海外旅行を行く際に欠かせないパスポート。
もうすでに持っている方もいれば、これから申請しないといけない方もいると思います。
パスポートを手にした際、紛失しないよう注意する必要があります。
できる限り再発行の手続きの機会を減らしたいところ。
今回はパスポートを紛失した際の対処法に加え、悪用を防ぐための対策法について話します。
パスポートを紛失するとどのような問題が起きるか
パスポートを紛失した際、一体どのような問題が起きるかイマイチ理解していない方も多いのではないでしょうか?
まずはパスポートの紛失によりどのような問題が起きるかについて解説します。
旅行が台無しになる
盗難や火事による消失などが原因でパスポートが紛失してしまうと、予定していた旅行が台無しになる可能性が出てきます。
海外でパスポートを盗られたなどの話を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
楽しい旅行が台無しになり、再発行の手続きを進めていかないといけません。
犯罪に悪用される
海外、国内問わずパスポートを狙う犯罪が多く存在します。
その理由は犯罪で収益を得るため。
パスポートにはさまざまな情報が記載されており、何かしらの犯罪に使われる可能性もゼロではないです。
定められた期間内ではあるものの、日本のパスポートはビザの取得無しで189カ国の出入国が可能。
多くの国に行けるパスポートは犯罪者にとって大変価値が高く、狙う犯罪が多いというわけです。
口座開設などの手続きに支障が出る
パスポートは身分証明書としての役割を果たします。
口座開設などにパスポートを使った方もいるのでは?
パスポートが紛失した場合、口座開設をはじめとした手続きに支障が出る可能性があります。
パスポートを紛失した際の対処法
いざという時に備え、パスポートを紛失した際の対処法を押さえておくのが大事。
ここでは、一体どのような対処法があるのかについて話していくので気になる方は是非チェックしてください。
パスポートセンターに紛失届を提出
何らかの事情でパスポートを紛失した際、紛失届をパスポートセンターに提出しないといけません。
パスポートセンターは各自治体の申請窓口に存在します。
紛失届の提出時、紛失理由の分かる証明書類・住民票の写し・パスポート用の写真・身元確認書類・紛失一般旅行券等届出書が必要です。
紛失理由の分かる証明書類は区市町村や消防署が発行する罹災証明書、警察署が発行する遺失届出書のこと。
罹災証明書は火災や震災時、遺失届出書は盗難などの理由で発行することができます。
パスポート用の写真は6ヵ月以内に撮影したものでないといけず、サイズは縦45㎜×横35㎜と決められています。
身元確認書類は運転免許証や写真付のマイナンバーカードなど本人かどうか分かるもの。
紛失一般旅行券等届出書はパスポートセンターにあるので、紛失届を提出する際に一度チェックしてください。
紛失届管理番号の発行
紛失したパスポートを悪用されてさらなる被害に遭う可能性も十分考えられます。
近くの交番に紛失届を提出して紛失届管理番号を発行してもらうことが重要です。
心当たりのある場所に落とし物として届けられていないか確認
外出時にパスポートを落とした場合、心当たりのある場所に落とし物として届けられていないかどうか確認しましょう。
1日の行動を振り返り、届いていそうな場所を可能な限り訪れるのがポイントです。
パスポートを紛失した際に行う手続き
パスポートを紛失したら再発行を行わないといけません。
国内で行う場合もあれば、海外で行うケースもあります。
ちなみに新たに申請する場合は新規申請と同じ扱いです。
ここでは、パスポートを再発行する手続きを国内、海外別で紹介するので是非チェックしてください。
国内
まずは一般旅券発給申請書・6ヵ月以内に発行した戸籍謄本・6ヵ月以内に撮影したパスポート用の写真を用意します。
各都道府県の自治体にある申請窓口もしくはパスポートセンターへ行き、手続きを進めていきます。
10日前後くらいで新たにパスポートが発行されるので後は海外旅行などの手続きを行うだけ。
