つに数えられる結婚式。近親者からご祝儀をいただくのが一般的です。
しかし残念ながらめでたい場であるはずの結婚式では、ご祝儀盗難もよく発生します。
ご祝儀の盗難をあらかじめ予防するにはどのようにすれば良いのでしょうか。
今回はご祝儀盗難の予防策や手口などをご紹介します。
ご祝儀盗難の典型的な手口とは
結婚式で発生することがあるご祝儀の盗難。おめでたい席でご祝儀の盗難が発生しては、せっかくの門出の雰囲気が台無しです。
ご祝儀の盗難を防ぐには、まずでどのような手口で行われるのかを知ることが重要になります。
ご祝儀の盗難でよく使われる手口が、以下に挙げられる3通りのパターンです。
受付係を受付から離し、そのすきに盗む
最初に挙げられるパターンとして、受付係を受付から離したうえで盗むというものがあります。
受付係に「新郎新婦が呼んでいる」などと伝え、受付から去った後にご祝儀を盗む手口です。
この際にご祝儀を盗もうとする人間は、「自分が交代する」旨を伝えるケースも多く見られます。
ご祝儀も受付で山のように置かれていることも多く、そのために犯行に至りやすいです。
親族の名前を伝えてピックアップし盗難
次に挙げられるパターンとして、「親族の名前を伝えご祝儀を回収するパターン」があります。
具体的には親族の名前を伝えつつ、ご祝儀袋の不備があるという理由で回収するものです。
例えば、「中袋に名前を書いていない」や「金額を書き忘れた」などの理由がよく見られます。
特に受け取った時点で外側から見えにくい中袋関係で伝えるパターンが多いです。
ピックアップされた後、しばらく経ってから怪しいことに気づき発覚します。
なお親族以外にも、ゲストの名前を伝えて盗む例もあり厄介です。
この場合、出席者が多くゲスト全員を把握しにくいという盲点を突かれる手口といえます。
預かる名目で盗む
ほかにも「集まったご祝儀を別の場所で預かる」名目で盗むパターンも多いです。
このパターンも、後から会場で「預かりサービスを行っていない」などと伝えられて発覚します。
結婚式場であればご祝儀も預かってくれると思いがちな盲点を突いた犯行パターンです。
ご祝儀盗難を防ぐための対策とは
おめでたい席でご祝儀が盗まれると、場合によっては数十万円や数百万円もの損害が出ます。
また金額に関係なく、縁起の良い行事で盗難が発生することは後味の悪いことです。
ご祝儀の盗難を予防するには、どのような対策を打てば良いのでしょうか。
事前の打ち合わせは不可欠
ご祝儀盗難を防ぐには、まず事前の打ち合わせが欠かせません。受付係は知らない人同士で行うケースも非常に多いためです。
お互いの顔を知らないからこそ、顔合わせで見知らぬ人にご祝儀を渡すリスクを避けられます。
祝儀泥棒による盗難は、見知らぬ人が友人や親族を名乗ることで発生しがちです。
このため顔合わせするだけでもご祝儀の盗難を十分予防できます。
ご祝儀の保管は厳重に
またゲストから預かったご祝儀も、箱に納めるなどして厳重に保管するべきです。
結婚式は新郎新婦の知人・友人が集まる場である一方、防犯意識が緩むことも多々あります。
たとえおめでたい場であっても、ご祝儀の管理は責任者を決めるなど厳重にすべきでしょう。
席を離れるときは必ず誰かが残る
さらに受付の席を離れる際は、必ずメンバーの誰かが残ることも大切です。
祝儀泥棒は、受付の席に係が誰もいない時を狙って犯行に及ぶこともあります。
しかも、新郎新婦の知人・友人を名乗って交代することも多いです。
仮に誰かが呼ばれても、最低1人は残るようにすれば隙を与えずに済みます。
ご祝儀預かりサービスの有無を確認
このほか、結婚式場にご祝儀預かりサービスがあるかどうかを確認しておくことも有効です。
式場によって貸金庫はあるものの、ご祝儀預かりサービスがないところも多くあります。
事前に確認することで、祝儀泥棒が預かりサービスと称して盗難することを防げるでしょう。
受付係とのルールの取り決め方法とは
ご祝儀の盗難を防ぐには、新郎新婦や親族なども対策を講じるべきです。
そのためには、事前に受付係とルールを取り決めておくべきでしょう。
受付係とのルールの取り決め方として、以下のような方法が挙げられます。
管理責任者は比較的信頼のおける人物を選ぶ
まずご祝儀の管理責任者を決めておくことが重要です。
この場合は新郎新婦が信頼できる親族や友人などに責任者となってもらうと良いでしょう。
この管理責任者は、受付が終わった段階でご祝儀を保管する役割があります。
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