防犯ベルの効果的な使用方法について、あなたはご存知でしょうか。
小学校でも配布される防犯ベルは、大人も持っておくべき防犯アイテム。しかし、防犯ベルで身を守るためにはちょっとしたコツが必要です。
さらに、防犯ベルは種類も多様なアイテムです。
音が出る以外の機能が搭載されたものも多く販売されているので、用途に合わせて選ぶことが推奨されます。
この記事では、いざというときに身を守る防犯ベルとその効果的な使い方について解説します。家族で防犯意識を高めましょう。
防犯ベルが持つ3つの効果
防犯ベルの効果的な活用のためにも、防犯ベルがどのような効果を持っているのか知っておきましょう。
防犯ベルが持つ効果は大きく分けて3つあります。
防犯ベルの効果①助けを呼ぶ
防犯ベルと聞いて、一番にこの効果を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
防犯ベルは、大きな音を鳴らすことで周囲に異変を知らせます。それによって周囲に助けを呼ぶ効果が見込めます。
特に小さな子供の場合、犯罪者の多くは大人がいないことを前提に犯行に及ぶと考えられます。
そのため、周囲の大人に異変を知ってもらえるかどうかが犯罪から身を守ることに直結するのです。
防犯ベルの効果②犯行を中止させる
防犯ベルの効果は、助けを呼ぶだけではありません。
防犯ベルで大きな音を鳴らすことで犯罪者をひるませ、犯そうとしていた犯罪を中止させる効果もあります。
多くの場合、音を聞いた犯罪者は逃げることを優先するでしょう。
その場でひるませることで周囲の人が助けに入りやすくなるという効果も見込めます。
防犯ベルの効果③犯行を抑制する
さらに、防犯ベルは持っているということ自体が犯罪の抑制に役立ちます。
ランドセルの側面につけることが推奨されているのはこのためです。見える位置に防犯ベルがついていることで、犯罪者は警戒します。
防犯ベルはいざというとき使えるようにする
防犯ベルの使用方法を確認しておく
防犯ベルの使い方はベルによって多少異なります。さらに使用が想定されるのは緊急事態の時です。
そのため、平常時に使用方法を確認しておきましょう。
また、定期的に防犯ベルの電池が残っているか確認してください。
いざというときに備えるための防犯アイテムですから、「いざというとき」が来てしまったとき使えるようにする必要があるのです。
防犯ベルは見える位置、同じ位置に付ける
防犯ベルは外から見える位置、そしていつも同じ位置に付けることが重要です。
外から見える位置につけるのは、先にも紹介したように犯罪を抑制するため。
いつも同じ位置に付けるのは、使うべきタイミングでタイムロスをなくすためです。非常時にどこにあるか探す手間はない方が良いでしょう。
防犯ベルをいざというときにつかうために
- 使用法を確認する
- 電池残量を確認する
- いつも同じ位置に付ける
機能付き防犯ベルや使い方
子供向けのおすすめ機能
子供に防犯ベルを持たせる場合、防水効果がついているものがおすすめです。
普段持ち歩いていると、いつ雨に降られるかわかりません。濡れたことで使えないなんてことにならないためにも、防水のものが良いでしょう。
また、塾などに通っていて夜に出歩く機会が多い場合、LEDライト機能がついているものも効果的です。
また、電子音ではなく「助けてー!」という音が鳴る防犯ベルも存在します。
電子音よりも周囲の人が気にかけてくれる可能性が高くなるので、こちらもおすすめです。
さらに、GPS機能もついているものや、異変があったときに保護者へ連絡をしてくれるものも。子供やその家族の生活に合わせて選ぶと良いでしょう。
女性向けのおすすめ機能
ミラー付きの防犯ベルがあることをご存知でしょうか。
不穏な空気を感じた場合に、歩きながら後ろを確認するという使い方ができます。
ミラーで確認し、異常事態があった場合は手元に防犯ベルがあるのですぐに対応できるという点もメリットです。
また、荷物の多い方や子供とのお出かけで両手が塞がりやすい方には、ボタンを押すだけで音を鳴らせる防犯ベルもおすすめできます。
自転車等に取り付けるタイプのものも人気です。
男性向けのおすすめ機能
何があるかわかりませんから、男性も防犯ベルは持っていると良いでしょう。
ご自身の非常事態はもちろん、周りで異変があったときに鳴らすという使い方も考えられます。