人によってパスポートが手元に届くのにかかる日数が異なるので注意が必要です。
1日でも早く欲しい場合はできるだけ早めに準備をしておきましょう。
海外
海外でパスポートを紛失すると、帰国できなくなる問題が発生します。
まずは近くの日本大使館もしくは総領事館へ行き、パスポートの失効手続きを行わないといけません。
手続きには、紛失一般旅券等届出書・紛失理由が分かる証明書類・6ヵ月以内に撮影したパスポート用の写真・身元確認書類が必要です。
その際、現地の警察署でポリスレポートを発行して紛失理由を分かるようにするのがポイント。
帰国のための渡航書を日本大使館もしくは総領事館で手に入れたら、パスポートの再申請を行います。
パスポート再申請には一般旅券発給申請書・6ヵ月以内に発行された戸籍謄本・6ヵ月以内に撮影されたパスポート用の写真が必要です。
戸籍謄本は日本から原本を送ってもらわないといけません。
日本の時と同様に手元に届くまでに時間がかかります。
パスポートが届いたら、現地の入国管理局で入国している状態を表す印鑑をもらいましょう。
後は帰国するだけです。
海外でパスポートを紛失したけどすぐに帰国しないといけない場合
すぐに帰国しないといけない場合、帰国のための渡航書を発行して帰国の準備を進めないといけません。
渡航書発給申請書・6ヵ月以内に発行された戸籍謄本・6ヵ月以内に撮影されたパスポート用の写真・日程を確認する書類が必要です。
戸籍謄本は免許証などの日本国籍であることが分かる書類で代用することが可能です。
日程などを確認できる書類はツアーなどの日程表や帰りの航空チケットを指します。
帰国のための渡航書を取得した後、パスポートの再申請の時と同様に現地の入国管理局で入国している状態を表す印鑑をもらう必要があります。
印鑑をもらった後は帰国するだけ。
いざという時に備えてパスポートや免許証のコピーを用意しておいて手続きをスムーズにすすめることをおすすめします。
パスポートの悪用を防ぐ対策法
パスポートを悪用される前にできるだけ多くの対策を行っておきたいところ。
ここでは対策をいくつか紹介していくので一度参考にしてください。
防犯グッズで盗難に対処
パスポートの盗難対策に使える防犯グッズがいろいろあります。
ネックストラップで首から提げるなど肌身離さず持っておくことが大事です。
また、セキュリティポーチの中に入れておくのもおすすめ。
紛失一般旅券等届出書の提出
紛失一般旅券等届出書を日本大使館または総領事館に提出してパスポートを失効させることもパスポートの悪用を防ぐ対策になります。
事前に日本大使館や総領事館がどこにあるかを事前にチェックしておくと良いでしょう。
パスポートの期限失効に注意
パスポートには5年または10年の有効期限があります。
手持ちのパスポートはいつまででしょうか?
有効期間が1年を切った際、更新手続きをなるべく早めに行って期限切れを避けましょう。
ちなみに日本大使館や総領事館で切り替えの手続きが可能です。
パスポートの有効期限によっては入国できない国が出てきます。
旅行や仕事などに差支えが無いよう更新手続きを行うだけの余裕を作っておきたいところ。
パスポートを紛失した際はできる限り落ち着いて行動することが大事
パスポートの紛失や盗難などの犯罪に巻き込まれた場合、どうしてもパニックに陥ります。
パスポートの再申請などの手続きをスムーズに行うためにはできる限り落ち着いて行動することが大事。
日本大使館や総領事館にいち早く訪れるのはもちろん、同行している家族や友人、会社の人に状況を伝えましょう。
まとめ
パスポートは身分証明書であると同時に海外への入出国を行うのに必要な物です。
紛失してしまうと、犯罪に悪用されるだけでなく、帰国するのに時間がかかるなどの問題が発生します。
普段からパスポートの保管場所や持ち運び方についてしっかり考えておきたいところ。
海外に行く前に日本大使館や領事館の場所を調べておくと尚良いです。
自分は大丈夫と油断していると痛い目を見るかもしれません。