違法賭博の種類と判例・罰則は?自覚なく違法賭博に関わった場合の対処法も紹介

日本では一部公営のものを除き、賭博(ギャンブル)が法律で禁止されています。

古くは明治時代から賭博は禁止され、厳しく取り締まられている犯罪です。

スポーツ選手や政治家、芸能人、著名人などさまざまな人が違法賭博に関わり逮捕されるニュースはとても多く流れています。

家族や仲間内で遊び感覚で始めたゲームが違法賭博だった…ということにならないように、ここで詳しく解説していきます。

監修者:さとる (ギャンブル専門家)
さとるオンラインカジノ・パチスロ・パチンコ・競艇・競馬・など独自のカジノ理論で勝負に挑むギャンブル専門家です。オカルトでも当たる確率が高いなら実行します。得意はオンカジのバカラとパチスロ天井ハイエナ。ギャンブル記事の監修を承ります。依頼はこちらから。

公営ギャンブル以外の賭け事はすべて違法賭博になる

サイコロとツボ

日本では、公営ギャンブル以外の賭博行為(ギャンブル)のすべてが刑法185条~186条の賭博罪によって禁止されています。

賭博(ギャンブル)にあたる行為は、偶然起こる勝負の結果に自分の財物を賭け、利益を出したり損失を被ったりすることです。

財物とは、現金だけでなく土地宝石ブランド品などの個人の資産のことをいいます

公的に認められているギャンブルは競馬・競艇・競輪・オートレース・宝くじなどです。

これらのギャンブルは、それぞれに定められた法律を遵守し、管轄省庁の許可を得て安全に運営されています。

違法賭博になるものは、それ以外のすべてのギャンブルなので、種類や規模の大小などさまざまです。

仲間内ゲームをでたのしんでいるはずが実は違法賭博だったという経験をする人も少なくありません。

賭博罪が適用されない「一時の娯楽に供するもの」の概念をしっかり理解しておくことが大切です。

たのしさのあまり度を越えてしまい、気が付いたら違法賭博に手を出してしまっていたということのないように気をつけましょう。

違法賭博にはどのようなものがある?

違法賭博は財物を賭けた非合法の勝負すべてになるので、種類は多く、規模もさまざまです。

社会的に多く取り扱われているものをここで4種類あげていきます。

スポーツ賭博

野球をする人

スポーツの勝敗を賭けの対象にするのがスポーツ賭博です。

とくに多いのは高校野球やプロ野球などを対象にした野球賭博で、数多くニュースにも取り上げられています。

また、オリンピックやワールドカップといった世界的に注目される大会や国際試合も違法賭博の対象として使われます。

オリンピックなどの大会は警察の監視も厳しくなっているので、摘発される可能性はとても高くなります。

賭けマージャン

マージャンの牌

現金などの財物を賭けてマージャンをすると違法賭博です。

一般的な賭けマージャンに使われるレートはいくつかあります。

1,000点を50円で計算する「テンゴ」、1,000円を100円で計算する「テンピン」、1,000円を200円で計算する「テンリャンピン」です。

現金を1円でも賭けてしまえば違法賭博になるので注意しましょう。

カードゲームを使用した賭博

ポーカーロイヤルフラッシュ

花札やトランプを使ったカードゲームの勝敗に現金を賭けるのも違法賭博です。

家族友人と遊ぶだけでも、1円でも現金を賭けてしまえば違法賭博成立します。

お酒を飲みながらの流れで、知らない間に違法賭博をおこなっていたという人はとても多いです。

少額を賭けただけだからとか仲間内だけだからという言い訳は警察には通用しません。

賭博罪が適用されない「一部の娯楽に供するもの」の範囲内でたのしむようにしましょう。

闇スロ・闇カジノ

チップ

パチスロ機を使用してさまざまなレートで現金を賭ける闇スロや、オンラインカジノを使っての闇カジノが摘発されるニュースはとても多いです。

闇スロや闇カジノは、繁華街のマンションの1室などの目立ちにくい場所で違法に営業されています。

完全会員制で厳重に警戒された環境下で、ハイリスクハイリターンの勝負をする…その高い射幸性の魅力にハマる人も多いです。

賭場を開いている人たちを取り締まるために警察も闇スロや闇カジノには目を光らせています。

摘発されてしまえば、違法であると理解したうえで通い、賭博行為をしていると判断されて逮捕は免れないところです。

違法賭博の罰則にはどのようなものがある?

