遺失物等横領罪の構成要件を解説!捜査の証拠となるものや届け出の仕方とは?逮捕された場合の対処法や示談相場もご紹介

どこかにお金が落ちてないかと思っていたときに、落ちている財布を拾って気分が上がった、という人もいるかもしれません。

しかしここで自分のものにすることは犯罪行為です。実は遺失物等横領罪に問われる可能性があります。

今回は遺失物等横領罪になる条件やケース、対処法などをご紹介しましょう。

遺失物等横領罪の構成要件とは

法廷

道端で財布などを拾った場合は、交番で届け出なければいけないのが一般的です。

届け出ず自分のものにした場合、遺失物等横領罪(遺失物横領罪)に問われるでしょう。

この遺失物等横領罪とは、いったいどのような条件で成立するのでしょうか。

遺失物等横領罪の構成条件は、以下の通りです。

「占有離脱物横領罪」ともいう

遺失物等横領罪は、「占有離脱物横領罪」とも呼ばれています。

何らかの理由で他人の物品がその人の手を離れたとき、不当に所有した場合に成立するものです。

財布を置き忘れたときに警察へ届け出ることなく自分のものにすれば、罪に問われるでしょう。

漂流物やその他占有を離れた物品を横領した場合にも成立

なお遺失物以外にも、漂流物なども勝手に自分のものにした場合は罪に問われます。

例えば川を流れてきたバッグを拾い自分のものにした場合が対象です。

ほかにトイレに置きっぱなしの財布やスマホを自分のものにしても罪とみなされるでしょう。

遺失物等横領罪となる行為とは

ポケットに入れたお札

それでは具体的に遺失物等横領罪が成立するケースとは、どのようなものを指すのでしょうか。

以下に挙げられる3つのケースを見ていただければ、該当する行為のイメージが付くでしょう。

ケース1:拾った財布を自分のものにする

お札の入った財布

遺失物等横領罪の成立するケースでわかりやすいのが、拾った財布を自分のものにした場合です。

財布を拾う場面は、道端で拾う場合や公衆電話に置かれている場合などいろいろとあります。

本来であれば近くの交番などに届け出るべきところです。

しかし届け出ることなく自分のものにした場合は、罪に問われる可能性があるでしょう。

ケース2:カフェなどの椅子に置かれていた物品を自分のものにする

道などで拾う以外にもカフェなどの椅子に置かれた物品を自分のものにしても罪に問われます。

このような場合は店員さんに届け出たうえで、適正に対処してもらうのが一般的です。

ほかにもバスなどに置き忘れた財布なども、やはり乗務員などに届け出ます。

もちろんどちらの場合も意図的に届け出を怠りネコババすれば、横領行為そのものです。

加えてその物品を自分のものにしたところで持ち主が現れれば、トラブルになるでしょう。

ケース3:余分にもらったお釣りを自分のものにする

遺失物等横領罪はお釣りのやり取りでも成立することがあります。具体的にはコンビニなどで受け取ったお釣りが多かった場合です。

この場合はお釣りが多いことを伝えたうえで、多く受け取った分を返すのが妥当でしょう。

例えばお釣りが100円のところを110円受け取った場合は、10円を返すべきです。

もし知っていて多く受け取った分を返さなければ、罪に問われる可能性があります。

遺失物等横領罪が成立した場合の刑罰とは

手錠

拾ったものが原因で遺失物等横領罪に問われると、どのような刑罰が科せられるのでしょうか。

実は遺失物等横領罪による刑罰は、イメージ以上に重い内容となっています。

基本的に1年以下の懲役または10万円以下の科料

刑務所の廊下

遺失物等横領とみなされた場合、懲役であれば1年以下ですまたは罰金または科料で10万円以下となります。

10万円以下の罰金または科料だけであれば大したことがないように見えるでしょう。

しかし懲役刑が1年以下となれば、やはりそれなりに重みを感じる内容です。

たとえ出来心でも財布やスマホを拾って自分のものにすれば、最悪で懲役刑が科されます。

もちろん置き引きの件数が多いほど、科される刑罰の内容はより重くなる仕組みです。

このため置き引きなどは絶対に絶対に避けるべきでしょう。

窃盗罪の場合はより重い刑罰が

なお遺失物等横領罪によく似たものに、窃盗罪があります。

他人の物品をこっそり盗む行為に対し罪が問われるため、科せられる刑罰もより重いです。

具体的には10年以下の懲役、もしくは50万円以下の罰金となっています。

本サイトの記事は犯罪に巻き込まれない、犯罪を未然に防ぐという観点から書かれたものであり、 実際に犯罪に巻き込まれた場合や身に迫る危険がある場合はすぐに最寄りの警察署までご相談ください。

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