あおり運転はいまや社会問題になっています。
2018年、あおり運転に関係している摘発件数は1万3025件。1年前の2017年に出た7133件の約1.8倍です。
いつ自分があおり運転の被害者になってもおかしくありません。
あおり運転から身を守るにはどうしたら良いのでしょうか。
心理や具体例から、あおり運転の回避方法や注意点を一緒に考えてみましょう。
あおり運転の被害を回避するための5つの方法
あおり運転の被害を受けないために、ある程度自分でできる対策はたくさんあります。
これらをすることで、あおり運転をする相手から目をつけられる可能性は低くなるでしょう。
ただし、何もしていないのに相手が勝手に激怒して、あおり運転されるという理不尽なケースもあります。
100%防げるわけではないので、運転中は対策をとりつつ常に注意を払いましょう。
車間距離を広めにとる
これは日頃から実践しておきたいポイントです。
車間距離を広めにとることで、前の車が急ブレーキをしてきても衝突を防げます。
万が一あおり運転に巻き込まれて幅寄せされても、車間距離が広いならよけやすい・逃げやすいというのも利点です。
ただし、だからといってノロノロと走るのもなるべく避けましょう。
後ろの車との距離が詰まってしまい、それはそれであおり運転を起こさせる原因にもなります。
車間距離は気にし過ぎず、適度に調整していくことが大切です。
ウィンカーは早めに出しておく
ウィンカーを早めに出しておくことで、周りの車も安心して車を運転できます。
あおり運転に限らず、事故を防ぐことにもつながるでしょう。
逆にギリギリでウィンカーをだすと「なんだこいつ?」と思われてしまい、あおられるきっかけになってしまうこともあるようです。
道順などは事前に把握し、余裕のある運転を心がけましょう。
急な割り込みを控える
急な割り込みがあおり運転のきっかけになってしまうこともよくあります。
いきなり割り込みされて腹が立ち、その勢いであおり運転を始めるような人もいるのです。
もちろんあおり運転をする方の責任ですが、理不尽な怒りに触れないためにも無理な割り込みは控えた方が良いでしょう。
周りのドライバーへの配慮にもなります。
追い越し車線の走りっぱなしはやめる
追い越し車線に入って前の車を追い越したあと、ずっと追い越し車線を走っているのはやめるべきです。
いつまでも追い越し車線を走っていると、邪魔だと思われてしまいます。
そんなところに後ろからイライラしやすいドライバーが来てしまったら、高い確率であおられてしまうでしょう。
危険そうな車が来たら、先に行かせること
普段からまわりやバックミラーに気をつけて、後ろから危険そうな車がきたら先に行かせておくのが吉です。
むやみに前を走っていたり追い越したりすると、あおり運転される可能性があります。これは前を走る車が目につきやすいからです。
ウィンカーを出すのが遅れたり、車間距離を開けたり詰めたりするだけで怒りの琴線に触れてしまうことも…。
つまり、前を走っているとあおり運転されるきっかけができやすいといえます。
他の車にあおり運転しているのを見かけた場合も、なるべくあおり運転している車の前には出ないようにしましょう。
あおり運転をする人の心理とは?
自分があおり運転をしない立場だと、あおり運転をする人の心理はなかなか理解しがたいものです。
中には追い越されただけであおり運転するなど、こちらが「そんなことで?」と思うようなこともきっかけになりかねません。
いったいどういう考えで、彼らはあおり運転をしているのでしょうか。
自分は正しいことをしていると思っている
あおり運転の加害者の中には、「俺は正しい、あいつは間違っている!」と考えている人がいます。
勝手な理屈に感じるかもしれませんが、元々人は自分を正当化しやすい傾向があるものです。
それでもその正しい・間違いというのは、その人が勝手に作ったルールにほかなりません。
法律以上のルールを自分で作って、見ず知らずの相手にまでそれを押し付けようとするのです。
あおり運転をしない人は、「自分の常識と相手の常識は必ずしも同じとは限らない」ということを理解しています。
加害者はその認識ができていないことが少なくありません。
ですから自分が何故加害者なのかを理解していないこともあるのです。
むしろ「俺があいつの間違いを正してやるよ!」とカッとなって、あおり運転をしている場合が多いでしょう。
車に乗っている時の匿名性が、あおり運転を助長させる
現実ではそうではないのに、インターネットの掲示板やSNSでは平気で攻撃的なことを書き込む人がいます。
それは、見ただけでは身分が分からない匿名性があるからです。
あおり運転も同じで、車に乗っていると身元や顔を隠していると勘違いしてしまう人がいます。
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