違法賭博をしたらどんな罰則に問われるのか…。賭博罪についてここで解説していきます。

単純賭博罪

刑法185条に定められている賭博を禁止する法律で、原則として現金を賭けた違法なギャンブルをした人すべてに適用されます。

罰則は、50万円以下の罰金または科料です。回数や金額などが考慮されることなく、1円でも現金を賭ければ単純賭博罪の定義を満たします

ただし、「一部の娯楽に供するもの」を賭けた場合は例外です。

食べ物や飲み物、たばこなどの消耗品やゲームのあとの飲食代を賭けても罪には問われません。

常習賭博罪

刑法186条に定められている常習賭博罪は、賭博の常習性を罰するもので、単純賭博罪よりも重い罪になります。

罰則は三年以下の懲役です。警察の捜査の過程で、悪質性や常習性があると判断されるとこの罪に問われ逮捕されます。

賭博開帳図利罪

賭博開帳図利罪は、賭博をおこなう場所を作った人を処罰する法律です。

この場合の場所は物理的空間だけでなく、賭ける人を集める(宣伝するという行為も含まれます

賭博開帳図利罪に問われるとその罰則は、3か月以上5年以下の懲役です。賭博罪の中でもっとも重い刑罰です。

仲間内で遊ぶだけだからと軽い気持ちで主催しないようにしましょう。

過去の判例からみる「一時の娯楽に供するもの」とは

飲食物

ここで賭博罪が適用されない「一時の娯楽に供するもの」にはどのようなものがあるのかについて、過去の判例も合わせてご紹介していきます。

食べ物や飲み物・たばこなどの消耗品

「一部の娯楽に供するもの」は、その場で提供されて消費される菓子や軽食などの食べ物や飲み物、たばこなどの消耗品です。

ひとつひとつに掛かる金額低くその場で消費されるものなので、賭けたものを獲得する目的よりも勝敗の行方を重視していると判断されます。

またこのような消耗品の場合は、安易に換金できないところも一時の娯楽とされる要因です。

昭和9年4月に大審院で出された判決の他、現在まで数多くの判例があります。

負けた人が負担する飲食代

勝負に負けた人が負担する食事代や打ち上げの宴会代なども「一部の娯楽に供するもの」です。

食事は即時に消費されるものであることと、勝利者現金手にしていないことで賭博罪にはあたらない。

このように、大正2年11月に大審院で判断されています。

違法賭博に関わってしまったときの対処法

たすけて

知らない間に違法賭博に関わってしまうこともあります。

仲間内で飲酒をしながらカードゲームをしているときなど、アルコールの勢いやその場のノリで現金を賭けて勝負をしてしまいがちです。

賭けた金額が少額で仲間だけの勝負だから大丈夫と思わずに、二度と現金などの財物賭けて勝負することはやめましょう。

もしも違法賭博に関わっているときに警察の捜査が入ってしまった場合は、自分がした罪をしっかり認めて反省することが大切です。

現行犯として現場に居合わせた場合は、単純賭博罪として罰金や科料などの刑罰は科されます。

そして、違法賭博を常習的におこなっていると判断されて逮捕・勾留されてしまった場合は、すみやかに弁護士相談することがおすすめです。

まとめ

ポケットから出るカード

違法賭博に手を出さないように、世間で多く取り扱われている違法賭博の種類や、その刑罰などについて解説してきました。

公営ギャンブル以外の賭け事には財物を賭けないことで、自分の身は守ること大切です。

少額だからとか、仲間内だからバレなければ大丈夫という甘い気持ちで違法賭博に手を出してしまうのはとても危険な行為です。

一瞬の甘えが一生を台無しにしてしまうことにもなりかねません。

家族や仲間とするマージャンやカードゲームなどは、一時の娯楽に供するものをうまく利用してたのしんでみてください。

本サイトの記事は犯罪に巻き込まれない、犯罪を未然に防ぐという観点から書かれたものであり、 実際に犯罪に巻き込まれた場合や身に迫る危険がある場合はすぐに最寄りの警察署までご相談ください。

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