カラビナ式のスタイリッシュなデザインのものもありますので、性別関係なく使用できるでしょう。
特に欲しい機能がないという方の場合は、単純に音量の大きいものを選ぶのも良いかもしれません。
防犯ベルの選び方のポイント
音量は80dB以上がおすすめ
防犯ベルによっても、ものによって音量は様々です。基本的には大きい音であるほど防犯ベルとしての効果は高いといえます。
おすすめの音量は少なくとも80dB以上のもの。80dBというのは、「きわめてうるさい」とされる音量の目安です。
80dBは一般的な地下鉄の車内の音量です。
しかし、周囲の音に防犯ベルの音がかき消されてしまっては意味がありません。可能な限り大きな音を選びましょう。
防犯ベルの鳴らし方で選ぶ
一般的に防犯ベルの鳴らし方は3種類あります。
紐を引いて鳴らすもの、ピンを引き抜いて鳴らすもの、ボタンを押して鳴らすものです。
紐を引くものとピンを引き抜くものは鳴らし方が似ているようにも思えますが、止め方に違いがあります。
ピンを引き抜くタイプのものは、ピンを差し直すまで音が止まりません。
そのため、犯人に襲われた際に容易に止められてしまうことを防ぐ効果があります。
ただ、環境や使用者によって適した防犯ベルは異なりますので、一概にどのタイプが良いのか断言することはできません。
先に紹介した機能同様、使用時を具体的に想定して適した防犯ベルはどれかを考えましょう。
防犯ベルの選び方のポイント
- 音量は最低でも80dB以上
- 防犯ベルの鳴らし方・機能は使用時を想定して選ぶ
防犯ベルで効果的に身を守る方法
ここまでの内容をおさらいし、防犯ベルで効果的に身を守る方法を確認しましょう。
防犯ベル自体に身を守る効果があるのではなく、助けを呼ぶ効果、また、犯罪者をひるませる効果があります。
そのことを理解しておき、犯罪に巻き込まれた際は防犯ベルを鳴らしたらすぐに逃げることが肝心です。
鳴らした後の想定をしておくことが、防犯ベルの効果を高めます。
窓用防犯ベルも検討しよう
窓用防犯ベルの概要
防犯ベルには様々な種類があります。家族での防犯を考える際に、個人のもの以外も検討してみてはいかがでしょうか。
その一つとして、この記事では窓用防犯ベルを紹介します。
窓用防犯ベルはその名の通り、窓につける防犯ベル。空き巣や不審者対策として高い効果が見込める防犯アイテムです。
防犯カメラの導入と比べ、安価で設置できるのも魅力といえるでしょう。
導入の際は、取り付ける窓に合わせたタイプを選ぶのがおすすめです。
窓用防犯ベルの3タイプ
窓用防犯ベルには、衝撃を感知してベルが鳴るタイプと、親機と子機がセットになったタイプ、両方の性質を合わせたタイプがあります。
1つ目が「衝撃検知型」、2つ目が「開放検知型」、3つ目は「衝撃開放検知」と呼ばれているようです。
これらは取り付ける窓の位置、窓の開き方によって向き不向きがあります。
一般的に、前後に開くタイプの窓は衝撃検知型が、横引きで開く窓に設置する場合は開放検知型が向いているとされます。
3つのタイプについて紹介しますので、参考にしてください。
衝撃検知型
こちらのタイプはガラスへの大きな衝撃を感知して発動します。
ガラスに本体を取り付けるだけで作動するようになるので、どのような窓にも設置が簡単だという点が特徴です。
一方で、台風などの強い風で発動してしまう場合があります。
開放検知型
こちらのタイプは窓が開閉したことを感知してベルが鳴ります。
親機と子機の両方を窓に設置する必要がありますが、衝撃検知型と比べて誤作動が少ない点は嬉しいポイントです。
一方で、窓を割っての侵入の際は感知できないものが多いのが難点といえるでしょう。
衝撃開放検知型
こちらのタイプは、先に紹介した2つのタイプの複合型です。
横引き用の窓にしか設置できないものが多いですが、2つのタイプの優れた点をバランス良く持っています。
その分、価格が高いものが多いです。
- 窓用防犯ベルのタイプは3種類
- 目的と設置窓に合わせて選ぶ
防犯ベルの効果的な使用法を知り防犯意識を高めよう
この記事では、防犯ベルの種類や効果的な使用方法について解説しました。
防犯のためには、日ごろから対策のための意識をしておく必要があります。
自分や家族が巻き込まれた際に、どのような対応をするべきか、今一度確認しておきましょう。